不定期な今日の『ゲーミングお嬢様』のワンワードから 第十九回

目押しで食ってる点では格ゲーもパチスロも変わりませんわ!!

ゲーミングお嬢様 - ジャンプルーキー!

この項の説明ッ!!

「出たよ!6話が!」
「でかした!」
 ということで全国70億人が待ちに待った6話目が出てきました。鋭意攻めていきましょう。この項用のネタも出来るので全く有難い。用法が違う気がしますが、それでもそう思ったのでそのままを記述するのです。
 ということで、それではいってみましょう。

第十九回「目押し」

 目押しとは。目で見て押すことです。ピコグラム案件ですが、実際にはもっと感覚的な、てんぷらの揚げ具合を音で感じるレベルの様態を指すものなのです。そこんとこ、よろしく!(ちゃんみお声で)
 さておき。
 目押しの前に、まずキャンセルと言う概念について語る必要があります。キャンセルとは、行動をキャンセル、強引に言えばなかったことにすることです。格ゲーにおいては、通常技をキャンセルする、とか、ジャンプキャンセルする、という言い様で使います。通常技を、違う行動で無かったことにする。あるいはジャンプで無かったことにする、などの意味になります。これがキャンセルの大体の意味になります。
 何故キャンセルの話をしたか、というと、格ゲーにおいて、目押しはキャンセルの対義語だからです。つまり、キャンセルは無かったことにして繋げる、というニュアンスであり、その対義として、目押しは無かったことにしないで繋げる、という言い方が出来るようになる。そういう理路だと思っていただきたい。もっと言うとキャンセルしないで繋げる、という言い方の為に、キャンセルの意義を書いたのであります。
 さておき。
 そういう訳で、目押しとはキャンセルしないで繋げる、という意味としてこの後も突っ走りますが、このキャンセルしないで、と言うのが中々曲者なのです。というのも、例えば連打キャンセルという仕組みは目押しではないとか、チェーンコンボも違うとかがあるのです。連打キャンセルやチェーンコンボについてはググれで済ませますが、とにかく目押し、というのは色々な部分を削ぎ落して残った要素、という感覚を持っていただきたい。とにかく中々込み入っています。
 で、キャンセルでも連打キャンセルでもチェーンコンボでもない、というのが目押しです。もっと具体的に言えば、攻撃を当てた後の有利フレームの間に次の攻撃を当てる、という言い方もの出来ます。でも、キャンセルでも連打キャンセルでもチェーンコンボでもなく。素の有利フレームに素の発生で当てる、という言い方が一番通りがいいかもですが、わりと訳が分からない方もいるかと思います。が、置いていきます。義務教育じゃねえんだよ!
 ということで、目押しはそういう行動なのですが、実際の所、これは目で見て押す、のでは間に合いません。何せ有利フレームといっても5フレームくらいとかです。1フレームが60分の1秒ですから、これでも長い方の5フレームでも12分の1秒。0.1秒くらいの世界です。見て判断できると思いますか? ああん?
 と圧をかけたくなるくらい、目押しというのは微細なフレームの中での芸術行為なのです。これが中々分かりにくいんですよ。ウメハラ漫画の序盤の話で、中足天雷破の話が出てきますが、あれは格ゲーやってない人には凄いの? というポカン地点として今だに歴然と輝いていますが、あれほんま0コンマの世界の入力作業なんですよ。マジの無形文化財なんですよ。それを一回食らった後中足にガードキャンセルかませるウメハラの話は、だから更に無茶苦茶なんですが、それはさておき、目押し、とは言いつつも、目では見ていない。完全に感覚。完全感覚MEOSARなのです。この辺の感覚、というのは格ゲーやってないとかなり分かりづらい。とりあえず、話の俎上だったスロの目押しとは、全然違うものなのです。とはいえ、スロの目押しはしたことないんですし、確かに飯食っているという意味では同じかもしれない、という1ミリは同意に同意してしまうのですけれども。
 ただ、格ゲーの目押しは、その理屈を言葉でなく、心で分かったッッ! すると、他のゲームにも応用が効きます。その内、この攻撃はこの攻撃の後に目押しで繋げられるな、まで分かってくるようになります。ある意味、自転車に乗るとか、車に乗るとかの体に覚えさせる技術なのです。出来るようになっても格ゲーの深奥に囚われるだけですけどね!
 ということで今回はここまで。したらな!