スクウェア・エニックス(以後スクス)賞ですよ!

 “小説大賞のおしらせ”参照のこと。
 キャラクタービジュアルを先に持ってきて、それを元に書かせようというのは、小説関係ではおそらく初の試みである以上、この賞とその行く末には非常に興味をそそられます。
 こういう風に、絵から想起させるタイプの賞を創設したことから見て、スクス出版部の方々は「ライトノベル」を研究してきていると判断できますね。
 電撃文庫独走の感がある昨今において、このダークホースがどこまで食い入るのか。 なかなかに面白い展開になりつつあります。
 さてさて。
 一つ、どうしても書いて置きたい事があるので書きますけれど、
 荒川先生、それはいくらなんでも難しすぎるんじゃないですか?
 見てもらえれば分かりますけれど、他の人の物と比べてこの“B”は、勝手気ままに自分の作った世界観に落とし込んだらすぐに全体が破綻してしまいそうなほどイメージの強い物になっています。
 その上、これに沿って考えたとしても、下手を打つと直にでも「荒川弘氏の考えた世界」に引きずり込まれかねないほどの引力を有している、えらい難儀な絵となっちゃってます。
 「これを元に書いてみなさい。無理? だめだ、書くんだ!」
 とでも言う位にスパルタン仕様です。
 個人的には「さすがは荒川道場!」という変な感慨を持ったりもしましたが、これを基本に書く人は少ないでしょうね。*1
 もうこれは古橋秀之さんにでもノベライズして貰った方が良いんじゃないか、とすら思いますよ。
 ていうかして下さい、スクニクス編集部。お願いします、古橋の人をっ! 初期ラインナップの一員に!

*1:穴場といえば穴場・・・だけどもなぁ