承前
石見翔子『しょーがくせいのあたまのなか』が大変ブリリアント且つロック且つかっ飛なので、この機会にその感想をしたためよう、特にキャラに特化した感想を書いてみようという試みです。過度な期待はしないでください。キャラに対する雑感と、登場コマ数、そして台詞抜き出してそれを記載して、記録とするものであります。か(略)
それではいってみましょう。
いちこちゃんについて
- 登場コマ数:18コマ(61コマ中)
- 最初に名前がクレジットされているのに登場コマ数は控えめです。しかし、その頭のからっぽっぷり、その残りのマッスル的思考っぷりはちょっとの登場で十二分に発揮されており、うんどうバカという言葉ではくくりきれないあわいを持っているキャラクターとして、この一話目の段階で立ちあがってきています。今後どういう駆動をするのか、既に冷や冷やする鮮やかなバカです。こいつ大丈夫なのか……。
- 今回の台詞
トイレタイムトライアルは自分との戦いだからね!!
- なんでこの子、トイレ行くくらいで自分と戦うんだろう。普通に行けよ……。トイレくらい普通に、心穏やかに行けよ……。というか大仰に動いて、漏洩したらどうするんだ。小学生の、漏洩……。←ちょっとやめないか
ふたばちゃんについて
- 登場コマ数:36コマ(61コマ中)
- 毒舌クールという紹介で出てくるふたばちゃんですが、その毒は舌のみならず行動にも随所に表れ、この回ですとみゆちゃんを真綿で首を絞めるようにじわじわと攻めいたぶって、そしてそれを開放して助かった! されるのを待つという小学生ならざる仕手を見せてくれます。その端々に詰めの甘さは見えますが、正直この子がこのまま成長したらみゆちゃんは完全に調教されてしまうんじゃないか、と思わせる出来上がりっぷりで、今後どういう駆動をするのか、既に冷や冷やする鮮やかな腹黒です。こいつ大丈夫なのか……。
- 今回のセリフ
え? 私 貴方の友達だった?
- 実際に言ったのではなくみゆちゃんの考えちゃった言葉ですが、こういうのがさくっと出る可能性があると思われてる辺りがこの子のポテンシャルを感じさせます。負のポテンシャルですが。
みゆちゃんについて
- 登場コマ数:47コマ(61コマ中)
- 全体的に流されやすいしょーがくせいであり、小学生期によくある一緒にトイレが出来なくて、というどうでもいいことで悩んでしまう辺り普通の子です。この漫画の視点としてはこの子に重きを置くと他の二人が駆動しやすい、という扱いになっていくのか、それとも新たなモノに目覚めるのか。全然日和見主義で進んでいきそうですけれども。他の二人にいいようにされてしまいそうで、既に冷や冷やする鮮やかな流されっぷりです。この子大丈夫なのか……。
- 今回のセリフ
そんな男の子にトイレだなんて言えない!!
- こういう所も小学生であり女の子であります。他の二人がおかしいので、ある意味この漫画最後の砦。