承前
まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。たまに数が増えたり減ったりする予定ですが、まあそれはそれという事で。
選ぶのはある程度の方針として、前、中、後と衛の定点観測としたい所ですが、それでもほぼ自分の趣味が全開になってしまうでしょう。これ、と言う作品のが最終的に出来る場合も考えられますが、それならそれでいいかなあ、程度のゆるい縛りで行こうかと思います。
中山幸『ブレンド・S』
美雨さん正式加入で、乱れ咲く妄想！ と言う事で、苺香さんと店長さんの関係って？ とか地味に今までの流れを踏襲しつつ新たな流れを生み出した回と言えましょう。二人の関係がまだラブじゃない、と知ってどうするかと思ったらこのままが面白いから泳がせましょう！ な辺り、美雨さんの業は相当深いと思いました。この喫茶の仕事は今まで皆が、役……、役……、ってしてる部分がそれはそれで面白かった訳ですが、それに対してきっちり自分の萌えスキルの見せ所じゃあ！ となる美雨の態度は今後のこの漫画の行く末への試金石となるでしょう。今回でも既に危うい線に踏み込んでましたし、本当にこの喫茶店どうなるやら。
伊藤いづも『まちカドまぞく』
シャミ子、借金返済の為、禁断のバイトに手を染める！ と言う事で一日限定のアルバイトをする事になるシャミ子さん。ノリノリで仕事して色々間違った思考に到達した、そこに現れる桃さん！ と言う事である意味いつも通りの展開。シャミ子さんがきょわー！ってなるのを桃さんがヌル―する形となりますが、桃さんの魔法少女姿がみられるレア回でもあります。そこまでシャミ子が追い詰めたか！ と言う訳では全然ない、ちょっとウィンナー焼いてたホットプレートひっくり返してしまって、だった辺りがこの漫画らしいです。二人の戦いとかそういうの一切まともにやらないだけはあります。でも、桃さんも言ってましたがシャミ子さんはちゃんとお金貯めてお金返そうっていうんだから偉いですよね……。あまりアルバイトで稼ぎ過ぎると家計が危険らしいのにね。そこの理屈が全く不明な辺りがやっぱりすげえ。
永深ゆう『だいたいこんなンで？』
ハナコさんの10月でも水着になる精神は全く見習いたくないけど、根性は認める。スゴイスゴイ。その一点がやたら印象に残ってしまったのであります。
