感想 『魔法少女まどか☆マギカ 4コマアンソロジーコミック 2』

魔法少女まどか☆マギカ 4コマアンソロジーコミック (2) (まんがタイムKRコミックス)

魔法少女まどか☆マギカ 4コマアンソロジーコミック (2) (まんがタイムKRコミックス)

 大体の内容も何もアンソロジーじゃないですかやだー!
 そんなわけで、きらら謹製のまどか☆マギカ4コマアンソロも二冊目になりました。一冊目(感想)から比べますと、わりと穏当なアンソロになったんじゃないか、という気がします。っても、比較が一冊目との物なので、それが他のアンソロと比べてどうなのよ、という問いに対しては、まあ、原作が安定してるからみんなバカに走れるよね。という答えを返したいと思います。この巻も、初っ端の八神健せんせがまどさやの出番が無いけど構いませんねッッ!と飛ばしてくれているので、その段階でこのアンソロについていけるかのジャッジが下されます。一応、地味に色々、所謂アルティメットまどか以降だったりする辺りが大変テクい漫画でもあるんですが、ほむほむがタツヤにまどか絵に台詞を描いてもらってテンション高まっている図を見た瞬間にああ…。という気分になるのでイーブンと言った所でしょう。←イーブン?
 さておき。
 この巻でてぃんと来たのは、鈴城芹せんせ『先生はもう誰にも頼らない!』、秋津たいらせんせ『ティロティロ裏ティロ』、リヨせんせの幕間でしょうか。順を追っていきましょう。
 鈴城芹せんせはいつも通りというか、眼鏡先生以外目もくれねー!? という勢いの中、作中名台詞を先生にバカスカ言わせてこの作品の主役は先生なんです! 異論? んなもんは聞こえやしねえー! ダマラッシェー! という無理を通して道理が見事に引っ込んでる様は流石です。お美事! お美事にござりまする! にしても、あのオチだと先生が未来永劫いい目に合わない無間地獄なんじゃねえのか、という気も。アルティメットまどかも過去未来どっち見てもいい目にあってないとか言ってたからなあ…。そういうどうしようもない先生が好き、というのは業が深過ぎて若干引きます。でも、好き!
 秋津たいら『ティロティロ裏ティロ』は、ほむほむがテーブルゲーム中にまどかを勝たそうと時間移動しまくっていたら、ゲーム内容がゲシュタルト崩壊して一体何をしているのか、何が勝利条件なのか分からなくなるという無茶なもの。「4三成ティロね」とか「ノーエントロピー」とか「裏ティロのれば」とか完全に言っている意味が分からない感じが最高でした。
 リヨせんせのは幕間として、二ページの漫画を二箇所にある、という本当に幕間の感じですが、一箇所目が突如きゅうべえがマミさんにキッスするのが無茶。二箇所目が全体的に無茶、というなんとも言い難い幕間でありました。今回、一巻目のカヅホ組、つまり破壊者タイプがいなかったので、この曰く言い難い漫画がその分を担った、という見方をしていますが、きゅうべえ汁辺りはえらい事になったぞ…。とヤング島耕作顔になるものの、物足りない感もあったりも。もっと、もっと破壊を! となったらそれこそえらいことなので、求めすぎないようにしないといけないと思いました。
 とかなんとか。