今月のまんがタイムきららチェックポイント(2016年11月号)

先に総評

 今月号の要点は『明日はアイドルれいかちゃん』最終回、『ぽんこつヒーローアイリーン』次号からの新連載化、『神様とクインテット』がほぼギャグなしでリアリティショックを受けた、の三本です。んがぐぐ。
 花咲にいお『明日はアイドルれいかちゃん』はある程度ソフトランディングという印象でしたが、きっちりこの漫画が作り出した雰囲気を最後まで貫いたエンディングだったと思います。最初はコミュ障でどうするんだ、いつか誰だか明かさないとだけどそうしたらどうなるんだ。という思いを持ってましたが、それをきっちりとこなしてのエンディングに向かう様は結構安心できました。次回作があれば、見てみたいなあ。
 ぼや野『ぽんこつヒーローアイリーン』の方は、次回から新連載というのでようやった! と完全に誰だよ顔になりますね。今回はラブリーメロンの実態と、それでもまだ気づいてないアイリーンの世界の文化レベル! という内容でした。アイリーンが世間からずれ過ぎているのは、それだけ血みどろ臭い世界に居た、ということなんでしょうか。野宿でやってけてるから、慣れているという可能性の方が高いと言えばそうなんですが、ヒーローが野宿に慣れているってどんな世界なんだよ、そこ。とも。最低でも厩くらいには寝させてあげてください。
 おしおしお『神様とクインテット』は、どうなるんでしょうか。今更さらっといい話されても困ります! 先月まで壊滅的な(一応誉め言葉)漫画だったのに! なんだいい話にして回収する気か!? とりあえず、次回がどう壊れるか、あるいは今月のノリのままなのかで、おしおしお先生の去就が決定しそうな塩梅です。←言い過ぎ

個別チェック三連弾

  • 文月ふうろ『オリーブ Believe,"Olive"?』
    • あわや、なところでスズちゃんの封印がとけられた! になってバタバタと事件は解決しましたが、この後、魔法使いであるのを理解して、この漫画どうなっていくの? というのが個人的には。そこを隠す話から明かす話へとシフトして、そして魔法使いがあるという話になっていく、のだろうけれど、そこが上手くいくのかしら、とか。まあ見てみるしかないのですが。しかし、細かい所ですが、みづき先生がちょっと伏し目がちになってたところが大変良かったです。ずっと騙すみたいな格好で、言い出したくても出来なくて、というのが解放されたというのでもう、いいですよね。思いはいかほどか、って感じです。こういうところがいいよなあ、この漫画。
  • 異識『あっちこっち』
    • 10周年! で、単行本は、何冊だったかな!? という冗句はさておき。今回もつみきさんがかわいらしかったですね。それだけで、満足、したぜ……。という最大限満足さんになるですよ。あまり自己からラブ主張バンバンするタイプじゃないけど、最近は特にここぞでラブい空気だしてくるようになって、素晴らしいを通り越して美しいとすら言えます。というかもう二人は付き合ってるって勘定した方がいいですよね!? これで付き合ってないとかどういうことよ!? ありえないでしょ!?
  • 華々つぼみ『きらきら☆スタディー -絶対合格宣言-』
    • 最近加入のいっちー先輩回。勉強というワンアイデアを多角的にしてくる漫画であるなあ、と。滑り台の話とマラソンの話で思ったりも。勉強ネタをこめてこないといけないから、大変だなあ。にしてもいっちー先輩可愛いですヨネ。片メカクレというのもまた、個人的に好きです。オールメカクレとはまた違ったアトモスフィアが充満していますよ。瞳が見えないからの妄想、という部分では弱くなりますが、逆に言うと片目だけでも見えるというのはキャラの表情理解を促進するわけで、つまり汎用性が高くなるんですよ!←だからどうした

今月のワンワード

  • 津留崎優『箱入りドロップス』より

告白した後の西森の表情は
 なんだか俺の思ってるのとは違う意図がありそうで

  • 良かった、陽一はその辺はちょっとなんかおかしいって一応気づいてた。その気づき、イエスだね!
    • とはいえ、読者側のワタクシの思っているのともまた違う意図の可能性はあり。その辺がちゃんと明らかにされますよね、来月号で!