『スプラトゥーン』.96ガロン私的覚書 ハコフグ倉庫編

この項について

 この項は自分のオールタイムベストゲーになった『スプラトゥーン』の、.96ガロン(以下無印)視点での覚書を残す項です。完全に私怨めいたものがあるので過度な期待はしないでください。後、ナワバリ専なのでガチでの話ではない点も注意してください。
 ということを先に踏まえたうえで、それではいってみましょう、

ハコフグ倉庫について

 初期ラインナップマップの一つなので、かなりやり慣れたマップです。マップの構造上、戦端が開かれる場所が広めなので、どこをどう押さえるか、という意識配分が求められるマップでもあります。交戦域は中央の十字のエリアが主で、自陣及び敵陣と言えるはそのあおりでかなり狭いのが特徴。後、狭い通路も多いのも特徴であります。
 その中での攻め方、守り方、塗り方と書いていきたいと思います。

攻め方について

 このマップは基本的に中央の十字地帯で戦うことになります。もっと具体的に言うと三部分に分けられます。戦端を押し引きする中央直線地帯、敵の侵入を防ぐ動きが必要な右エリア、こちらかの侵入を狙う左エリアとなります。順を追ってみていきましょう。
 まず中央の長い広場。ここがこのマップの主戦場です。交戦エリアとしては、中央の木箱の高台を挟んで一進一退、になります。この流れに、横合いからの攻めが絡まって混沌とするのが、このマップの基本的な形となります。中央に高台として木箱がありますが、ここを占領してもそれほど旨みはありません。長射程のブキである無印なら結構相手のいる範囲をカバーできますが、普通の射程のブキでも狙える高さに位置することになり、また移動できる範囲もほぼなく、ハッキリ言えば良い的にしかなりません。ここは後述のスプリンクラーの使い方以外ではそんなに固守する必要はない場所だと心得ましょう。
 では、長射程の無印はどこを陣取ればいいか、というと、ぶっちゃけ陣取らないが基本です。床に降りて射程を活かして塗ったり倒したり、遮蔽に隠れて撃ちあったり、という泥臭いことをする必要があります。ぶっちゃけ高台にいるより下にいた方が自由度が高いんですよ。それでも陣取りたい! という場合は、味方側にあるコンテナの上が一応良い位置です。無印の射程なら中央の高台よりちょっと先程度は塗れますし、見晴らしもいい。射撃するにはいい地点ではあります。ただ、壁のせいで左右に対して目配りが出来ない為、そこから連携されて崩されると為すすべが無い点、見晴らしがいい=チャージャーのカモな点、戦線が上がったり下がったりの時には対応が難しいなどが弱いのです。なので、登る登らないは趣味の範囲であると覚えておきたい所です。
 中央は主戦場ですが、そこに脇から入ってくる、という要素がこのマップにはあります。それが左右の脇道。この二つをどう押さえるか、というのも重要な点でしょう。これは左右共に、細い道が通っているからです。
 左の道は、こちらは上の脇道から、相手は下の脇道からという形になります。上から下、というので射程もあるから無印が有利そうな所でありますが、これがこちらの射角と壁の存在がいい感じに絡まって射撃に良い位置に敵が来る、というのがあんまりない場所です。都合二カ所入る場所がありますが、どちらも壁がいい感じに邪魔。この辺を熟知されているとこうちゃく状態に持ち込まれてしまい、戦果が上げられません。この打破が勘所です。上手く射撃範囲に入ってくれるよう誘導するのが重要でしょう。難しいですけども。右の道はこれとは逆の構図。敵の射撃範囲に入らないように立ち回るか、牽制して降りてくるのを待つか、という選択になるかと思います。上まで届く無印の弾を駆使すれば敵の射撃の隙を狙って倒すのもやりやすいでしょう。、
 で、左右どちらもこちらの手の内に入れば、かなり状況は楽です。縦の撃ちあいに横からの援護があれば、相当やり易くなるからです。とはいえ、そうそうどちらもきっちり取れる訳でもないので、お互い縦横で撃ちあって混乱の巷は日常茶飯事です。これをどう防ぐか、というのも考え所でしょう。守りについてはそういう視点から入っていきたいと思います。

守り方について

 守り方としては、左右の飛び出しに注意、なのは当然として、予め塗れる場所を塗っておく、というのが肝要です。このゲームの全体的な特徴である塗りは、一つの方策としてレーダーの役割も果たします。こちらの色を塗っておけば、相手は塗らないと攻めるのが超難しい、というか無理ゲーなので、敵の不意の侵入がありえるマップでは予め塗っておくのは高い効果が期待できます。主戦場の左右からの侵入、そして右の道から自陣に上がられるハコフグは、それが顕著なマップです。とはいえ、マップ見てる暇ねー! というのもありますので、隙があればマップを見る、というテクも牽制をすることになる無印使いとしては身につけたい所です。特に右の金網部分から相手が降りてくる場所は、上の方も牽制的に塗っておくと、相手の行軍が遅れて、つまり時間が出来て予め、の効果が高くなります。
 さておき。
 もうちょい守りの話をすると押されていると言う状況で守る場合は、攻める場合にはそれ程でも、だったコンテナ上が脚光を浴びます。相変わらずチャージャーのカモ位置ですが、攻められている場合は相手の来る場所は正面が基本。脇道は押されているなら味方が塞ぐ動きをしやすいので、正面に集中出来るから無印的には楽な状態です。そこで切り返していきたいところ。逆にこれ以上押されると狭い位置に押し込められてしまう為、巻き返すのは大変無理ゲーなので、ここが最終防衛ラインだと思って気張りましょう。後、コンテナ左の脇道からの射撃もそこそこ有効。壁が近いので射角が制限されますが、逆に言うと壁が盾になってもくれます。またコンテナにも乗り移れるので、状況次第で動きを変えることも出来る点もいいと言えます。

塗る方向性

 射撃で塗る場合は、行く道筋でだいぶ思考が変わります。細い脇道を行くなら適当に前に撃てばいいのですが、正面の主戦場ルートを選ぶと、先の方でわりと広めに塗れるので、サクサク進んでいくか塗りを重視するか迷う所です。攻めるのか、守るのか、という視点で、例えば攻めるなら中央まで一気に行きそこから塗りを広げるとか、守るならコンテナ辺りから射撃して広域をカバーとか、あるいは左右の塗りを重視してみるとかが基本として挙げられます。ここの融通をどうつけるか、が肝であるかと思います。相手との交戦がわりとすぐなので、後は流れで、という風に塗っていくことになります。
 スプリンクラーの設置位置は自陣に近い一つだけのコンテナの上、中央の木箱の上、木箱の上から右前にあるコンテナの側面などが、戦術的な配置と言えます。木箱近くのコンテナの側面は特にいやらしい場所でありまして、交戦域で上を向くのが危険な場所なので、中々排除出来ないし排除するとやられる、という風に機能します。こういう地味な使い方もスプリンクラーの楽しみであります。

〆の三段落

 ハコフグ倉庫は、

  1. 中央十字地帯の制圧が要のマップ。ここがどれだけ制圧出来るかで勝敗が決まる。
  2. 十字地帯左右の防衛も重要なマップ。ここからかく乱されないようにしたい。
  3. 塗るのは案外すぐに相手のインクに対する塗りになるマップ。スプリンクラーは戦術的に。

 です。
スプラトゥーン個人的覚書