『まんがタイムきららミラク』2012年9月号 感想

今号の巻頭漫画感想

柊ゆたか『Good night! Angel』

 今、地味に明かされるゆりっぺの小学生時代! ゆりっぺ、小学生の頃のクラスメートに遭遇して過去を思い出していたりして、そこでどんな幼少期だったかが語られますが、小学生の頃から暗殺者として活動してたって凄い過ぎるというか、何そのブラック企業(企業ちゃうけど)って感想が自然と出てきます。そりゃ、今になっても友達作りに対して同じ職業の人じゃない方がとかやけにハードル高めになってるわ。多感な時期に人殺しってないし、実際友達がいなかった原因が暗殺稼業やってたからだから、それに関わる人はなんとなく友達感覚が持てないのかもなあ、とか思ってしまいます。でも、今回の最後で皆がいてくれて良かった、みたいな形になったので、少しはハードルが低くなってきてるのかなあ。とも。白霜さんにはまだ高いハードルがあるけど、低くはなってるんだろうなあ。
 それにしても、ゆりっぺ母は意外とスパルタだったんだなあ。皆が持ってる? 欲しければ自分で手に入れろ! って小学生には色々辛いだろうに。暗殺者もさせてた辺り、スパルタと言うより酷い親というべきかも。過去回想の中でゆりっぺが何のかんの言いつつ気に入ってた人形捨てちゃってたりする辺りも、印象が悪い。人形捨てるとかは良くある事なんだけど、それ以前に暗殺者させてる部分があるから尚更、悪く見えたり。何時か出てきてそれを払拭してくれるか、それとも駄目なままか。気になるところではあります。

個別チェック三連撃

春日歩城下町のダンデライオン

 勃発する、次男VS次女! と言っても近距離は体でバトれという事は無く、王様やる気ある勢とない勢の数当てゲームでしたが。しかし次男な遥は確率が分かるというある種チートがあり、それをフルに使えば勝つる! と思いきや…。という内容でした。
 この漫画、キャラが多いがゆえにキャラ紹介回をずっと続けていたりするわけですが、今回はちょっとパワーが足りなかったなあ、とか。遥があんまり前に前にするタイプじゃないのと黒いのもあって、どちらかと言うと見ていて大変後味が悪い感じでした。この辺、難しい舵取りなんだろうなあ、と変に老婆心がぽつぽつと。次回は次女の力が説明される回っぽいので、そっちで挽回してもらいたいものですな!←何その上から目線

川井マコト幸腹グラフィティ

 今一つ捕らえ所の無い椎名さん宅に遊びに行こう! という展開をなした今回。不思議クールな雰囲気がある椎名さんですが、その辺が培われたのは母親ではなくお世話係の方である、と言う話も盛りつつ、予備校生活で全く出来てなかった夏の体験をがっつりとする、そういう回となりました。ぶっちゃけ規模は小さくてもある程度夏の思い出になる事を一個人宅で全部済ますって考えてみるとむちゃくちゃですが、それでも、ああ、夏だなあ、って思い出を残せたって、イイハナシダナー。でも、いい話のようで結構パワフルに済ませてる辺りがなかなか楽しいかと思いました。
 今回の食事は流しそうめんでしたが、きりんが流れの終端で待ちしてたり、途中に一本たりとも流させん、と根性で食らったり、とお前落ち着けという言葉が自然に出る流れでありました。もち、いつもの美味そうに食うターンもあり、そう言う所も含めてこの漫画は出来ているなあ。と思うのでありました。あの食う時特有の感想戦ってリョウさん達だけなのか。とも。あまりに自然にやってるのであの世界の人は皆あんな感じで飯食ってるのかと思ってましたよ。

奄美あまゆ『Lisa Step!』

 やっぱりへちょい絵のリサ先生が可愛すぎて…。その上もきゅもきゅご飯を食う姿が美しすぎて…。このへちょい絵が増えたのは賛否あると思いますが、私は可愛く美しいのでありだと思いますよ!

今号の巻末漫画感想

あfろ『月曜日の空飛ぶオレンジ。』

 結局何部なの? という質問にその他部活だよ! という超絶の回答が為された今回。皆、何部なのか知らないで、ついでに学校の誰もほぼ知らないのでインタビューでも色んな部活の名義で呼ばれたヨシノ達の部活。それがその他部活。その他部活って何? という疑問に関しては実際に読んで頂いた方が早いかと思います。読んでも良く分からない、という事は無いので安心ですよ! でも、その他全国大会とか飛んだ言葉も見受けられて、えー、え? ってなるかもしれませんが。まあ、そういう漫画だからな!←投げやり気味に
 今回はここ数回あったシリアスな空気は特に無く、ヨシノの姪っ子(でも先輩)が加入してもやっぱりシリアスな空気は特に無く、『のぶオ』らしいどこか軸がゆっるゆるなすかし下段からの必殺コンボを繰り出す、まあ言ってしまえばいつものノリでありました。ヨシノ復調したおかげで、こいつホント無茶な奴だな! という基本技が使えたのが大きいかと思います。単に俺の中でヨシノの存在が大きかったから、その復調が如実に見る方の贔屓目を養ったとかそういうのは、そういうのは! 後、ヨシノが芳野という事が分かって最高でしたね! ←え?

