城下町のダンデライオン (1) (まんがタイムKRコミックス)
- 作者: 春日歩
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2013/03/27
- メディア: コミック
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大体の内容「ある一般王家家庭の日常。超能力もあるよ!」一般王家家庭ってなんだよそれ! という感じですが、単に王家でも、単に一般家庭でもないので、こう混ぜてみた次第です。王家の人間として、未来の王となる為の過程もありつつ、でも一般的な家庭としての側面もしっかりありつつ、という塩梅であるからです。そんな一般王家家庭の日常を、その構成員たる面々の紹介回を重視した展開で見せていく。それが『城下町のダンデライオン』1巻なのです。
王位継承という大目的が奥に控えておりますが、基本的には皆さん普通に生活していたりします。それをあちこちからのカメラで見られている、というのは初期に提示されていますが、それで生活に支障が出ている事も無く、とりあえずそういう設定だからね? という軽い提示だったり。これが濃いとちょっと息苦しい話になりそうなので、軽いのイエスだね! って感じです。メインキャラの茜さんが、カメラで見られるのを嫌がっている、というのも都度都度クローズアップされますが、やっぱり重くは無い感じ。まあ、カメラで街中では四六時中見られてる。って嫌なのは分かるなあ。他の面々が順応してる、あるいは活用してるというのもあって、異端めいているけど。
さておき。
この巻は基本的に9人兄妹の紹介回がほとんどで、まずじっくり全員提示しますが構いませんね!とのたまってくる感じですが、これが連載されるとはまだ決まってない初期三話の段階でも紹介回を重視していたというのは凄い胆力であるなあ、とも思います。連載に行かずにゲストが終わる世界であるきららにおいて、その行動は純粋にやるなあ、って思わされます。あるいは、連載確約だったのかもしれませんが、でも場合に寄ってはポシャる事もあったろうに。
さておき。
キャラ回重視なのでキャラ話になりますが、やっぱり三女の茜さんは可愛いですね? 人見知りで、王位継承権もちょっと遠慮気味、だけど、上に立つ者としての資質は十分にあるし、家族内でバトれる部類に入る。絶妙の立ち位置です。中でも、買い物係が嫌で子供ツインテにする事を飲んで代わってもらったけど、下の兄妹達にその仕事が行ってしまって悪い事しちゃった! みたいな自責に駆られたりする辺り、真面目な娘やねー。という印象が強いです。他の兄妹が色々と思惑持ちだったりするので、真面目なのがより微笑ましいですね。そりゃファンクラブもあるわ。そして恥らう姿が見たいとか思うわ。男の子はバカなので、そういうのが見たくてしょうがないのですよ……。
にしても王権要らない、みたいだけど人気投票で一位取っちゃったし、長男修は次女奏を追い落とすのが目的らしいから何か画策するだろうし、今後の展開次第でその辺、どうなっていくのやら。
とかなんとか。