今回のまんがタイムきららキャラット三作取り上げ(2012年6月号)

承前

 まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。たまに数が増えたり減ったりする予定ですが、まあそれはそれという事で。
 選ぶのはある程度の方針として、前、中、後と衛の定点観測としたい所ですが、それでもほぼ自分の趣味が全開になってしまうでしょう。これ、と言う作品のが最終的に出来る場合も考えられますが、それならそれでいいかなあ、程度のゆるい縛りで行こうかと思います。
 それではいってみましょう。

平つくね『ラッキー・ブレイク』

 ちゃこさん出奔! というわけではないではない、突如の展開。前回で陸のデザインに形上負けたのと、最近の陸との関係などで色々悩んでたちゃこさん*1ですが、陸の高い所に昇りたいという発言に、なにか吹っ切れるものがあったのでしょうか。笑ってたよ…。まだどうなったか不明なまま、次回に持ち越しとなっているので大変やきもきですが、あのままなあなあで付き合うのもちゃこさんらしくないと言えばそうなので、この辺の攪拌がどのように作品を盛り立てていくか、固唾を呑んで今後を待ちたいと思います。今回もそこに至る前に色々と笑いの要素もちゃんと加味してたし、大丈夫だ、問題ない。
 さて、デイさんです。(当然のような顔で)
 最近のデイさんは不思議を通り越して嫉妬と笑いという黒い情念に突き動かされている感がありますが、そういうのは見事にはずれる辺りも相まって、やはり笑い要素の強い人だなあ、とか思いました。でも、そんな恨み事で一万円とか勿体無い…。というか、普通そういうの願いとして聞き入れられなくね? そんな事も思ったり。まあ、デイさんだからな!(別に便利な言葉じゃない)

双見酔『セカイ魔王』

 ここに誕生、拳の勇者。っていやいやいや。いやいやいやいや。その人魔王ですから! とは思ったものの、そんなバカな事が、というくらいの展開を今後見せるのでしょうか。「後の」メソッドなのでそこまで重点的に大活躍が語られる事は無いのかもしれないし、魔物に対してマオさんがなにかしていなくなった。さすが拳の勇者! ってな塩梅かもしれませんが。ああ、書いてたら結構ありだなそれ、って思ってまった。しかしそれ以上にそれでいいのか、というのは農耕の勇者。普通に魔物をクワで抹殺する様がえぐくて凄いものを見た印象です。マオさん達も呆然としてたけどそりゃ単なるクワであっさり抹殺するのを見たら唖然とするわな……。
 今回は今後の指針についてマオさんが考える辺りが地味に今後どうするかを感じさせてくれる仕儀でした。このまま魔王側が勝っても単なる魔物の楽園が出来るだけで、マオさん的には誰得の模様。まあ、今まで会ったのが意志の無い自動的な魔物か、変態かの二つじゃあ、そりゃ嫌にもなるわな。でも、もうちょいじっくり魔物を育てたら、どうなるんだろう。話が通じる魔物もちゃんといるし、変態ばかりになるという事も是正を求められないのだろうか。でも、基本が意志がほぼ無いからな……。その点で、魔物の楽園はいまいちではあるけど。その辺をどうする事になるか、は楽しみです。そこまで連載続けばな!

nino『まじん☆プラナ

 今明かされる、この漫画の根底! いやあ、清清しい位終わりを匂わせてくれますね。チッ。呆れるほど有効な最終回への助走だぜ……。べファナがおかしい、って言ってたのはこの事だったのな。成る程、初期からそういう展開は織り込み済みだと申すわけですな。ふふ、やってくれるじゃねえか!(最終回が近いのではとの恐れが逆に気分を高めている)
 しかし、子供の頃の話がきっちりとされているというのに、茉莉ちゃんのOPPAIが巨になった事と、昔プラナの尻が無防備でエロスすぎる!コワイ! って思ったのが一番強い気持ちだという辺りにこの漫画に対する自分の立ち振舞いがわかってウツです。でも、少年は皆河原みたいな純な子なんだよ! え? 河原は純じゃない? はっはっは、ご冗談を。

*1:ドラを連打連撃してたしなあ…。