- 作者: 山東ユカ
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2012/11/27
- メディア: コミック
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大体の内容「残念なライバル登場!」二重の意味で残念で、二重の意味でライバルですな。そんなわけでライバルキャラめいた奥泉さんとその製作ロボであるレプトンが登場して、あわやなんかガチるのかと思ったら、そんなわきゃねーだろ! というしゃっ面全開で日常なお話をお送りする漫画。それが『ロボ娘のアーキテクチャ』2巻なのです!
正直申しますと、ライバルロボ登場というので自分のステータスに酷く怯えが付加されたんですよ。ライバルが出るってなんかガチるのか、そんな恐怖から酷く怯えになってたんですが、上記通りそんなわきゃねーだろ! なんですよね。基本おもちゃなんだからガチるわけがないと読んでて気付いたんですが、それ以上にライバルロボレプトンがポンコツ過ぎるので勝負になり様がないのもその一因です。小型化に失敗、廃熱もいまいち、構造上座れない、その上で設定性格が尊大で酷いという、おもちゃとしてはどうしようもない*1物で、しかも元々クォークの初期の段階のデータから作られた、という製作側のアレさも相まって*2、駄目な子属性を持ち合わせる段階でクォークと敵対するなんて事はありえないんだなあ、と理解したりします。ああ、良かった。表紙見て戦いてたのが杞憂で。
さておき。
レプトンがかなり残念なロボなのに対し、その製作者の奥泉さんは、というとこちらも駄目まった感じであります。卑屈過ぎて逆にポジティブに見えるという特殊スキル持ちですが、それ以上にレプトンが尊大なのを逆に考えるんだ状態で仕える喜びがある、と言い出した時には腹がよじれて困りました。完全な主客転倒! というか、おもちゃに仕えるってどうゆう高度プレイなんですか!? それでいい、ってなんで思えるんですか奥泉さん! 卑屈過ぎます!
さておき。
2巻でレプトンが追加されたおかげで、この漫画の妙味が増した印象があります。元々、普通代表なゆた、天才代表伊知子、ロボ代表クォークの三選手が奇跡的にかみ合ったり絶望的にかみ合わなかったりな会話をするのが基本の漫画ですが、そこに更にポンコツ代表レプトンが追加されて、そこでロボ代表と素っ頓狂な会話をしたり、普通代表と絶望的な差異を感じさせる会話をしたりと、更に奥行きが増した印象です。この辺のロジックの違いがあるがゆえにかみ合ったりかみ合わなかったりするのが、しっかりとキャラ立てに生かされている感じであり、それがこの漫画の妙味に繋がっているんだろうなあ、とか思ったりも。キャラが増えるって、気持ちいい…。
とかなんとか。