今回のまんがタイムきららキャラット三作取り上げ(2014年8月号)

承前

 まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。たまに数が増えたり減ったりする予定ですが、まあそれはそれという事で。
 選ぶのはある程度の方針として、前、中、後と衛の定点観測としたい所ですが、それでもほぼ自分の趣味が全開になってしまうでしょう。これ、と言う作品のが最終的に出来る場合も考えられますが、それならそれでいいかなあ、程度のゆるい縛りで行こうかと思います。
 それではいってみましょう。

カヅホ『キルミーベイベー

 ソーニャちゃんが山で無くした物を探しに行ったら、当然着いてくるやすな。そこで行われるいつものでありました。今回はあぎりさんがいたんですが、なんか埋まってる! というのと忍もぐらの身代わりの術と大オチ(爆発手前オチ)とで存分に存在感を発揮されておりました。この漫画で一番ファンタジーなのはあぎりさんなのは論を俟たないですが、にしたってなんであんなベタな形のタイムカプセルを……。
 にしても、やすなが0点のテストを山の中に捨てているというこれまたベタなのやってて、この漫画って基本的にベタやよなあ、とか思ったりも。萌え4コマ誌の中でここまでベタを貫いているというのが、この漫画の最大の特徴ですが、今回はそれが極まってるなあ、と。ホント、ベタベタ。だが、それがいい。そんな回でありました。

永深ゆう『だいたいこんなンで?』

 代替部として依頼が来た! というのでとりあえず長距離走力を比べてみようの回でした。皆ポンコツかと思ったら、実際ポンコツだけど一周回って有能になっているという亜空の展開が見物。しの先輩が食物inしたら能力アップ! 明子さんもマゾスイッチ入ったら能力アップ! 最後の決まり手は胸差! おっぱい最強! ……なんだこの漫画。いいぞ、もっとやれ!

双見酔『セカイ魔王』

 とうとうマオさんとアルシャさんが対決、そしてマオさんは神に通じる聖剣に突貫! それをアルシャさんも成り行き上もあるけど、自分の意思もちゃんと持って追う事に! この漫画がこうも熱い展開になるとはなあ。最初の頃のずれた感じ、というか今回もちょっとあるけど、そういうのからは予想出来ない展開でありますよ。
 さておき、今回は4コマというのを崩している部分が多くて、4コマの枠では覆い切れなかったのかー、とか。その方がこの漫画の表したい物が出るなら、当然とるべき方策だけど、それを許したキャラットというのは、案外柔軟性が高かったんだなあ、とか。なんか、変な所見直したり。