今回のまんがタイムきららキャラット三作取り上げ(2014年4月号)

承前

 まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。たまに数が増えたり減ったりする予定ですが、まあそれはそれという事で。
 選ぶのはある程度の方針として、前、中、後と衛の定点観測としたい所ですが、それでもほぼ自分の趣味が全開になってしまうでしょう。これ、と言う作品のが最終的に出来る場合も考えられますが、それならそれでいいかなあ、程度のゆるい縛りで行こうかと思います。
 それではいってみましょう。

黒田bbAチャンネル

 珍しく皆まとめて出る事なく、それぞれのお家でのあれこれという回となりました。ユー子サイドのユー子の偶に見せるちょっとずれた感じとか、ナギ家のお父さんの大変面倒臭い感じとか、中々普通では見れないネタだったので新鮮でした。ナギがお兄ちゃんって言ってるのは前にありましたが、今回はそこは誰も友達いないので自然に発声してて妙に可愛かったのが印象的ですね。
 しかし、やはりこの漫画のぶっこみ役はるんちゃんです。デストロイドモンスターるんちゃんです。勝手知ったるとはいえ人の家の風呂で寝込みかます辺りが流石です。というかトオルンの言じゃないですが心臓止まります。コワイ! と言うだけで終わると思ったか? 甘ぇ! と言う事でるんちゃんママが今回の〆。るんちゃんも大概なんですが、るんちゃんママはそれに年季を感じさせるボケ具合で、先にるんちゃんがツッコミに回るという亜空の展開を見せておいての、トオルンが来た! トレードね! ってなってて最も恐ろしいものの片鱗を味わいました。この母にしてるんちゃんがあるんだなー。

永深ゆう『だいたいこんなンで?』

 おっぱいの話。おっぱい。なんと聞こえの良い言葉か―――。と言う事でおっぱい推しな回だった訳ですが、穂紀さんが実はパット入れてるという話になったり、他の代替部の面々はそれなりに胸があるという話になったりと本当におっぱい推し回で、二つの胸のふくらみはそれだけで話を構築出来るから凄いなあ、という間違ったようなそんな間違ってないような感想を抱きました。
 しかし、この回の見所は穂紀さんの豊乳行動を暴露する辺りです。4コマの持つリズムをダイナミックに、3コマ目まで溜めてからの4コマ目どーん! っていうのを使っての穂紀さんの言葉は印象に無茶苦茶残ります。そんなに穂紀さんの胸ネタをきっちり印象付けしなくてもいいじゃないですか! そっとしておこう……。でいいじゃないですか! どうして……。

双見酔『セカイ魔王』

「何者です?」
「お前が何者だ」

 とうとう魔王対勇者という絵が現実のものと成り始めたこの漫画。アルシャさんは勇者としての力に目覚めて、とうとう魔王城まで行っちゃんですよ。この漫画もひとまずの形にはなりそうで、大変安堵と共に先が気になりますが、その前に先に上げている言葉ですね。ジェントルの何者です、に対する姐さんの言葉は本当にその通りだなあ、というので凄い頭にこびりつくやりとりです。ジェントル、あの姿だもの。お前に何者だって言われたくねえよていうかお前こそ何者だよ、って感じがしっかり出ておりました。しかし、姐さん対ジェントルというのはどうなっていくのか。アルシャさんの方のピンチめいてるのよりそっちのが気になります。アルシャさんは主人公補正とかでなんとかなりそうだし。←補正言うな