一応の総評

 今回も悲しいお知らせとして初期メンバーであった『おきまりラブ』が連載終了となりました。終わり方もなんかいいシチュエーションだけどもやもやする! もやもやするよ! というもの。なんというか、ポテンシャルがそんなに無かったのかもなあ…。と変な諦念が生まれるものがありました。ポテンシャルと言うか、広がりでしょうか。基本二人芝居なだけに、ネタが切れてしまうとどうしようもなくなるのかなあ、とか。ああ、また初期のメンバーがいなくなっていく…、と思ったら来月号で同作者の読みきりがある、というので、やはりネタ切れか…。とか無粋な事を思ったりするのでありました。
 さておき。今回は『きしとおひめさま』と『スイートマジックシンドローム』がいない! どうする? 当然! ってなわけで突発ゲストがきっちり入る回となりました。
 その内の一つである『らくキャス♪』は校内放送ネタ。昼の放送ネタというのは『あっちこっち』でたまにある変化球ですが、それを本筋において、というのは中々のチャレンジブル。でも、わりと普通に『けいおん!』が食った天下餅のようなふわっとした女の子コメディとなっておりました。嫌いじゃないがミラクにおいてはそうじゃない! そうじゃないんだ! ←何様調で
 もう一つの『ナニソレコワイ』は特殊な女子が付きまとう系(何系?)で、霊が見れると自称する女の子が付きまとう話ですが、この一回で魅せるものは全部魅せてくれるわ! ムーフォーフォーフォー。という面構えで、三回ゲストが三回使ってしそうな所を一回でやりきったお前の姿はお笑いだったぜ。(CV家弓家長)でありました。ただそれゆえに起伏も鋭く、意外と記憶に残る感じになっていたのは不思議な事ではないでしょうか。←問いかけオチ
 さておき。
 全体の掲載位置を見てみると、『リリィ』がセンターカラーの為とはいえ、中盤に移動し始めている辺りに、栄枯盛衰を感じたりも。『リリィ』が栄えた試しがない、というのはやめろぉ! 一応、最初からしばらくは表紙確してた作品なんだぞ! 個人的に今一乗りきれなかったんだけども、最前衛として頑張ってたんだぞ! という言えば言う程ボロが出るのでここら辺でやめましょう。
 とかなんとか。次回は『月曜日の空飛ぶオレンジ。』がセンターカラー、という事で誰が最後衛に行くか、注目です。

今回の掲載順変動

 掲載順がどう変動したのかのメモを残しておきたいと思います。作品の並び順は便宜上、第一回を基礎にしています。

作品名 3月号 4月号 5月号 6月号 7月号 8月号 今号 位置±
リリィ 4 - 4 - 1 - 7 -6
桜Trick 3 3 10 2 5 5 2 +3
純粋欲求系リビドル 2 1 2 3 4 2 4 -2
夜森の国のソラニ 10 2 1 6 7 1 3 -2
メラン・コリー 12 15 16 12 13 - 16 -3
Good night! Angel 1 4 5 1 2 - 1 +1
月曜日の空飛ぶオレンジ。 19 18 19 19 19 19 19 ±0
Lisa Step! 16 11 9 10 15 14 9 +5
おきまりラブ 18 - 18 - 18 - 15 +3
きしとおひめさま 8 13 14 - 8 15 - -
Seed - 17 - 18 - 18 - -
スイート マジック シンドローム 15 5 11 14 3 4 - -
福33三色バンチ 13 - 17 - 16 - 18 -2
となりの魔法少女 6 - 8 - 14 - 12 +2
くじらジュブナイル 7 6 7 8 6 6 13 -7
幸腹グラフィティ 9 7 6 5 10 3 6 -3
TEI OHー! 5 10 3 4 9 10 10 ±0
城下町のダンデライオン - 8 - 7 - 7 5 +2

ゲスト枠

作品名 3月号 4月号 5月号 6月号 7月号 8月号 今号 位置±
なりきりイミテーション - - 13 9 - 8 - -
8'sエレジー - - - 11 12 17 - -
もも色honey - - - 13 - 11 - -
わたしと姉は正反対 - - - - 11 13 8 +5
プリ魔ドンナ! - - - - 17 9 17 -8
みかりんバイトデイズ - - - - - 12 - -
ゆめおいドミトリー - - - - - 16 - -
らくキャス♪ - - - - - - 11
ナニソレコワイ - - - - - - 14
終了枠
  • vol'5
    • 『前から2両目』『にじげんめのうた』『ルンルルコミュニケーション』『るーてぃんルーティン』『びぎなーず9』(全てvol'1から)
  • 2012年4月号
    • 『虹色教室』(2012年3月号からのゲスト)
  • 2012年5月号
    • 『そこにいず』(2012年3月号からのゲスト)
  • 2012年6月号
    • 『アイコト』(2012年4月号からのゲスト)『彼女は彼女だけど彼女じゃない』(2012年3月号からのゲスト)『けーたいろいど☆コミュニケーション』(2012年6月号ゲスト)

不明枠

  • vol'4
    • 『tune!』(vol'3から中断)