『まんがタイムきららミラク』2015年6月号 感想

今号の巻頭漫画感想

川井マコト幸腹グラフィティ

 きりん、お母さんに誕生日プレゼントを、と企図するも、方法がカップラーメン食いまくる! というのでああ、きりんだなあ、と感じられる回でありました。今までは苔をプレゼント、ってちょっときりん母可哀想すぎぃ! でありましたが、ここにきてそれはあかん、と気づけたきりんはいい子ですね?(グルグル目)
 さておき、そのプレゼントの皿の為に、皆がカップ麺を、というので色んな人が食べてる回となりました。ユキちゃん先生とかは想定の範囲内ですが、明さんや露子さんが食べる、というのはレアケースでありましたね。露子さんの食べる場面無かったのが悔やまれますが。
 で、応募券溜まった! 送る! 来た! と思ったら旅行券が当たってモーターヤッタ―! と思う所が、きりん母は旅が苦手! どうするんだ!? と思ったらきりんときりん母とで旅行に行く事に。と言う事は次回はきりんときりん母の親子旅情ということに? 一体どういう話になるんだ……。次回大期待やな!

個別チェック三連撃

タチ『桜Trick

 完全に楓みかんさん回です。本当にありがとうございました。みかんさんに男の影が!? というのを本音として隠しつつ、みかんさんを副会長にするんじゃあ! で追い掛ける楓さんマジ複雑なお年頃。こういっちゃなんですけど、基本ひねてますからね、楓さん。だから直截に言えない。でも、彼氏が出来たなんてめちゃ許せんよなー! というのがもう。今回のオチの投げキッスももう。みかんさん多分意味分かってないんですよ、あれ。なんとなく真似た方がいいのかな? という今までの仲から考える気配りめいたものから発動したものですよ。それでもう、機嫌が上々になる、って楓さん、マジ報われなさそうな雰囲気になり過ぎですよ! ああもう、どうなるんだこの二人は!
 そのメインの脇で、春香さんとスミスミ会長との関係に、スミスミ会長の方からこれは、駄目なんじゃないか、って思いだすと言うのも。春香さんは全く、な辺りがやはり天然度は春香さん高いよなー。しかし、スミスミ会長が気付いた今、そう遠くなく変わっていくこの関係は、はたして。やきもきするなあ。

ちろり『箱庭ひなたぼっこ』

 今明らかになる、橘先輩と千堂さんの幼き日の馴れ初め! 橘先輩が幼少期から完成度高過ぎて怖いです。パない。そのパない人の近くに居て、千堂さんはよくあの程度で済んでるよな……。一応、この漫画の良心だからなあ。他三人がヤバいから何時崩れるか分からん砂上の楼閣めいてはいるけど。今回も危うい所ではありました。橘さんの色々な場面がマジカルアミー絡みだったので色々崩壊寸前だったりとか。そして鈴谷さんが二人の過去エピソードからこれからも一緒に、というのに全く空気を読まずに割って入るのが今回の頂点。こいつ、やばい! という認識を新たにするのでした。、

清瀬赤目『アンネッタの散歩道』

 前回の〆でダブリンに到着し、さあアンネッタの元へ、という段階でどこに居るか知らないという事を言い出すメイヴには、ディンクならずともぞっとするでしょう。お前らの身長で人間の町をくまなく、なんてやってたら年単位だぞ! と言いたかったですが、上手く位置を聞き出して、そこに向かう形に。マジほっとしました、が、とうとうの出会いは、しかし馬車事故が絡んで波乱含み。はたして、きっちりと二人は出会えるのか。いい感じにまとめに向かっている感もありますが、もうひと山あるのかしら。もうちょっと見てたい漫画なんだよなあ。

今号の巻末漫画感想

みやこ『ああいえば英雄』

 全体的にいらっとくる感じがツボに入らないんだよなあ。なんだろう、いや、なんだろうか。←言語化できなくて混乱してる

一応の総評

 『きしとおひめさま』、終わりましたね。まだ色々したかったし、出来る素地はあるんだよ、というのは分かりますが、やはり仕掛けが大掛かり過ぎたか。この話がかっちり決まったら、実際相当なのが出来たのではないかと言う感もあるんですが、それももう終わった、作の句を引くなら「それは別のおはなし」である訳で。でも、もうちょい色々見たかったなあ。ゆるゆるが長すぎたんかもなあ。未練がましくなるのも、これがきららミラクでは古参にはいる作品だったからであります。これが終われば、創刊時から続いているのは『桜Trick』だけな訳で、そう思うと、遠くに来たものだなあ、という。いずれ『桜Trick』も終わり、全く創刊時とは違う漫画が彩るようになる、それはいい事なんだけど、でもちょっと追憶に浸りたくもなる。SNKG。