今月のまんがタイムきららチェックポイント(2013年9月号)

先に総評

 今月号の最大のトピック。それは当然、湖西晶先生の帰還だぜお前らよー! その上来月号ではmsせんせも帰っていらっしゃるという事実を鑑みれば、これにてきらら本誌は完全体つまりベストコンディションになったと言い切っていい訳であります。この前から後ろまで十全に満足出来る本気誌面度合い! 『けいおん!』以後のクンフーを積んだ者達のパワリオワー!

『あっちこっち』の絶妙のギャグに合わせた『ゆゆ式』は――――――――――
正確に読者の思考の先端を越え――――――――円先生と生徒を激突させ―――――――
あたかも妖精の如く限りなく偶然に近い空想の話を繰り返し生じさせ――――
典型的なすいまさんのバカ行動をつくり出し―――――――――――
既に女装の概念を破壊した『さつきコンプレックス』からのダメ押しのアンドロイド設定
百合ちゃんの尿意を利用した―――
園部さんの変身は読者を更なる遠い世界へと連れ去り―――――――

My Private D☆Vは完全にロリコン!!!
その間 実に30分!!!

声を忘れた読者達は――――
ただただ目前の誌面を再読するのみ
これがもうじき12年目を迎えようとする雑誌 まんがタイムきらら
ベストコンディションの姿である

 と謎の改変ネタをしてしまうくらいのベストコンディションですよ。ここ一年では一番満足行く号でありました。このレベルが堅調に推移してくれればいいのですが。

個別チェック三連弾

  • 『〆切ごはん』
    • 大体の内容で言うと、エロ漫画家が漫画描いたり食事作ったりするような漫画ですよー。ほんのりのエロ要素? 勿論! という趣で始まった『〆切ごはん』。湖西晶先生の主婦スキルと漫画家スキルを活用しつつ、最近の食事作る系漫画の一端として活動していくようになるのでしょうか。まだ一回目なので具体的な方向性は見えませんが、お堅い家からエロ漫画家となって出奔(は言い過ぎか?)したゆかりさんがどうにかなっていくのか、あるいはグダグダしていくのか、という辺りがお定まりでしょう。でも、そんなあっさりした方向性になるのかしらねえ。
  • 『うちのざしきわらしが』
    • UMIが絡むと大体変な展開か茶番になるこの漫画ですが、今回は壮大な茶番+なんかいい話という謎のミクスチャーによって不可思議な読後感を味わう事になりました。それもこれもわらがプリミティブに大福が好きだからなのですが、そもそもプリミティブに大福が好きという状態からしてまず変な前提であるので、そりゃ結論的に変な事になるのは当然の理ではあります。でも、最後にUMIさんがちょっと勇気を出して隠語的に大福好きです! って言っててほっこり。裏の意味が全然通じてなかったですが、まあ話の流れ上変な意味には取られないですよね……。頑張れUMI。
  • 『かいちょー☆』
    • かあちゃんがエロスで前空きエロスで無駄にスキル高くてエロスでエロスで水着がエロスでエロスで最ッ高だぜ! チームサティスファクションの復活だッ!! と言うくらいでした。最近の『かいちょー☆』は、だからどうしたとしか言い様が無かった時代に比べるとやっぱりだからどうしたではあるけど、そこにしっかりと可愛いだろ? という面構えが加わって自信のような物を感じます。する事に躊躇がないというか。この辺はこっちの心境の変化かもしらんですが。

今月のワンワード

  • 『箱入りドロップス』より。

よっ陽一さんは今関係ないじゃ無いですか!

  • 雫ちゃんが、陽一を意識し始めているのか? 萌さんじゃなくても「おっ?」って思っちゃう反応です。可愛い。そして次回くらいで水着回になるのかと思う、胸が熱くなるな……。