ネタバレ感想 『ガールズ&パンツァー コミックアンソロジー SIDE:大学選抜』


ガールズ&パンツァー コミックアンソロジー SIDE:大学選抜 (DNAメディアコミックス)

大体の内容もなにもアンソロジーだよ!
ということでガルパンSIDEアンソロも行きつくところまで行きつきました。今回も何作か取り上げていこうかと思います。ということで、ピックアップ! の前にこの回だけの注目点を。
というのも、このアンソロでは愛里寿が色んな学校に行く話、という形にもなっているのです。それぞれ別の漫画家さんが個々でやっていますが、それは繋がりとして依頼されていたのかしら? という状況です。それが最後にきっちりと収まっていくのが特徴のアンソロ、というものになっています。一応の終わりのアンソロできっちりとした構成をしてくるとは! とかなんとか言っておきましょう。
それでは各作品から3作を、ピックアップ!

FBC『カール不要論』

ガールズ&パンツァー劇場版』において最大の疑問点はどこか。そう言われれば誰しも言うであろうことが、何故大学選抜側はレギュレーションに無理やり入ったカールを使ったのか、という点かと思います。どう考えても使うと自分たちが悪者ロールになってしまうそれを、なんの騒動もなく使ったのか? その点をフューチャーしたのがこの漫画です。どう処理したかというと愛里寿さんの背景に何かあり、勝つためには使わざるを得ない! という風に三人娘が思わせたから、というものでした。使ったら士気が下がりかねないものを、逆転して士気を上げる方向にするという、三人娘の策略力がしっかりと決まった話でした。まあ、これが本当な訳ではないんですが、でも納得は大変出来る内容で、こういうのがあるからアンソロはやめられないんだなあ、という気持ちになりました。

原田靖生『※用法・容量を守って楽しく飲みましょう。』

三人娘VS蝶野教官。それも飲酒勝負。全体的に突っ込みどころの嵐でしたが、元々あまり存在感がなかった蝶野教官がこの漫画のおかげでそれなりに存在感をもったような気がして、そういう意味ではアンソロジーの良さというものがしっかりとでた内容であったかと思います。三人娘も蝶野教官も、皆生き生きしていてこういう側面もあったのかもなあ、と。飲酒がアニメでは描けない分、漫画でフォローしますよ! という風にしたという見方もありかしら?

bkub『ボコ道』

千代田千代乃進……。一体何島田流家元なんだ……。内容としては一発ネタをガンガンぶっ放してくるbkubスタイルですが、千代田千代乃進のネタの濃さにかなり脳が焼ける思いでした。2コマめでもうオチている! そんなのありか!? と思ったら次がしほ田しほ蔵。そしてすぐに終わる。最初の方からいて、テイストを変えずに今まで。さすがのbkubスタイルでありました。