感想 大沖 『はるみねーしょん 1』

はるみねーしょん (1) (まんがタイムKRコミックス)

はるみねーしょん (1) (まんがタイムKRコミックス)

 大体の内容。「 \すげぇ/駄洒落」。基本線は駄洒落。応用も駄洒落。はるみが宇宙人だからとかそんなちゃちな理由付け無しで、駄洒落。お前ちょっとずれただけの日本人だろ、と言いたいくらい日本語に精通してるかのような駄洒落。「スケッチブック」のケイトを髣髴とさせる所が皆無なくらい駄洒落。言葉遊びといえば聞こえはいいけど、駄洒落は駄洒落であります。それで押し通す力強さよ。
 それへの対応の表情がどんどん無表情に見えてくるけれど、それは巻末 \あとがき/にもあるとおりにどんどん目が退化して線になっていくからなので、その辺は漫譜で感じとればいいと思います。そういう面がきらら系萌え4コマとは一世を風靡し、じゃねえ一線を画しておりますが、そういう漫画じゃねーから!
 でも、初期の目が線じゃない顔は結構いいんじゃないか、こういうのでいいんだこういうので、と、どこかの五郎顔でしたりと言ってみたくなる昨今であります。まあ、そりゃ、目が線の顔の方がなんとなく作風と接してるような気もするけれども。それと初期は体を囲む線が異様に濃いけど、これはなんだったのだろう。癖かしら。
 さておき。
 この漫画も全然登場人物が増える傾向が見当たりませんが、そもそもキャラ間の関係性の変化より、駄洒落を押し切るのがこの漫画の妙味なので、そりゃ増えてもやる事変わらないし、ならば意味無いから、増える余地無いだろう。とは勘で分かります。あなた、この内容でざっくざっく人が増えるのって見たいと思いますか? 私は思います。ちょっと怖い物見たさで! 意味無いだろうけれども。ちょっとそういう味付けもあったらどうなるか見たいですよ。
 個人的に好きなネタは手でTの字作って「皆無!」とか言ってる辺り。勢いだけって、嫌いじゃない、というか好き。勢い、大事ですよね。