特によしなしながら、またしてもどこで見たか覚えていないのだけれど、「成田良悟さんが狙って脱世界系とかしている」という話に不信感というかなんというか、ずっと前から自分の中で腑に落ちなかったのが頭の中に浮上。
 そういう風に考えた時期がなかったとは言わないし、今でも「もしかするとそうなのかもなぁ」とか考えあぐねているんですが、正直、これに明確な答えを得ようとするのは危険かな、と思うのです。そういうのは、すぐに自分の答えに当てはめるようになるんだよなぁ、と。
 作者の意図とかいう「どうなのかまるで分からない」ものに速攻で答えを求める姿勢ってのは、なんというか、考え方に粘りがないなぁ、とか、作者が「違う」って言ったらどうするんだろう、とか*1。まあ、こういうのにいちいち考え続けるほど暇じゃないからかもしれませんが。
 で、私はどう思ってるかというと、「狙って書いている」と「好きに書いているんだけれど、自動的に狙いがずれて、そう思われる」と「気にはしていて、そういう風に書いてみたりする事もある」と「狙って書いているけど、若干趣味に走る」と「『こうした方がいいんじゃね?』と言う編集に従っている(普段の行動も全部ペテン)」とか、色々と混ざっています。はっきり言っていつも考えがぐるぐる疑心暗鬼して困ります。
 まあそれでも大体は一番目と二番目を比べるんですが、「狙って」にしてはキャラの立ち方に趣味性というか即興性が強いというか*2、それなら「閉鎖都市・巴里」みたいにもっと根幹から絞れよとか、ついかっとなって言いたくなる事もありますし、しかし「好きに」にしては狙って書いているような所もある*3ように見えるんだけど、途中から著しく脱線してるような…、とか考えて、最後には混乱して終わります。だからどれ、といわれても困るのでどうにかしていただきたい。無茶ですが。
 とか言う一日。混乱してるなぁ。

*1:成田さんの場合、世評がそういう風になっていたらわざとそれにあわせたりしそうだな。と、そう言った時用の逃げ道を書いてみるテスト

*2:ドラマCDの付録「回想編」に出たグラハム・スペクターとかの「書いてる途中で気に入った感」は異常。一応の最初の登場時の描写がぜんぜんそれっぽくないし

*3:「がるぐる」の雨霧八雲とか「ヴぁんぷ!」のヴァルとか