今回のまんがタイムきららキャラット三作取り上げ(2014年9月号)

承前

 まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。たまに数が増えたり減ったりする予定ですが、まあそれはそれという事で。
 選ぶのはある程度の方針として、前、中、後と衛の定点観測としたい所ですが、それでもほぼ自分の趣味が全開になってしまうでしょう。これ、と言う作品のが最終的に出来る場合も考えられますが、それならそれでいいかなあ、程度のゆるい縛りで行こうかと思います。
 それではいってみましょう。

黒田bbAチャンネル

 家庭用ビニールプール回。色々とネタ的に安定感のある回でありました。特にプールに詰め込み過ぎィ! とお約束の猫爪破砕が良かったです。前者は本当に詰め込み過ぎてプールじゃなくなってるのが大変ツボ。入る入らないの問題じゃない、まさに立錐の余地がないのが素晴らしい。るんちゃんらしい。後者はアレキサンドライトの爪でさっくりとプールが、という本当にお約束でありまして、ある意味この展開でこれが無かったら嘘だよな、という雰囲気でした。ちょっとページ数が少なかったのは物足りなさを俎上させますが、でもそれゆえにきっちきちりネタ仕込みきった回だったなあ、とかなんとか。あ、ナギが出てない。

永深ゆう『だいたいこんなンで?』

 テスト勉強! と言う事でオール赤点の明子さんの勉強を、というのに全然脱線して行くいつものノリでありました。篠芽さんの勉強法が全く意味不明。なんで暗記パンめいた方法を、と思ったらたんに食欲に忠実なだけだったという分かりやすいオチでお前ー!? その後も色々な案をそのまま詰め込んで無茶してみたら、明子さんMだからむしろ快感で覚えられた、というのでこの漫画、凄いなあ。と語彙の少めになるような感じ方させられるのでありました。大オチはこかげさんが全部持って行ってましたが。なんで同じクラスのほのりさん居るのに追試の勉強こっそりしてた(明子さんの体に書いてた)のがばれないと……。

双見酔『セカイ魔王』

 とうとう解禁される、題名の由来! そして造物主との一戦! だけどこれ勝つ負けるとかいうレベルじゃなく、一発殴る、になってるのがテクいですヨネ。最近、勝つとか負けるとかについて考えたりすることがあるので余計にビンビンと来ました。にしても、前の魔王さんの段階から種が蒔かれて、今それが結実する、っていうのがなんかいいです。それでどうなる訳でもないんだけど、でもこのシステムに一発食らわせたい、というのは、なんというかこの漫画の裏に色々と考えがあるのかなあ、という趣であります。というか、ここでアルシャさん来てどうにかなるのだろうか。どうにかしないといけないんだろうけど。アルシャさんだからなあ。どうにかできるのかなあ。そもそも今回後半とか4コマじゃなくなってきてるしなあ。懐深いなあ、キャラット