感想 邪武丸 『化け猫システム』3巻

 大体の内容「まなちゃんさん帰郷編! 他」。他としましたが、そちらも学校の生徒会の面々とか出てきて味わいがあるのです。凛々しい系ポニテ射水さんとかね! ツンケンしてる部分はあるけど、会長の霊山さんの事が、めいた所とか、最高というか最ッ高だぜ!チームサティスファクションの復活だッ!(カーン!)事案として自分の中で高止まりなのでどうにかなりそうな、そんな『化け猫システム』3巻なのです。
 最初に言っておく。今回は百合成分は少なめだ! と最初じゃないのに言いますが、とはいえ、直截な表現で好き好き大好きというのではなく、たとえば先の射水さんの会長への気持ちがガチっぽいとか、サスケとまなちゃんさんの組み合わせはやっぱりありやなとか、ゴスの謎の人の奉納舞への目線とか、これは鉱脈がある? という雰囲気はがっちりとしており、その辺を妄想するスキルがあるとガチ描写なくてもお茶碗三杯いただけますわ―! なので大変燃費がいいです。遥かにいいです。←何に比べて?
 さておき。
 それにしても、まなちゃんさん、そしてその家系の妖とか、その辺の異形との関わりあいやすさというのは、やっぱり何かあるのかなあ、とも。2巻にも出て、今回も出たゴスの人(化け猫?)もどうやら因縁深いみたいだし、今回登場の神様も未来さん(まなちゃんさんのお母堂)と遭遇して酷い目にあってるらしいし。そもそもサスケの件もあるし。そういうのにまた遭遇する辺りも謎の高エンカウント率っぷりです。なんかそういうのを引き寄せる血筋か何かなのか。その辺はどういう事なのか、は、おいおい語られるか語られなければこちらで妄想するかで解決するでしょう。
 さておき。
 まなちゃんさん、おどおどから脱却しそうでしなさそうで、という辺りをステップしてるのが微笑ましいですヨネ。今回の帰郷で、ちょっとおどおどが戻ってしまって、でもそこで踏みとどまって前に出ようとする、というのがもう。祭りの準備とかもきっちりやって、人前に出る仕事もやって、って本当に成長しているなあ。だから、ええ子やなあ、と。そこを周りもちゃんと受け止めてあげていて、だから余計にこの空間の優しさが堪らない。このまま優しい空気を育んでいただきたい。そんな事を思いつつ、この項を閉じたいと思います。