感想 あらたまい 『巴マミの平凡な日常』2巻

巴マミの平凡な日常 (2) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

巴マミの平凡な日常 (2) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

 大体の内容「この巴マミがひどい! ってのがあったら一番取れるよね、このマミさん」。というのが大体の内容として適用出来るくらい、マミさんの私生活がひどい漫画。それが『巴マミの平凡な日常』なのです。
 1巻(感想)でも大概に大概だったマミさんですが、2巻ともなるとこちらも耐性が出来てくるので、少々のことでは「マミさん……っ!」ってならないぞ! って思っていたのに「マミさん……っ!」ってなるんだからどれくらいこれはひどい案件になっているかは推して知れようものです。まだ魔法少女としての特性を持っているのが逆に悲哀になっているのが今回も特筆点。1巻ではためらいなく変身したせいで引かれたのが印象に強いですが、この2巻では、ぎっくり腰になってしまったのを若返って無効化する、という亜空の発想が発動して噴出せざるを得ませんでした。絵柄的に若返ってるのかいまいち判然としない点はさておき、それで色々と若いを堪能するマミさんの最後に辿りついた境地が、未成年だから酒が飲めない! だった時点でこの巻の最もひどい回はこの回に決定です。マミさん、完全にあかん……。
 さておき。
 上記最もひどい回以外でもこれは、という回はあるんですが、やはりガーデニングという言葉に踊らされて色々する回はその中でも一馬身抜けております。ズボラガーデニングだから最初に育てた二十日大根は大失敗。でも特に反省する事なくズボラである事を考慮してハーブしたら、ミントが異常繁殖……。そして見なかった事に、からの豆苗の水耕栽培に移るという流れが美し過ぎます。君、あれはパーフェクトじゃないかね。というレベルでパーフェクト過ぎるズボラガーデニング加減。素晴らしい。この漫画のマミさんらしいとしか言い様がない。先に書いた若返り回とこのズボラガーデニング回は、この漫画通してもベストに来る出来栄えでありました。次の巻もこんな感じで行くのか、と言うか行けるのか。その辺も楽しみにしたい所です。