ネタバレ感想  あfろ 『ゆるキャン△』5巻


ゆるキャン△ 5巻 (まんがタイムKRコミックス)
(画像のリンクが物理書籍のページ、文章のリンクがkindle版のページ)

大体の内容「二十足くらい早く新年あけましておめでとうございます」。ということで、年末の短期バイトに明け暮れる野クルの面々やリンさん。そして、それぞれが思い思いの新年を迎える。それが『ゆるキャン△』5巻の概要なのです。
アニメの方ももうすぐ、ということで期待値がガン上がりするのを駄目なアニメ化になるんだ、駄目なアニメ化になるんだ、と繰り返し思い込んで期待値をゼロにする術をやっている昨今、皆さんいかがお過ごしだ! と有田哲平の幻のキャラ、ニュースマンのギャグで導入しましたが、でも実際アニメ化の方はどうなるのか、不透明であるかと思います。
この漫画の良さというのは、時間の流れが非常にフラットなところだと思うんですよ。日常にある程度のフラットさで、でも淡々とも少し違うものがある。スパン! とタイミングで断ち切り立ち上げるのではなく、ある時間が他の時間と陸続とつながっている感じ、といいましょうか。ある意味OYSTER先生と真逆の、テンポ良くではなくノーテンポとでもいうべき、確かな実時間が流れるような雰囲気。そこに偶にあfろ先生の味がポップアップするけど、時間の流れというのを阻害しない程度である。この言ってしまえば平板とすら言えるのに芳醇とも言える時間の流れを、アニメがちゃんと出来るのか、というのが非常に気になっている訳ですよ。どういうのが出来ようと受け止めるつもりは、既に円盤3つの予約を完了している段階で出来上がっているのですが、それでもいいものの方がいいですからねえ!
というどうでもいい話はさておき、5巻の話です。新年までの短期バイトの話もそのあるある感は良かったですが、そこでの連絡の取りあいが今どきって感じで良いものでした。LINE! そういうのもあるのか。という。LINE使ったことないのであれがLINEなのかいまいち判然としないですが! でも、ああやって連絡を密に取り合う、って今どきだなあ、と。自分の若い頃などを思い出すと隔世の感とはまさにこのこと。でも、上手くああいうネタを使っているよなあ。その辺の取り込み具合、本当にうまいというか。
というどうでもいい話はさておき、今回のよい所は、リンさんが自分は一人キャンプ好きだなあ、ってしみじみ思ったところでしょう。皆でキャンプも楽しい。でも一人キャンプの、しみじみとした寂しさ。これもいいな、と。ポエット! 何たる機知! 寂しいというのが、しかし悪いことではないと感得するというのだけで、もうとんでもないラインに立っていますよ。その上で、こっちも好き、と言えるリンさんの素晴らしさですよ。この漫画の、しれっとこういうのを出してくる所作、もう、好き。
というどうでもいい告白はさておき、そんなリンさんもなでしこさんとの付き合いはそれはそれで楽しそうです。しかも、大変貴重だと思っている節があります。その証左として、一人キャンプの良さと、皆でやるキャンプの良さ。どっちもいいけど一人キャンプはそれはそれで好きなんだ、という話をなでしこさんに言ったりしています。結構、リンさんとしては自分の好きの核心部分な一人キャンプについて、なでしこさんに明らかにする、というのが、これホンマ尊いですわ……。って謎の関西弁になるレベルです。普通、どうでもいい人にそんな深い確信を話すことなんて無い訳ですから、如何にリンさんにとってなでしこさんが大きな存在になっているか、あるいは重要な存在になっているか。これホンマ尊いですわ……。ユウジョウ! 案件です。
というどうでもいい感得はさておき、今回も見開きが綺麗にに決まっていたのが印象的でした。ダブル初日の出だー! というインパクトもですが、それがすーっと自然にエントリーしてくるのが良いです。見所! って感じで溜めに溜めるんじゃなく、すーっと、ただ夜が明ける感じ。いい。素晴らしい。夜が明ける、というのはそれだけで何か神秘を感じますが、それが新年なら、余計に感じる物ではないか、というのが別に大上段で構えてないのがいいです。好きです。
というどうでもいい話はさておき、今回でより明確化されましたが、なでしこさんが食べるシーンというのは本当に美味そうに食っているということが挙げられます。まず1巻でのカップ麺をやたらムーブ豊かに食っていた時から思ってましたが、本当に美味そうに食う、って難しそうなのをよくやるなあ、と。更に実際に皆がこいつは美味そうに食うんだ、というのを理解しているのがとてもいいなあ。と。それをきっちり言葉にされたことで、なでしこさんのアイデン&ティティとして強調された感じです。もう、好き。
ということで軽く感想でした。アニメ化、どうなるか。ですが、まあ、駄目なら駄目だ! そうなったらこっちに戻って引きこもるよ! という程度で相対したいと思います。とかなんとか。