感想 『コッペとBB団 その1』(ISBN:4757723563)

田口仙年堂:はしもとしん:ファミ通文庫:609円>
内容を要約すると、「子供と大人と正義の味方」
なんというか、いい。 とてもいい。
それは、人物の配置が万事抜かりない所。 生活課の面々以下、過剰も余剰も無い、それでいて複雑な人間関係。
それは、「勧善懲悪」というお題目に敢然と立ち向かう姿勢。 どっからが「悪」でどっからが「正義」なのか?
それは、大人が大人である為の屁理屈。 子供ばっかり戦うのは、やっぱり変だ。
それは、やっぱり芯にやさしさのある話。 「うつ展開? 知るか!」みたいな快速球
あー、わし、この人の書く話が好きだ。 上で屁理屈書いたけど、そんなの結局どうでもいい。 ただ、「好きだ」といいたい。 安心して読めるってのはこんなにも気持ち良い事なのか。 ああ、本当に好きだ。 BB団の面々は悪者だけどやさしくていい人たちで。 正義の味方もやっぱりいい人達で。 なのに争ってる矛盾も、悪者とヒーローの悲哀も、それら込みでやっぱりこの話が好きで。
ああくそ、上手く伝えられねー!
例のあれの後だっただけに、余計に好きになってしまったのはヒミツ。「ばらしてるだろ」