クール教信者 チチチチ 2
(画像のリンクが物理書籍のページ、文章のリンクがkindle版のページ)
大体の内容「おっぱい! なんと麗しい言葉か―――」。ということで今回も大爆乳が超乱舞する漫画、それが『チチチチ』なのです。
この漫画の立ち位置というのは大変難しいところです。言ってしまえばエロコメで済む部分もありますが、コメディとしてもエロスとしても尖りがあり、単純なエロコメとしてみると灰汁が強い内容です。灰汁が強いと感じさせるのは、当然エロス展開が全ておぱいで済まされることであります。万光(よろずひかり)さんが珍太郎さんに自分の妹に珍太郎さんの妹に、でもされるのはパイズリだけ。本番? いまやってんだろ! という半ギレさえされそうなくらい、パイズリオンリー。しかも娘さん方は皆巨乳なので、万光さんの魔神柱は見えない。勿論、娘さん方の大事な部分も出ない。直截なエロを描かない、という意味でエロコメとして割り切りし過ぎているとさえいえる、おっぱい推し。それが『チチチチ』に一種異様な雰囲気を与えているのです。どんだけおっぱい好きなんですか。そういう言葉もするりと、二巻目になってもするりと出てこようものです。
さておき。
この漫画の肝は万光さんと珍太郎さんが結局どうなるの? という部分。単なる同居人相手の対応じゃないだろ? というのが一巻の流れでしたが、今回の巻ではそれは大きく進展します。それは、珍太郎さんの妹さんが登場して、状況がかき回され始めたから、でも若干ありますが、基本的には時期が来た、という感じです。
今回、何故珍太郎さんが万光さんと? という話が開陳されます。開陳された話で、万光さんが結構頼れる兄貴めいたロールしてたというのが発覚。成程それで惚れられたんじゃねーの? という形です。実際、ネットに不慣れなところで知り合って、忌憚なく話せる相手に、ってそりゃぐっとくる人はいますよ。それが今回の万光さんと珍太郎さんの関係性になる訳です。でも、あっさりなり過ぎな気もするので、珍太郎さんの家の方にも何かありそうな雰囲気です。妹さんが強力な催眠術使えたりするし。どういう家系なんだよ……。
さておき。
先に書いた大きな進展。それは当然告白です。最初、好き、だけど君は何%とか言い出してた万光さんでしたが、その後で勢い、でもだからこそちゃんと好きだって言っていて、ちゃんと言えたという意味では大変良かったと思います。万光さんの過去とか、それ以上に珍太郎さんの諸々が、この後どういうものをこの漫画に与えていくのか、というのが謎いですが、それが駆動系としてかかってくるんだろうなあ、と、単なるエロコメではない何かを勝手に感じつつ、この項を閉じたいと思います。