アニメ見た事をつらつらと語ろう。『まちカドまぞく』第一話について

趣旨説明

 見たアニメについてだらっとした感想をカカッと書いていくという矛盾ッッ! というのは特になく、読みたいことを書いてすっきりする場所ですよ

『まちカドまぞく』一話目について

 原作既読者という立場から発することはとしては、もう「『ありがとう』……それしか言葉が見つからない……」です。まちカドまぞくの良さ、というのは大変細かいというか、大崩れ的なギャグ調ではなく、小ボケを積み重ねていくタイプのコメディで、それにストーリー要素というか、小ネタ的伏線がカカッとあり、時折それをがすっとかっさらってストーリーの肉付けに使う、という、言い方難しいですが結構無茶な漫画なのです。その細かいボケをどう制してくるか。それがこのアニメの成立にとって不可避であり、逆に言うとこのアニメが頓死するならそこの齟齬、というレベルの物なのです。それに対する解答が、アニメ第一話であり、そしてそれを見た後の感想が「『ありがとう』……それしか言葉が見つからない……」なのです。え、分からない? 分かれ!
 というのは流石に酷なので、もうちょい説明しますと、原作の持ち味、細かいジャブとそこから刈り取る動きも、どちらもきっちりとしていました。細かいジャブの打ち方としては、このアニメは手本となれるレベルであったかと。個人的には大地丙太郎監督のマサルさんアニメと同レベルのテンポ理解具合だったかと感じました。作品の持つテンポを完全に愛=理解ッ!! している! という、驚愕すらありました。若干る重箱の隅を、すると、擬音のテンポとか、細かい台詞をきっちり言うとかで、ちょっともたつきを感じる時もありましたが、これもこれでこの作品の味! と思うと逆に愛おしく。
 『まちカドまぞく』、日常系という言葉でくくれる作品ですが、しかしこの「日常系」という言葉自体がもう既に拡張されているのは、皆さんもご存知かと思います。存じてないなら<https://media.comicspace.jp/archives/12126>にいけい! とにかく、日常系だからこその細やかさが、しっかり出ていました。左手とか、お父さんとかな! 暗号めいていますが、そこが特に意味をしないのに! というやつなのです。
 声優陣の良さについても記載しておきます。とりあえず千代田桃役の鬼頭明里さんが個人的に大ヒットでした。千代桃解釈がまだ足りてなかった! と気づかされるレベルの、ぼそり喋り! これが次第にほんのり饒舌になっていく、けど基本はこのぼそりなんだな、というのが理解されると、本当に今までの千代桃解釈が覆るレベルです。ぼそりだけかと思いきや、ちねりじゃーのとこのぱわふる千代桃ボイスもよく、この人、出来る! となりました。
 そっちがぼそりなら、こっちはべらべらじゃあ! とばかりなシャミ子役の小原好美さんの生命力溢るる感じのシャミ子演技が素晴らしいものです。喜怒哀楽が基本いい振れ幅なシャミ子に最適といえる感じです。素敵!
 とりあえず、まとめると、原作に対する理解度が高くて、安心してみれるアニメ化です。一話段階では、ですが! でも、もう円盤買うのは確定的に明らかなので、明日予約に走ります。走れ! ニンジャスレイヤー予約に走れ!
 とかなんとか。