GGST CPU戦のススメ

GUILTY GEAR -STRIVE- スターターエディション 2022 - PS4

この項について

 対戦格闘ゲームと言われるゲームジャンルは、基本的に対戦がその主ではあります。ですが、対戦以外の要素がないかと言うと、そうでもない。古来のゲーセンでは、常に対戦出来る潤沢な人数がいるとは限りませんでした。そんな時、格ゲーマーはどうしていたか。
 それは、CPU戦です。対戦出来ないならCPU戦すれば良いじゃない! とばかりに、CPU戦をしていました。これは単に暇つぶしでもありますが、練習という側面もあります。ゲーセンでどころか家庭用にもトレー二ングモード機能のなかった時代、つまり大体の時代では、練習するにはCPUをしばき倒さなければなりませんでした。そういう意味では、CPU戦はアケの頃のゲーマーには馴染みのものだったのです。
 そういうCPU戦について、今回は適当に語っていきたいと思います。

CPU戦の効用

 先述していますが、CPU戦には二つ効用があります。手持ち無沙汰時の暇つぶしと対戦に向けた練習です。
 練習としてのCPU戦について語ると、これは所詮CPUとは馬鹿に出来ません。こっちの予期とは沿わない動きをする相手、というものが、意外と高い練習効果を見せます。対戦のようにガチガチに考える必要はないものの、それでも手を抜けば中々手強い相手です。
 トレモの木偶とは違って動くので、あるタイミングにおける最適解というのを考えないといけない。局面局面でコンボを正確に入れないといけない。逆に言えばこういう状況ならこう動ける、ということへの理解をもたらしてもくれる。どう動けるか、どう動くか。これを知るのがCPU戦の効能になるわけです。
 特に全く未知のキャラをやる時などは、いきなり対戦はせずに、まずCPU戦で動かし方を覚えていくことが多かった。未知のキャラをいきなり動かせるのはあり得ないことですから、それを知る為の行為として、CPUをしばくことがあった訳です。
 詰まる所、普通のトレモとは違った側面の学習効果があるのが、CPU戦です。なので、格ゲー素人の方は、対戦をするというハードルにいきなりぶち当たってダイナミック骨折する前に、CPU戦をするのがよか、と言います。まあ、巷間ではよく言われている内容ですが、それだけまず始めるのには重要なので、何度でも言っていいと判断します。
 では、何をすればいいのか、と言う話をカカッとしていくと、まず動かしてみる、が最初にすることです。
 当たり前過ぎるという気もしますが、対戦ではまず動かして、ということが初手から許されません。
 この動きは今してはいけない、というのが対戦ではあちこちにありますが、CPU戦ならそこは自由です。確定的に対空からきっちりコンボとか。立ち回りでリーチ長いのからコンボとか、CPUのレベルが高くなるCPU戦後半でもそこまで見ません。
 つまり、息詰まる戦いではなく、かなり適当に動かしていけるのです。この中で基本的な動かし方を模索していく、というのがCPU戦なのです。
 さあ、自由にCPUを相手に動いていけ! といって放置するのは流石に、なので更に指針を出しましょう。

1:まずレバー操作行動を覚える

 最初は移動を覚えましょう。ゲームに寄りますが、GGSTなら歩き、ダッシュ、ジャンプ、二段ジャンプ、空中ダッシュと様々にあります。これで画面内を縦横無尽するといいでしょう。
 そして、CPUが散発的に攻撃してきたら、これをガードするという行動もしましょう。GGSTのCPUは偶に下段>中段という形をしてきますが、そこまで多くはないので、とりあえず、相手キャラが地上にいるならしゃがみガードで、ジャンプしていたら立ちガード、と言う感じにガードを使い分けられるようになればかなり上達したと言えます。とりあえず初歩ですが、だからこそきっちりガードは覚えたいところです。

2:ボタン操作を覚える

 ボタン操作は、格ゲーにおいては基本的に攻撃を意味します。ボタン一つで攻撃が出来るので、適当に押してどういう技が出るか確認して、それをどう使えばいいか、までいかないといけませんが、最初は技を振って、相手に当てるようにしていけば十分です。
 GGSTでは基本的に5ボタンで攻撃を出し、それがP、K、S、HS、Dと呼称され、それぞれに立ち、しゃがみ、ジャンプの状態で技が違います。この辺の特性をきっちり理解していくのが中間目標ですが、とりあえず最初の目標は相手に当たる間合いを覚えることでいいでしょう。
 また、このゲームにはバーストという防御手段がありますので、攻撃を食らった時にそれを出せるようにするのも覚えたいところです。これもボタン操作です。ロマキャンもですが、同時押しパターンもいずれ覚えたいところです。

