- 作者: 北村游児
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/11/04
- メディア: コミック
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大体の内容。美少女たこ殴り(相手を)。なんだか蒼(暴力ジャンキー)の強さのランクが地味に上がっていってる、というよりは、暴力のターンになったら蒼の登場で話が一発解決するようになってきた、と言うべきでしょうか。元から戦ってる場面自体はほとんどない漫画だったけれど、それに拍車が掛かって蒼出向→あっさり片付けて帰ってくる、どころかいつの間にか暴力沙汰をしてた、みたいな展開が多くなったような。それと、この漫画は蒼の暴力ネタと伊勢谷(分かりやすいマゾ)の牝犬ネタがある種のメインとして回っているのでそっちも言及すると、そっちの方は「安心の伊勢谷」とでも言うべき安定度で、どんな所からも確実に牝犬ネタへと変貌できる豪腕もさることながら「母はサディストとしては出来損ないです…」とかの名台詞もしっかり出てくるので、とにかく見ていて内容的にドキドキするけど漫画的にハラハラしない、そんな名バイブレイヤーとなってしまっています。「お前それでいいのか?」という言葉を微塵も思い浮かばさせないその牝犬姿勢、まさしく脱帽の至り。
見所。危険人物度に拍車が掛かる皆。蒼は旅行先でまでルンルン気分で狩りをしだし、茶々(蒼の友達。色々問題児)は相変わらずの問題行動だけかと思ったら、校長に対してオヤジ+へんなもの効果でラブい気持ちが発生したりする上に、姉の寧々が登場してこれも「いんぱら」の基本に違わずド変態(血塗れ蒼がいいらしい)。次原家は長女の京以外は相変わらず性道徳が欠片も無く(というよりは、京は色々あって性道徳に目覚めたのかもしれないけど)、伊勢谷はどこへ行くんだろう……。と呟いてしまうくらいに牝奴隷願望が激しくなっている。その他サブキャラの先生群もどんどんと危険度が増して(特に浅利先生が振られた傷口が未だに癒えなくてどんどん危険人物になって……)、気が付けば橙果さん(バツイチ合法ロリ)や菊頭さん(蒼に気持ちがある以外は普通の不良)辺りが非常にまともに見えると言う結果に。どうしてこうなった!
さておき。
たまに立ち読みで見る*1ことはあるんですが、最近は見れてなくて、且つまとめては久しぶりな状態で読んだら、「あれ? こんなに口に合わなかったっけ?」という謎のソゴが発生して、最初読むのにクリョしました。読んでくうちになんとなくこの漫画の呼吸、というかえぐみを思い出し、それにこっちが合わせれるようになって、中盤以降は大層楽しく読ませていただきました。なんというか、この漫画って癖が強いというか、癖が強いというか、癖が強いので読むのに大変な慣れが必要なんだろう、と思います。登場人物、特に女性は皆単なる危険人物ですからね。そりゃ、凡百のモエモエーなのを単に摂取してるだけでは、このノリについていくのは困難ですよ。でも、慣れたらこれが癖になる。癖が強いだけにたまらなく美味に感じてしまう。そういう漫画。