- 作者: 明音,バンダイナムコゲームス
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2014/03/27
- メディア: コミック
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大体の内容「今日も元気に、ぷっちまーす!」。便利な言葉だよ「今日も元気に、ぷっちまーす!」って! と言う事でそれで大体丸く収まるような気がする漫画、それが『ぷちます!』なのです。
巻を重ねるようになって思うのは、アイマスって懐が深いというか、この漫画が業深いというか、とにかくやってる事が基本的にアイドル活動としてはドサに近いのにアイドルが可愛いならそれでいいよね! という面構えで相当の無茶をやっているんですが、こちら側もそもそもぷちどるという理不尽存在というのを既に許容しているので、それが巻き起こす範囲についてもドンドウォーリー。心配無用だやってくれ、という面構えになっているので、そういう意味では所謂win-winの関係が構築されており、つまり可愛いという基本さえ間違えなければどんな事をしても許される空間、それが『ぷちます!』なのですよ。今回もその点はきっちりとした仕事をしつつ、やっぱりこの漫画全体的におかしいよね、と言う部分はありありでお送りされております。
アイドル面では天海さんと四条さんが二大巨頭でちょっとおかしい。天海さんはちょっと前までアイドル内ニート状態だったのが、最近は仕事してるなあ、と思ったら何故かくじ引きの女王として商店街に恐れられてるとか良く分からない設定が突如ぶっこまれつつまた旅行券をゲットするのですが、まあこれはこの漫画ならこれくらいはね、って感じです。四条さんは元がミステリアスキャラだったのをさらに拡張して、ミステリアスと言うかミステリアスとしか言いようがない状態に。販売回とこたつ回がそれがよく出ている回でありまして、特に販売回は傍若無人。好き放題とはこういうものだ、とルビカンテ顔でひたすら本を売るのか屋台で焼きそば売るのか分からない状態になっててどうしたもんか。更に他のキャラにもその影響が波及。伊織が四条流・川流れとか言って謎の必殺技をしだしててもう、四条ってつけば何しても許される雰囲気すらあります。どうしてこうなった。
どうして、というと偶に出ていたどっかの店のおばちゃんが万能おばちゃんというキャラクター性を与えられたのもどうして……。いおのビーム避けるし、花粉症の薬作るし、はるかさんをあしらうし、ってどんどん濃いキャラクターに。こんなモブめいたキャラクターにここまでの入れ込み、ってなんだろうか。好きなのか、こういうおばちゃんが。やはり業深い。
業の深さで言うと、ぷちどるのはるかさんは便利キャラと言うか、出たら話回しやすいのか結構あちこちに出ていた印象があります。全体的にはほぼ全てのぷちどるがちゃんといいバランスで出ているんですが、妙に意識に残る場面でははるかさんが効果的に使われてたので、そういう考えに至ったのだと思います。
今回の律っちゃんメイン回はそのはるかさんとド田舎に行ってしまう回。はるかさんと一緒という波乱要素を持ちつつののんびり旅と言うか待ちぼうけは、ただ待ちぼうけだけなのに間が持つという不思議な回でもあり、のじゅく!? の時の律っっちゃんの顔が妙にエロいのも相まって、個人的マストの回となりました。律っちゃん可愛いよ律っちゃん。
とかなんとか。