3:必殺技操作を覚える

 必殺技操作は、レバーとボタンの複合行動です。レバー操作とボタン操作を覚えたら、これも覚えていく。
 CPU戦なら、適当に出しても確定反撃を入れてくることはまれ、GGSTでも高レベルでもそうそう入れてこないので、わりと適当にぶっ放すことが可能です。どの位置で当たるか、というのを確認するようにガンガン相手にぶつけていくようにしましょう。当たって砕けろです。
 これには更に覚醒必殺技、つまり超技もぶちかましていくようにしたいです。やはり確定反撃はそうそうされないので、当たる間合いを覚えてガンガン使っていくといいでしょう。コマンドが必殺技より複雑で、テンションゲージも絡むので、常に打てるわけではないですが、そこも含めて覚えていきたいです。

番外:相手が動く中で

 上三つの話、単にトレモの木偶相手に使ってもいいのでは? となっておられるかと思います。それはそうです。相手が動かないので試すのなら楽です。
 しかし、相手が動く中で行動をすることは、より実戦に向けて覚えていくなら重要です。これは動いてない相手でやるとつかみにくい。攻撃が何故当たるか、というのが分からないのです。相手が動いていれば、来kで当たるな、というのが見えてきます。とはいえそれを対戦でいきなり得るのもかなり大変。
 なので折衷案で、相手が動き、だがキンキンに対戦性が極まっていない、緩いCPU戦でそれを覚えていくのです。これが結局一番楽で早いと思います。

4:コンボを覚える

 操作を覚えたら、コンボを覚えましょう。これは普通に木偶に対してからがいいですが、ある程度成功率が上がってきたら、対戦、ではなくやはりCPU戦で導入するのがいいでしょう。
 というのも、木偶相手なら理想のタイミングで当てるのは簡単なのです。動かないから常に安定した当てやすさをしています。
 しかし、相手が動いているとそれが結構難しい。そもそも相手が始動技をガードすればコンボにはいけないのです。このコンボの判断を対戦中で覚えるのは大変です。相手が全力で倒してくる時に、余技みたいな手つきでコンボしてたんじゃあ追いつきません。
 だから、トレモで出来るようになったら相手が動くCPU戦で、安定してコンボが狙えるようにするのが肝要なのです。相手がガードしていたらフォロー出来るまでいくと上出来ですが、初心者帯でそれは無理があるので、失敗しても戦績に響かないCPU戦で存分に失敗するといいかと思います。

GGSTでCPU戦をするなら

 さておき。先ほどからCPU戦を持ち上げていますが、GGSTにおいてはそれにはやや欠点があります。
 それは、普通にアーケードモードをすると、キャラクターが変わるとこのロードが長い点です。私のがPS4だからなのもありますが、それを加味してもちょっと長い。なので、GGSTでCPU戦をするなら、トレモの木偶の操作をCPUにさせるのがいいでしょう。
 初期値は50になっていますが、これは初心者帯にはレベルが高め、ふと当たった小技から覚醒ぶっぱ余裕でしたしてくるので、10から20くらいに落とせばわりと自由に動かしつつ、相手も動くので知見は多く得られます。
 トレモCPUの良さは他にもあって、まず体力を常に回復する設定にしていれば、やられることがないこと。適当に動かしてみるのにこれは結構重要です。やれられないから、不合理な動きをしても負けません。なんで、対戦では駄目な行動でも、思うさま出来ます。
 また、いつでもただの木偶に戻せるのもいい。GGSTのトレモはレベルがかなり高いので、動かしていて思いついたことを試してみる、というのが割と容易に出来ます。コンボが上手く決まらないという時に、木偶に戻して再確認、というのが素早くできるのがいい点なのです。

CPU戦をする意義

 さておき。何故CPU戦を薦める文章を書いているかと言うと、これが楽しいから、というのが一つの解です。
 特に初心者帯の人には、とりあえずトレモからCPU戦をもりもりしなさい。と言いたい。
 格ゲーの楽しさは対戦の楽しさ、なんですが、それの以前としてキャラクターを動かせる楽しさ、というのが格ゲーにはあります。
 色んなキャラの色んな動きの中から、自分の好きな動きを見て、それを実際に動かして意のままにしていくのが、格ゲーの最初の楽しみポイントなのです。
 対戦は見ているだけではなく実際するとその面白さに感じ入りますが、しかしこれはハードルが高い。いきなり対戦の動きは大変です。その上、上手い人のプレイを見比べて自分が至らない、となりがちです。
 しかし、そこは勿体ない。その前段階の、キャラクターを動かす楽しみにまず入って欲しいのです。これも、対戦とは違う楽しみで、しかも対戦同様プレイしてみないと分からないもので、格ゲーの強みです。
 見ているだけでは分からない、この動かす楽しみをもっといろんな人に知ってもらいたい。そして、その動かす楽しみをまずCPU戦という少しゆるい枠で楽しんでほしい。それが、CPU戦を薦める理由となります。
 CPU戦、して、キャラクターを動かすのです!

まとめ

 そうねえ、とりあえず、GGSTでは初心者帯はトレモのCPU操作の相手と戯れるのがいいんじゃないの?
 そうですね。
 ということで、いい締め思いつかないから終わり!