対ありでした。のワンワードを勝手に解説してみる の6

対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~  1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

アケコンだこですよね?

この項について書いたのか……? 俺以外の奴と……。

 この項は江島絵里『対ありでした。~お嬢様は格闘ゲームなんてしない~』の格ゲー用語を勝手に解説して遊ぶという、完全に俺用の項となっています。格ゲー用語をきっちり書けるかどうか、という勝負なんです!(誰と戦っているのか)
 ということで、基本的に俺が楽しければいいという雑なことをやる項目、やっていきましょう。

第6回『アケコン

 アケコンとは、アーケード型コントローラーのことです。Amazonアケコンと検索すればこじゃんと出てきますし、作中でも登場しているので、どういう形のものなのか、というのは見てください! というシャクティ顔しておきます。
 さておき、まずアケコンのアーケード型とは? あ・・・? あ・・・?  となっている方もおられるでしょうが、これは簡単です。アーケード、つまりゲーセンなどにあった、筐体*1の操作コンソールを模したコントローラーのことです。
 『ゲーミングお嬢様』でも隆子様がやたらデカいの持ってんな!? という見た目でかでかな代物見せてましたし、白百合さまも綾さんも自前のを持っています。
 とかく格ゲーマーはアケコンを好みます。隆子様は我々ロートル格ゲーマーの意識集合体なので仕方ないですが(?)、綾さんとか白百合さまはまだ若いのに……。という気もします。コントローラーで出来るやん?
 しかし、それには当然理路が存在します。格ゲーというのが、まずアーケード、ゲーセンにおいて産声を上げたことです。そして、アーケードで育ち、発展しました。
 つまり、格ゲーの操作性というのは、アーケードのコンソールに最適化している、と言ってもいいのです。その延長線上で作られている現在の格ゲーは、なのでアケコンとの相性が大変いい。逆に言うと、コントローラーでの格ゲーというUIはそこまで研鑽されていない、ということも出来ます。
 これは何故か。となりますと、やはりアケコンがデカいことがそのまま利点になる、と言えるでしょう。
 普通のコントローラーは、手で持てるが故に小さいのですが、それゆえ、激しい操作には不向きです。格ゲーは手の競技という側面ありますが、コントローラーだと、その手の動きのせいでコントローラー全体がブレる、という場合も起こりうるのです。
 対して、アケコンは大きさから見ても分かるように鈍重です。しかし、だからこそ激しい操作でもブレることはありません。手に収まらないがゆえに、ドン、とあるがゆえに、安定して精密なが操作しやすい、という部分もあります。
 また、アケコンはレバーを採用していますが、これが大変斜め入力がしやすい。お持ちの方はPS4のコントローラーを確認して頂ければわかりますが、既存のコントローラーの十字キーは、斜め入力をはなから捨てているのが見て取れると思います。
 今はアナログスティックがあるのでだいぶましですが、それでもこの大きさだとむしろ操作しづらい、まであるのです。これは少し小さいがゆえの問題です。
 それに対しアケコンの操作部分をつかさどるレバーは大きい。だからこそ、大きくも細かくも、自在に動かせる。そういう仕様となっているのです。これが、アケコンが格ゲーマーに好まれる要因となっています。
 なら、コントローラーに最適化した格ゲーってのは出来ないのか? という疑念も浮かんでくるでしょう。それも分かる。実際、そういうゲームがあってもいいと、私も思います。しかし、そこには一つ立ちはだかる障壁があります。
 それは、そもそもコントローラーが、機種によって使い勝手が違う、という点です。これは、後継機で仕様が変わる、ということによって、ころころ変わってしまうものなのです。
 その点、アケコンは格ゲーが生み出された時代から特に大きな変化はありません。細かい進化、強度とか機種切り替え対応とかありますが、大枠のところはほぼ完全に完成しきっています。
 確かに、対応機種ごとに買い替え、というのはありますが、最近はUSBとかのおかげで横断的に使える場合も多い。実際、白百合さまもノーパソにUSB接続のアケコン、というスタイルでした。つまり、長く培われた技術を、どの機種、環境でもダイレクトに伝えるのはやはりアケコンなのだ。という理解が可能かと思います。
 ゆえに、格ゲーマーはアケコンを愛し続けるのです。コントローラーに特化した格ゲーが生まれる、その日まで……。
 とかなんとか。

*1:大体の想定はいわゆるアストロ筐体。ちょっと前にミニの情報が駆け巡りました。超欲しい。だって『ダークエッジ』あるんすよ!?