今回のまんがタイムきららキャラット三作取り上げ(2012年4月号)

承前

 まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。たまに数が増えたり減ったりする予定ですが、まあそれはそれという事で。
 選ぶのはある程度の方針として、前、中、後と衛の定点観測としたい所ですが、それでもほぼ自分の趣味が全開になってしまうでしょう。これ、と言う作品のが最終的に出来る場合も考えられますが、それならそれでいいかなあ、程度のゆるい縛りで行こうかと思います。
 それではいってみましょう。

蒼樹うめひだまりスケッチ

 回を重ねてじっくりと消化された文化祭も終わり、通常運転かと思ったらいきなり人生ゲームするよ! という閑話をきっちりこなしてくる流石の『ひだまりスケッチ』であります。地味にオリジナル化してみようというお遊びも篭められて、味わい深い。なずなちゃんの作ったマスが全部牧歌的な上に金が入らないと言うゲームとしてなりたってない所とか最高になずなちゃんっぽいので大変楽しかったと思います。後、チーム普通科と名乗る大家さんの厚顔っぷりも大変楽しかったと思います。普通とは、普通とはなんなのか…。とりあえず紗英さんの部屋を休憩室代わりに使ったりする大家さんが名乗るタグじゃないのは確かですが。
 そしてプレイ! ってなりますがキャラが楽しくゲームするって最高に素晴らしいですが、それ以上に眼鏡っ子化したゆのと宮子という映像が出ただけで、なんだかとっても、ありがてえじゃねえか…(CV稲田徹)。と眼鏡スキーには堪らないものではなかったでしょうか。こんなサプライズ眼鏡、嫌いじゃないぜ……。
 オチは大変納得出来るもので、こういうボードゲームにも、ちゃんとしたゲームバランスが考えられているんだなあと、改めて実感させてくれました。まあ、理の当然ですけれども。

黒田bbAチャンネル

 ユタカが転校!? という事で珍しく一年サイド中心の話となりました。ユタカメインって大変珍しいですが、それ以上にユタカの目が開いたー! が三回もあったのが大変珍しい。一回でも珍しいというのに、この大盤振る舞い! ユタカ死ぬの? と一瞬思ったりもしましたよ。んなわけないですが。それに転校の方もんなわけないでした。大体そうですよねー! と思っていたので特にその事で悲観的な気持ちにはなりませんでした。ユタカがいなくなるなんてとんでもない!
 さておき、この回でいい所はミポリンとユタカの愛の劇場と言えるなんともじんわりした仲の良さ演出。ユタカが爆泣きしてつられて、とか、結局転校ならなかったとの報告に少し泣いた手前強気に怒ったりしなかったり、でもやっぱりそれ以上いけないになったり、と二人の仲が良好なのをキマシタワーするには十分なものでした。トオルもクレーバーに対応してるように見えて、るんちゃんに会うとホロリとしてしまう辺りも、良い感じでありました。ユタカも愛されてるなあ…。
 後、どうでもいいですが今回のナギッの出番がほぼ一コマとかどういうことですかー! ほんのちょぴりしか出てないから一コマっていうのも憚られるのはどういうことですかー!←うるせえ

nino『まじん☆プラナ

 今回は本当にダンジョンでドラゴン肉に挑戦! という事で命が磨り減る河原なのでした。河原なんで死なないんでしょうね……。それはさておき、この回ではべファナがこの漫画の舞台に色々疑問を呈する終わり方をしており、そういう謎部分がこの漫画はこざっぱりとした使われ方で、それが逆に意味深長に感じられる、といういいまわり方をしていると思います。この回だと有人が色々と遭遇するのも意味があるのか、プラナがダンジョンとどういうかかわりがあるか、ってのが疑問符させられます。その辺がきっちり終わるまでに描ききられるのか、あるいは全くそういうことはなかったぜ! で終わるのかが大変気になります。なんとなく後者でもこの漫画らしいような。