対ありでした。のワンワードを勝手に解説してみる の7

対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~  1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

ヒット確認でCAを当てるのが勝ちパターンだったのですが

この項の説明

 江島絵里『対ありでした。~お嬢様は格闘ゲームなんてしない~』のワンワードを勝手に説明して遊ぶ、この俺が! という項です。最近は『ゲーミングお嬢様』とのシナジーを感じるところもある、そんな作品ですので、どっちも存分に遊ばないとな! というぐるぐる目発動しております。おれはやるぜおれやはるぜ。そうか、やるのか。
 さておき、それではいってみましょう。

第七回「単発ヒット確認」

 ヒット確認とは、解説もちゃんとありましたが、あえて簡略に言うと、当たったのを確認して行動することです。
 もうちょい砕けて言うと、当たっていれば大技を繰り出しダメージを取り、ガードされていたら出さないで様子を見る、というものです。それを単発、つまり一発だけでするのが、単発ヒット確認です。
 この仕組みは、攻撃のヒット硬直が関係してきます。格ゲーにおいて、攻撃が当たればヒット硬直、ガードされればガード硬直と、相手が硬直する状態になります。このヒット硬直に攻撃を当てることで、コンボをつないでいくことなります。
 このヒット確認、長い物から短い物まで多々あります。よくあるのが、作中でも言われた中足四股などの様に、通常技から必殺技を繋いで更に超必殺技に繋ぐもの。特に必殺技のヒット硬直が長いものなら、かなり余裕でヒット確認出来るようになっています。
 通常技を目押し*1で繋いでいく場合も、繋ぎ方の方の難度はさておき、そのつなぎでヒットを確認していけるので、実は慣れればかなりヒット確認が容易です。
 それに対して、単発ヒット確認は大変修練が要ります。通常>必殺>超必殺のように見てヒット確認出来る時間が、大変少ないからです。一応、攻撃判定が出るまでが長く、ヒット硬直が長い技が単発ヒット確認には向いているのですが、それでも猶予が4分の1秒とかの世界で、よくよく考えるとなんで昔出来たんだろう、レベルのものとなっています。とにかく、難度が高い。コマンド入力をある程度入れておいて、ヒットしていたらボタンを押す、というのが常道ですが、それでも超必殺技などのコマンドの長い技では、入力難度も大概です。
 さておき。
 漫画の方では、中足>四股>音速かちあげから中足を抜いて四股>音速かちあげの単発ヒット確認を、とやっています。中足より長い四股をぶん回して、刺さったら超必。
 この辺での綾さんの脳内スキームの言うことが分かると格ゲーオタとして結構なものになった、と言えるメルクマールですが、逆に言うと格ゲー分からん人はお前は何を言っているんだ。な場所でもあります。格ゲー用語、用法が地味に多過ぎるのです。何度かワンワード解説入れられるレベルです。
 そして、牽制とヒット確認を兼ねた中足を削り、単発中四股自体を牽制兼ダメージ取りに。そういうことの為に他の選択肢を考えるとことか、格ゲーマーだなー。となるところなんですよ。さらっと格ゲーオタスキームが過ぎる。なんでその選択肢にしたの? 過ぎる。
 その辺には当然理由があると思います。以下勝手な仮説です。
 先輩、熱帯で弱気を植え付けられている。そこで相手に強気に出る為に単発中四股からの音速かちあげをやらせている、ということだと思います。起き攻めも日和り、攻めの感じも相手のミスを一生待っている感じだそうで。
 そこで牽制からの単発ヒット確認、というのが出来ると、どうして強気に出れるか。
 まずπ4での中四股という技が、ガードされても問題ない、という技だからです。綾さんの思考からすると、弱四股はガード後反撃可能だけど発生は早い、というのと、牽制として打つなら隙はないんだろう、と類推出来ます。
 そしてそれなら、相手が隙を出したら暴れ、という策に対して、ガードされても暴れは無視出来る、というのは相応にでかいのです。そしてこちらから率先して刺し込んでいく、という思想が立ち上がるのです。
 そして、中足よりリーチが長いとのことで、リーチをきっちり管理すれば相手に引っ掻けやすい。それでいてガードされていても問題ない。ジャンプされると隙があるだろうけど、その辺の先輩は立ち回りは上手い、ってされていたので、中足を刺すところでより優位に立てる中四股を刺す、状況が見れるなら、刺し込むのも難はないだろう。というので、その部分を残しつつ、より思考を攻めに、という戦い方の矯正をしようとしているんだろう。
 そう勝手に考えています。それが正しいかはまだ分からないのですが、先輩の弱点は勝つ気あります? とまで言われた積極性の無さなので、そこんとこを矯正したら違うんだろうなあ、と。
 というか単行本早よ! 蓄積がない!? 急いで蓄積して!
 とかなんとか書いて終了。