ネタバレ?感想 あfろ 『ゆるキャン△』13巻

ゆるキャン△ 13巻 (まんがタイムKRコミックス)
ゆるキャン△ 13巻 (まんがタイムKRコミックス)

 大体の内容「スプリングシーズン到来ッ!!」。ということで、キャンプするにはもってこいの季節の到来です。花粉症の方とかにはあるいはもってこない季節ですが、キャンプしていて花粉症になってしまうという話はキャンプしなくなるだろうからあまりない、というかあるいは一周回ってネタとしてやってくるのか!?
 そんな惑乱をよそに、今回もキャンプをやっていく漫画。それが『ゆるキャン△』なのです。
 今回の巻では、りんさんのソロキャンの話、各務原姉妹の桜巡り、大垣のソロキャン、という三つの軸に、恵那さんの散歩からの新キャラ!? と犬子さんのスポーツサイクル話が組み込まれて、同時多発的に状況が起こされている、という感じの巻となっています。
 特に、りんさんのソロキャンプが各務原姉妹に合流する形になり、時間軸が噛み合った! みたいな変な感動がありました。単にりんさんがなでしこさんの写メで位置を把握して、というだけなんですが、なんだかハマった! という感じが強く、今回はそういう趣旨なんですね、猿渡さん! ってなったのです。いままで行動軸をこうやって相まみえることはなくはなかった、りんさんと桜さんが相まみえた回とかありましたけど、ですがこうも同時多発的な別行動がしっかり交えるのはそんな無かったという記憶しているので、案外レアな回だったのか今回、となりました。
 さておき。
 『ゆるキャン△』もすっかりメジャーな漫画になり、色々なコラボするようになりましたが、それ故に広告塔、というとちょっと違うか、オピニオンリーダーか。そういう感じになっている感もあります。
 その辺、あfろ先生も自覚的なのか、今回はキャンプのごみ問題みたいなのも出てきます。誰かが放置したごみを見て、ごみをちゃんと片づける人が増えてくれたらなあ、という独白をりんちゃんがしていたり。さらっとですが、オピニオンリーダーみたいな立ち位置にあるからこその、押し付けない啓発という感じでした。この漫画にすらそれが出てくる、というんだから結構根深い問題なんだろうなあ。
 さておき。
 今回の最大の見所は、キャンプではなく恵那さんの散歩の方にあります。どうやら、新キャラが加入しそうなアトモスフィアなのです。
 それが、絵真さんといわれる女の子。それと、その友達の某。某って、と思われるでしょうが、名前出てこないんですよ。なので某としますが、その二人が、恵那さんの散歩ルートで出会っている、というのでなでしこさん達と同じ学校に通う可能性が極大なのです。その顔出し、というのが今回の登場なのか、と思ってしまいます。12巻で新入生の可能性! と戦きましたが、それが現実味を帯びてまいりました。
 その絵真さん、イラスト系というか、絵を描くタイプの子で、でも美術でも漫画でもないんだよなあ、という位置にあるので、それならワンチャン野クルもある! と思うのですが卿らはどうか。
 今までの方向性とはまた違った子なので、入ったらだいぶこの漫画の出来る範囲が変わってきそうで、楽しみったらないです。どういう加入方向なのかも、私、気になります! と大天使チタンダエル台詞も出ようものです。これで全然野クルと関係なかったらそれはそれで面白いっちゃ面白いんですが。
 さておき。
 この漫画に対する影響が大きそうなのは新キャラですが、他で地味に面白かったのは大垣の初ソロキャン。
 この漫画の方向性として、色んなキャンプの様相がある、というのがありますが、今回の大垣ソロキャンはその様相に新たなページとして『ゆるキャン△』に追加されたと感じました。ノンアルカクテル! そういうのもあるのか。
 というか、ノンアルカクテルの方向性はノーマークでした。意外と飲み物系はやってない漫画ですからね。酒はあるけど。で、ある意味ではどっかののん兵衛の人といつか同じ路線にいっちゃうのか、大垣。という気にもなってしまいます。ノンアルカクテル作ってたらのん兵衛になるというのは完全に偏見ですが、でもルートとしては大きそうな気がするんですよ。というか、それ関係なくてものん兵衛になりそうよな、大垣。仕事場も酒屋だし。なんか縁でのん兵衛になる可能性がしこたまある気がします。いやまあ、偏見ですが。
 という感じで、今回もキャンプの魅力を推しつつ、女の子が皆チャーミングデスヨネ。していた『ゆるキャン△』。正直キャンプだけで漫画が作れるのか、というのを、出来る! 出来るのだ! してきた漫画ですが、その力はまだまだ全然健在であります。このままこの漫画どこまで行くのか。映画もどうなるのか。まだまだ興味が尽きない漫画。それが『ゆるキャン△』なのです。