感想 柴 『白衣さんとロボ』2巻


白衣さんとロボ(2) (バンブーコミックス)
(画像のリンクが物理書籍のページ、文章のリンクがkindle版のページ)

大体の内容「白衣さん、年齢はともかく胸はでかくなってないですかねえ……」。という、謎の目線を入れてしまうくらい、1巻からこっちで普通に胸が育っているようにしか見えない白衣さんと、もうこいつが無機物で出来ているってのはなんか嘘なんじゃないですかねー! というロボが織りなす四季折々。それが『白衣さんとロボ』2巻なのです。
ここで白衣さんは胸が育ってないか問題について議論していきたい!(机打) 1巻初期頃からすると、明らかに育っているとしか言いようがないんですよ。前からあるにはあるけど、基本平坦を意識した胸周りが、白衣さんだったんじゃないんですか! それがなんだか、2巻から徐々に育っているように見えるのですよ! こ、こは何事……? となるのは私だけではないはずです。それともあれですか、縦セタが俺の心を惑わし、混乱させているというのですか。縦セタだった回3回しかないんですよ!? スク水回も胸が育っているように見えますし、実際豊満とまではいかなくても貧乳とは言えない、実際あるレベルになっているんですよ!? これが私の見間違いだと、何故言えるんですか!? 画像はあえて貼りませんから、皆様は自分の目で確かみてみろ!
というどうでもいい話はこれくらいにして、今回良かった回を上げるとしましょう。二つ上げることを許されるならば、クリスマス回とコロッケ蕎麦回を上げたいと思います。
クリスマス回はクリスマスに浮かれてわちゃわちゃする回ですが、ロボが人間が失った純粋な心を! というの見せたと思ったら踏みにじりたい……! と口にしちゃう白衣さんのサディストの顔が素晴らしく決まっていました。正直に申しまして、濡れるッ! まであります。あるいは最the高。その後の、クリスマスプレゼントの件の良さと合わせて、アップダウンの激しい回だったかと思います。ちゃんとオチが綺麗に小ボケで落ちる所とか、本当に好き。いい余韻? 落とすわよ! って感じで。
コロッケ蕎麦回は、コロッケ蕎麦の良さを滔々と白衣さんが語り、食すところが本当に妙味としか言いようがない回です。コロッケ蕎麦を力説する話は数あれど、ここまで声有頂天にやる漫画は寡聞ながら初めて見ました。コロッケ蕎麦食ってみてえな、という気にさせられるくらいに力が入っています。地味に父との思い出、というのも加味されている辺りが心憎い。こういうちょっとしたネタでそういうのを描いてくるのほんとすこ。白衣さんのルーツに関わってくる回、だけど基本食ネタ、という立ち位置を崩さないのもポイント高いでしょう。
ということで、『白衣さんとロボ』の2巻も、基本的なペースは1巻から変わらず、しかし偶にハッとする細やかさで変なネタをしてくる、というものでした。このノリを活かし続けるの大変そうですが、そういう大変そうなのを見るのが醍醐味じゃないかと、ロボの夢を踏みにじりたくなった白衣さん顔になりつつ、この項を閉じたいと思います。