不定期な今日の『ゲーミングお嬢様』のワンワードから 第三回

そんなにお下品なリバサ擦りがお好きなら
 一生マスでも擦ってやがれですわッッ!!

ゲーミングお嬢様 - ジャンプルーキー!

この項の説明ッ!!

 変な刺さり方をし易い傾向にある気がするような雰囲気を持つ、大@nani『ゲーミングお嬢様』のワンワードの言葉尻を捕らえて、適当に語ろうという試みです。ググればいいやん、とか、既に他の人がしているやん、とかそういうのは全く無視して、俺が語りたいんや! というパッションを大事にしたいですね?

第三回『リバサ擦り』

 リバサ擦りとは。リバサを擦ることです。というのでは情報量が全くないので、ちゃんと語りましょう。
 まず語を二つに分けます。『リバサ』と『擦り』ですね。
 まず、『リバサ』とはリバーサルの略。格ゲーではスーパーストリートファイター2で導入された概念で起き上がりやガード硬直、あるいはジャンプ着地からすぐに必殺技を出した時に出るボーナスが由来です。現在ではガード後にすぐ技を出すことを指して言う場合が多いものです。
 次は『擦り』。これは無敵持ちや発生の早い必殺技などを、ガード中などにずっと入力し続けている状態、と言えるでしょうか。コマンドを擦り付けるように考えなしに入れ込んでいる、という感じですね。これにより、相手の技と技の隙間に必殺技が飛ぶ確率を高める行為ですが、ここに考えなしに、というのが入っている点が要注意です。どうあろうと、その技を強引に出そうとしている状態、とも言えるのです。
 この組み合わせが『リバサ擦り』となります。つまり、特に深い展望なく、相手の技と技の間にリバーサル出来る技を強引に擦り込む行為、という意味合いで使われるものです。特に投げキャラや昇竜持ちなどに多い動きであり、実際、作中でも翔子様が投げキャラにリバサ擦られてブチのギーレェしておられました。
 何故それ程ブチのギーレェになるか、というと、やっている連携の間に考えなしに割り込んでくるからです。通常投げや無敵のない技なら、そこで潰せるのですが、大体発生2F(60分の2秒)な必殺投げや無敵などは、全く問題なく割り込めるのです。これに対して、それが出来ないレベルのち密さにすれば、と思われるでしょうが、流石に1Fの隙も無い連携、というものは少なく、どこかに隙があり、だからこそ相手の割り込みを誘えるまであるのです。
 そこに、ノー思考の擦りで割り込まれる。そりゃあブチのギーレェです。確かに、それらリバサ擦りを読んだ行動は当然あるんですが、相手が一回でもリバサ擦り成功すればいいタイプで、常にのうしリバサ擦りしている、という確信というのは中々抱けません。相手が100%読みあいを放棄している、と読むのは割り込まれる方としては中々にリスキーであり、しかし相手は全く考え無しでもいい。ここに非対称性が生まれるのです。こっちは考えているのに、相手は全く考えていない! そりゃブチのギーレェですわ。
 さておき。
 かようにリバサ擦りはいらちにさせられるものですが、しかしこのリバサ擦りばかり! という暴言も、場合によりけりだったりします。というのも、本当に相手がちゃんと狙ってリバサしている、という場合もあるからです。そして、それが通されると、人は相手にリバサ擦ってんじゃねえよ! と言いたくなってしまう。当てられるぶっぱなし、リバサ擦りは悪いもの。そういうことを言ってしまうのが人間なのです。
 あるいは、自分がやられている時にリバサを擦っている場合もある。でも、自分のは通ったから、ただの擦りじゃない、狙ったんだ! という場合もあります。当てたリバサ擦りはいいもの。そういうことを(略
 言いようによって幾重にも存在感を変える。それがリバサ擦りという言葉の深淵なのです。リバサがある限り、リバサ擦りとは言い続けられる。そういう言葉なのです。
 とかなんとか。