今回のまんがタイムきららキャラット三作取り上げ(2016年7月号)

承前

 まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。たまに数が増えたり減ったりする予定ですが、まあそれはそれという事で。
 選ぶのは好きな作品。その定点観測としたい所ですが、それでもほぼ自分の趣味が全開になってしまうでしょう。これ、と言う作品のが最終的に出来る場合も考えられますが、それならそれでいいかなあ、程度のゆるい縛りで行こうかと思います。
 それではいってみましょう。

黒田bbAチャンネル

 お弁当作ってあげてるって、佐藤先生と鬼頭先生の間柄がもはや恋人寸前!? ということで、これをくっつけると面白いぞぉ〜、ってなった鎌手先生が、トオルンを使って更なるくっつきを画策するのでありました。しかしまだくっつくには遠いか、という鎌手先生の読みはやや外れていて、案外くっつく手前でありました。まあ、交際することになった原因が手を恋人繋ぎしたから、という鬼頭先生の貞操観念の意味不明な意味不明画で味不明でありましたが。そこ!? って感じです。トオルン、と、やるなら居た方がと考えてのるんちゃん、が特に何もしないままくっついちゃったのもまた趣深い。一応、微力ながらも力添えはしてたから、鎌手先生の人使いは正しかったと言えましょうか。しかし、くっつくかー。示唆的だなー。

ハトポポコ『平成生まれ3』

 原田さんが、泣いたー! というのがどでかいインパクトのある回でありました。次回で卒業を、と言うのを控え、悲しいよう、ってなる原田さんに、そんな感情回路があったんですか!? ってなりましたが、ここは中川さんみたいに泣きが入る場面ですヨネ。そこに到達出来なかった自分の心の汚さと言うのがもう。でも、原田さんは原田さんなので、涙声で何言ってるか分からない中川さんに対してちゃんと受け答え=何言ってるか理解しているというのをやっていて、さっきぶれたけど、やっぱりブレないなあ、という感想を持ちました。一番ブレないのは藤井吉村でしたが。卒業前だというのに全然関係ない会話してて、ああそうか、こいつら卒業できないんだ。という間違った理解を。……卒業出来るよな?

大沖はるみねーしょん

 最近ダジャレ攻撃から逸脱し始めているような気がするこの作品ですが、でも基本はダジャレなんですが、今回の大オチはあー……、ってなりました。そうだよな……。そうなるよな……。そのあまりのそうだよなアトモスフィアを、その現象について誰も特に突っ込まないと言うか突っ込みきれないまま終わるという形で更に印象づけられました。偶にこういうオチするから、この漫画は侮れない。