感想 ぼるぴっか 『青春過剰Sisters』1巻

青春過剰Sisters (1) (まんがタイムKRコミックス)

青春過剰Sisters (1) (まんがタイムKRコミックス)

 大体の内容「二年目。それはまさに中弛みの時期」。そんな訳で、小中高大社のそれぞれ二年目の七草家の姉妹達の生活から、徐々に高二の桔梗さんとその憧れの人である川崎さんとの恋模様へと進展して行くかと思ったら。それが『青春過剰Sisters』の概要なのです。
 感想の代わりめいて、七草家の人々+1のキャラ紹介から書いていきましょう。

七草桔梗


恋する乙女のこの表情はお茶碗三倍いただけますわー!

 この漫画の主軸たる桔梗さん。高二。昔中二病をこじらせていたのでコミュスキルにポイントが割り振られてないので学校では基本ぼっち。川崎さんに恋慕しているものの、中々行動に移せなかった、と思ったら色々あって川崎さんから攻めてくる形に。それによるイチャイチャめいた部分を、あるいは恋する乙女部分を見せる人でもあります。ちなみにその中ニ病スキルはかなり高かったというか危険な域でしたが、川崎さんと会ってぷっつりと止めたてたり、その影響で後述の葛葉が中ニ病にり患してしまっていたりと、案外まともじゃないとこも大きい。でも、川崎さんの事が、が、一番まともじゃないんですけれども。

七草萩乃


このわざとらしくないウザさ!

 萩乃姉様。社会人二年目の教師。この巻序盤の感じでは教師って雰囲気じゃなくOLなのかな? って思ってたけど教師。教師が寝てないわあとかあるのかとか思ったけどとにかく教師。画像から伝わるようにドヤ顔でウザくくるタイプの人でもあります。このウザ姉が萩乃姉の基本スキル。社会人になってからかと思ったら案外昔からウザいのが定着していたっぽいというのが凄い。後、昔から百合の人であり、桔梗さんの学校に赴任してきたらどんどんと萩乃姉シンパを増やしていく辺りも色々凄い。でもウザい。

七草尾花


53万の基準が分からん

 尾花さん。大学二年生。基本的に女の子にもてるタイプ。でもその女子力に見合わない相手とは、というので袖にしまくっていたらいつの間にか桔梗さんに色々追い越される形に。53万って言葉が好きなようで、それが原因で53万字のラブレターを受け取ったりする事にも。基本的に噛ませ犬めいた部分が強いように感じるお人でもあります。やっぱり具体的な数値は噛ませ犬フラグなんでしょうか。全体的に出ているのに印象が強くないんだよなあ。おっぱい回が一番目立ってたけど、それでも桔梗さんのだしだったりするしなあ。

七草葛葉


このわざとらしい中ニ病!

 葛葉ちゃん。中二。分かり易いくらいに中二病にり患している。これは先に書いたように桔梗さんの影響もある。全体的に中二病らしい存在であり、それが原因で桔梗さんと対決したりも。この巻ではその対決回が、桔梗さんの中ニの方向性との違いとかもあって楽しい回でした。それ以外だと中ニ発言がちょくちょくある以外に存在感強くない感もありますが。やっぱり川崎さんの印象が強いからかなあ。

七草撫子


小学生って端的だよね

 撫子ちゃん。小学二年生。それゆえに無垢って訳でもないけど無垢である部分もある、という雰囲気。画像のように端的な言葉でずかずかする場面もあるけど、小学生らしい使命感で寝込んだ桔梗を守る! とか言い出したりしたり、その時に発されるトラップスキルの高さが小学生離れしてたりも。授業参観回に頑張って皆が集うのも分かるくらい可愛い子であります。それでも前半以降は存在感薄めに感じたりも。

川崎芹奈


当然、女の子です

 桔梗さんの思い人、川崎さん。高二。その正体は女の子でありました。イエス! 百合! 本人も百合の人で、桔梗可愛いなあしているので更に倍点! そしてわりと変態なとことわりと男前なとこを併せ持っているので三倍点! と言う事で、この川崎さん性別バレから、この漫画は力強く駆動して行きます。元からパワはありましたが、そこにこの川崎さんの一滴によってニトロのように爆発力を得た格好です。その分、姉妹の存在感が食われた感じもありますが、ここはまた改善されていく素地、川崎さん家も五人姉妹なのだ、というのでその姉妹と七草姉妹がどう関わっていくかがありますので、その辺は2巻に想いを馳せてしまいたいと思います。そうなるとどうなるのかなあ。キャラクター多過ぎて逆にとっちらかったりしないだろうか。その辺は、ぼるぴっかせんせの力を信じたいと思います。

さておき

 上でもちまちま書いてますが、この漫画は前半が七草姉妹のキャラ紹介めいた部分、後半というか川崎さん登場回から、桔梗さんと川崎さんを主軸に据えての百合メイン。な訳ですが、川崎さんは本当に色々と変態めいてたりカコイイめいてたりするので、百合としてもなんとなく川崎さんが男っぽい感じの雰囲気があります。


変態めいてる


カッコイイ

 桔梗さんも押されるタイプなので余計にそう見える訳ですが、それ故にこの関係が裏返ったりすると中々いいシーンになるのかなあ、とか思ったりもします。押す方が押される。それを見てみたいと思ったりするのですよ。今の関係だとそういうのなさそうですけど、でもどうなるか。それが百合と言えるかは知らぬ知らぬ、ですが。とはいえ、今の関係性、メール書くのもドキドキし過ぎて論文書く気かとか、いつまでも名前で呼べないとか、でも十分に桔梗さん可愛いので、このまま突っ切るのもいいのかもなあ。とか取りとめもない事を描いて締めとします。
 とかなんとか。