承前
まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。たまに数が増えたり減ったりする予定ですが、まあそれはそれという事で。
選ぶのは好きな作品。その定点観測としたい所ですが、それでもほぼ自分の趣味が全開になってしまうでしょう。これ、と言う作品のが最終的に出来る場合も考えられますが、それならそれでいいかなあ、程度のゆるい縛りで行こうかと思います。
それではいってみましょう。
とめきち『すわっぷ⇔すわっぷ』
キス以外でどうにかならないだろうか。
ということで、今回はキスでしか入れ替わりが出来ないのは、やっぱり抵抗感がある！ と言う夏子さんが違う方法での入れ替わりを探る回。でも基本的にお家DEデートという雰囲気。女の子が女の子の家でスキンシップって大変よろしいですよね？ いつもはキスなのに、というのも合わさって大変妄想が捗るものがありました。とはいえ、きっちりキスはする、それも長めのベーゼを。というので期待は裏切られません。やっぱり女の子がイチャコラするのは素晴らしいのー！（古川登志夫声で）
しかし、入れ替わりの条件が地味に明らかになりつつある、というのはこの漫画の進む道として正しいのかしら、とか。その辺をガチガチにするとかなりテクニカルなことにも出来るようになるけど、それを見たいかと言うとどうなんだろうと。キスの瞬間じゃなく、離れる瞬間らしかったり、寝ていたら入れ替われなかったり、というのがその辺の処理を重視するテクニカルな話とか出てくるのかなあ。あるいは、他の人とも入れ替われるとか？ いやそれこの漫画に求める事か？ そうだね、女の子が軽軽にキスするの最高だもんね！（わりと駄目な結論）
カヅホ『キルミーベイベー』
ま た あ ぎ り さ ん の 家 業 の 話 か ！
ということでロデオマシーン大会の話。忍者であるあぎりさんの家業の話なのにロデオ、というのでもう訳が分かりませんが、あぎりさんのすることなのでもうどうしようもないとそこは諦めます。しかし、そのロデオマシーンが課金制でばね禁止やら武器解禁やらが出来るという、もうこう書いた時点で何を言っているのか分からないと思いますが、読んでいた方も大体訳が分かりませんでした。でも、読んでる最中はそうかー、課金要素かーって脳みそがあぱらぱーとなってしまいました。正気に戻ってみると、なんで賞金が出る大会の練習に金をとられるんだ。それ賞金が自分が払った金になるじゃねえか！ とか、思うところあり過ぎます。最後に雨天中止、しかも予報でと言う落ちがついて、あっはっは。あっはっは！
伊藤いづも『まちカドまぞく』
たどり着けるか、桜さんの所に！
ということで、今回は桃さんのお姉さん、桜さんにたどり着く為の情報収集の回となりました。また情報がボロボロと出てくる中、シャミ子さんと桜さんの接点が明らかになる訳ですが、ここで有能だったのがシャミ子妹こと良子ちゃん。前々から姉シャミ子の軍師になる、というあなたにはもっと違う道があるんですよ？ な野望を持っていた良子ちゃんですが、今回はその修練の先駆けが見える格好となっておりました。リコさんの魂魄が動く姿を取るという情報、店長がとある猫に会った日、その猫がシャミ子の入院していた病院に現れたという情報。それら諸々の情報が組み合わさり、その猫が桜さんなのでは？ という形に行きつきます。それを成したのが、良子ちゃんな訳ですよ。カメラ関係の為にパソコンを手に入れて、それで色々と調べたりして情報収集能力が上がっており、それがこの桜さん情報の収斂へとなった、ということで、その蓋然性の高さ、成程良子ちゃんなら、という理解のしやすさがダンチでした。前の箱の件と言い、こういうのホントうまいですなあ。
で、次回はシャミ子さんが猫と話したことがあるのか、というのが焦点。朧げな記憶はあるようですが、確実なそれは、なのでどうなることやら。でも、なんか綺麗に落とし込まれてくるような気がします。期待します、よ！
