おしおしお先生なんだぞ!?

しかのこのこのここしたんたん(1) (少年マガジンエッジコミックス)

偶には日記めいて

 日記をつけておくとその時期のことを思い出しやすい、と言います。なので、唐突に日記を書きます。
 今日は驚天動地なことがありました。
 そうです、おしおしお『しかのこのこのここしたんたん』がアニメ化!! です。『アストロ球団』の名台詞「アフリカ!!』ばりのテンションになるくらいのビッグニュースです。
 この報、先日に予兆の仕込みとしておしおしお先生のツイートがあったりしました。
 それで十中八九、とは思ったものの、『しかのこのこのここしたんたん』が120%のおしおしお膳であること、つまり相当のイカレであることを鑑み、ワンチャン打ち切りを大胆に報じてくるのでは? そういうネタの方がふさわしいのでは? と半ば錯乱した考えに至っていました。
 しかし、そうはならなかった。ならなかったんだよロック。とベニー面になるくらいに、マジでアニメ化の報でした。
 それ自体はめでたいことです。今日は良き日にござる……良き日に……。(明らかによくなさそう)
 且つ『しかのこのこのここしたんたん』の書籍が郷里ではめちゃくちゃ入手困難、AmazonKindleを使うしかないので、この機に書籍が手に入れ易くなれば万々歳、とまで思っています。
 しかし、いいのか?
 120%のおしおしお膳が、世界に発信されて、いいのか?
 普通に市販される単行本で出ている段階で今更ですが、でももう少し我々は慎重になるべきではないのか? 危険ではないのか?(ザ・ヴァーティゴ仕草)
 という謎のお気持ちが何故発生するのか。それがおしおしお先生の作品だから、としか言いようがない。それくらいやべー漫画なのが『しかのこのこのここしたんたん』で、おしおしおという漫画家なのです。
 世の中にやべー漫画家のタネは尽きまじ。されど、本物はやべーですよ! なのがおしおしお先生なのです。普通に描いてこうなるならやべーし、狙って描いてるなら尚やべー。どっちに転んでもやべーしかない。
 それぐらいの代物なんですよ、おしおしお先生というのは! と声を大にしておきたいです。
 おしおしお先生は漫画家キャリアはそれなりにあり、しかしそのキャリアであるきららでも、キューンでもド級の異端児でした。ぶっちゃけヤバかった。きららで洗礼を浴びた私などは、「アニメ化!? 逃げるんだ……勝てるわけがないYO!」と一瞬のぶち上げの後に完全に怖気づいてしまいました。正気の沙汰じゃない! 逃げるんだ……勝てるわけがないYO!
 それがマガジン系列で禄を食むようになって、癖が消えるかなどと、その気になっていた俺の姿はお笑いだったぜ。というくらい癖しか出してないのが『しかのこのこのここしたんたん』なのです。どうせならクセ出して走ってもらいたいとは思ってたけど、クセを出すにも限度ってもんがあってな?
 しかし、置かれた場所で、おしおしお先生は開花しました。アニメ化に行ったのです。実際は生の花の状態でうろつきクセを撒き散らしながら着地しただけというか、よくこの花が咲くのを許したな講談社というかですが。でなくば、イカレよ。
 でも、おしおしお先生が一つ結実したのは、神クイから知っている程度の付き合いの読者でも嬉しく思います。本当に嬉しい。
 と、思うけど本当にこの漫画アニメ化していいのか? 最近のアニメ化の節操はどうなってるんだ? とか腹に一物はどうしてもあります。そう思わないと精神の均衡が保てないのだ!
 とかなんとか書きましたが、これで世界がらおしおしお先生を知るようになる。そう思うと胸熱ではあります。好きな漫画が知られるのは、こんなのが知られる! というある種背徳感さえあります。もうまともな判断ができないくらいにはおしおしお先生の手管にやられているのだ! 世界よ、これがおしおしおだ!
 とか書いて本日の日記とかえさせていただきます。