感想 浜田よしかづ 『つぐもも 8』

つぐもも(8) (アクションコミックス(コミックハイ! ))

つぐもも(8) (アクションコミックス(コミックハイ! ))

 大体の内容『性転換編突入!』 というのはまあ冗談であり、正しくは夢の中編です。今回の構成は前巻からの続きと地味にこの漫画における黒幕みたいなのが出る第40話「お騒がせしろう君」、幕間の基本であり作者精神力回復の為の第41話「おっぱいと顧問」、そして性転換編にして夢の中編である第42〜44話「はんてん!」となっており、ついでに描き下ろしも付属してそっちも裸描きたい欲求を存分に満足させている辺りがさすがのはまかづ屋であります。女体描くの、好きだから! という力強さには、毎度毎度頭が下がるばかりです。
 そんなわけでストーリー面と裸面というはまかづ屋の二つ顔が同時に満たされているという、まあでもいつも通りな巻ですが、まずストーリー面から。
 今回はスニーカーあまそぎ討伐と夢の中編とがありますが、スニーカー編は突如百合い展開というかキスと言うかキスが発動して、そこで終わるかと思いきや、という所で新たな軸、敵方という軸が生まれたのが大きい所でしょう。
 今まで、明確に敵対する相手というのがいなかったこの漫画。今までのあまそぎが明確な敵というよりは自然発生な分、天災として処理される場合が多かったり、戦うにしてもくくり戦や、すなお戦みたく敵対と言うよりライバル戦だったわけですが、ここにきて明確にあまそぎを操る集団っぽいのが出て来たのは、この漫画の行く末がある程度決まってきたのかな、という感想を持ったり。今まで天災としてのあまそぎ退治ばかりで方向性が見えなかったこの漫画の終盤への駆動系として、敵対勢力は存在を見せ付けれるのか。気になる所です。
 後、バトル面は色んな絡め手が出たり、しっかり戦ったりとかずやの成長が見れる回でもありました。一旦仕切り直しを入れていた分、ちゃんと魅せる所は魅せないと、という事ですね、わかります。中々熱い戦いではあったと思います。
 さておき。
 夢の中編は、色々設定をかましつつ、結局はメインキャラの性転換と敵キャラ強い設定をメインにしつつ、今の内に出来る事しておこう! という腹積もりなんだろうなあ、というのが主な感想。桐葉さんが男だと途端に肉食系っぽさが爆裂するなあ、とか、ちさとが男の子だと色々大変そうだなあ、処理とか、とか、思うところはたくさんありますが、一番のツッコミ所はしろうが女の子なのは当然だけど巨乳という……。お前の巨乳好きはそういう方向性にもあったのか……。ぶれないな……。とおののいたりも。夢の中編はまだどう決着するか、あるいは敵方がどう関連しているか分からないので、次の回の存在が大きいゆえに、言いたいことはこれ位でしょうか。続き気になるなあ。
 さておき。
 裸面については、今回は巨どころか爆の黒耀さんと普乳のかずや姉さんの裸体が決断的に解放されました。やっぱり黒耀さんは凄いな、色々と。胸の中に顔がすっぽり埋まるとか、かずやド許せぬ! と思ってしまいますが、以前に耐えないといけないというのを心の奥に潜めているというネタがあったのを思い出すと、体の自由が利かないとは言えど、獣心に駆られないんだから本当にかずやは凄い奴だなあ、と思わずにはいられなかったりも。でも、タつのは仕方ないよね、あれだけの爆だもの、生理現象だよね……。
 もう一つの裸面である桐葉さん介護(若干語弊がある)話の描き下ろしは、やっぱりこれで獣心に駆られないかずやは凄いなあ、とは思いますがそれでも、羨ま、しいな! というのを感じずに入れる男はどれだけいられるんだろうか、とも思ったりも。人外とはいえ女性型でちゃんと女性な相手を素手で洗ってあげる、とか、とか! くそ、言いたかなかったけどやっぱりかずや爆発しろ! 爆発四散しろ! 四散した後、モザイク掛けられろ!
 そんな気持ちと、戦闘場面カッケーとが交錯する、そんな巻でした。