感想 原悠衣 『きんいろモザイク 2』

きんいろモザイク (2) (まんがタイムKRコミックス)

きんいろモザイク (2) (まんがタイムKRコミックス)

 大体の内容。「可愛い女の子達の可愛い日々」。基本的に、きらら4コマの根底には「可愛い」の三文字があるものですが、そこを起点にしつつ、如何に他の漫画との差異を計るかがきらら4コマの要諦であります。そんな中で可愛いがとても可愛いという言葉に入れ替えられる、そしてそれイチオシであるという稀有な漫画、それが『きんいろモザイク』なのです!
 というわけで、この漫画のとても可愛いも二巻目に突入しました。とても可愛いが重点であるがゆえに、たまに食傷にならない? という疑問もあるのは重々承知出来るのですが、それでもこの漫画のとても可愛いは揺るぎません。アリスは正道に可愛く、シノはゆる可愛く、アヤは百合可愛く、陽子は元気可愛く、カレンはズレ可愛い。五者五様の可愛さがミックスされ、絵柄の可愛さも相まってとても可愛いを形勢しているのが、この漫画の基礎基本となります。それが揺るいだら、この漫画の存在価値なんて無いのよ! という大げさな言いようも可能ですが、それがあんまり大げさでもない気もする辺りがこの漫画の凄まじさを表していると思います。それが最小限ながら最大限に出ているのが、上記この巻の表紙であるといえましょう。アクティブさが出つつ、アリスが番傘というキャラ感も十分に出ており、そして可愛い絵柄。これっすよこれ!
 さておき。
 そんな基礎可愛い娘達が、時に軽く、時に大きくボケボケするのがきらら4コマとしての存在感としてありますが、可愛い娘達がボケる、というのはもうもう可愛いとしか言い様が無いわけで、例えばこの巻だとシノが本気出して勉強して英語でいい点取る回の、みんなのシノの行動に対する態度が様々で大変いいです。駄目だー、とかがんばってー、とか個々人で違うのがまた個性って感じだなあ、と。そして頑張るシノもまたちょっと変だったりするのも良いです。そしてそれが可愛いに至るのが、またこの漫画の個性であります。そういう個性がきっちり出る漫画って、いいなあ。そんな事を思うのでした。