感想 山東ユカ 『學園のムスメ』

 大体の内容。「ほんわかお姉さんは好きですか?」あるいは、悪い笑顔の女の子は好きですか? 個人的にはどっちも好きなので、大変すばらな漫画、それが『學園のムスメ』なのです!
 もうちょっと内容の話をすると、名門女子校天満屋敷学園の図書館司書にして創立者の直系の天満屋敷晶さんが妹天満屋敷朋さん達と織り成す、学園コメディ! と言えばいいんでしょうか。基本的に学園から出ない、というか敷地内に屋敷があり、仕事はあるけどニートにほぼ近接してる節がある晶さんが可愛いなあ、というのを前面にした漫画です。女の子わんさかコメディ! という名句がぴったりくる漫画で、そういう漫画だと言うのは晶さんのオパーイを朋さんが揉んでる絵、プラス背表紙のプチキャラ乱舞で大体分かるという親切設計。帯の設計が悪く、キャラ紹介がちゃんと見えないという駄目な帯の典型みたいになっているのが痛いところですが。まあ、とにかく背表紙に出てくる女の子達がわしゃわしゃする漫画、それも表紙の二人が基本である、と理解すれば過不足はございません。
 キャラ的な話をすると、猫耳系癖っ毛、巨乳、ほんわか、もったり、そして好きな人はD(ディメンション)が少ない、というなんとも俺達(勝手な全体化)向けな物件な晶さんですが、それよりも妹の朋さんの邪悪な笑みが心にがっつり響きました。あまりに邪悪な笑み過ぎて、友達でも軽く引くという素晴らしさ。でも、本当にいい笑顔なので、是非見ていただきたいものであります。基本はそんな邪悪な子じゃないんです! 姉が頼りないから、ちょっとしっかりし過ぎてるだけなんです! と思ったか? 違うねッ! あれは生まれついての邪悪だッ! と言うくらいに本当に悪い顔なのでオススメです。←オススメ?
 さておき、今は丁度山東ユカせんせの『ヒミツの保健室』を読んでたりするので、それと比較してみるという立ち位置が生まれますが、やはり絵柄が大分違います。基本的に絵の線がより丸く、少なくなって最適化されている、という印象ですが、他の、例えば『ロボ娘アーキテクチャ』とも、やはり違う。絵のエロス感が、大分違うんですね。それがこの漫画においては特にエロス押しと言う訳でもないのに、エロス感をがっつり出しています。細かい線、服のしわなどの違い、あるいは線自体の違いめいているのだろうかしら。とか思ってしまいます。まあ、とにかく妙にエロスだってことですよ。いいなあ、山東ユカせんせのエロスというのも。とかなんとか。