格ゲー初心者が格ゲーの端緒でしておくべきこと

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この項について

 偶に初心者は格ゲーで対戦するのをちょっと待った!  と言い出す当blog。以前も似たようなことは書きましたが、何度も書いていけないという法もありませんし、考え方が変化もしているので、新規に書き起こしてみます。
 結論としては、対戦は楽しいけどまずは動かせる自信を、という内容になります。何故その結論に至るかは、内容を追っていただけると分かるかと思います。
 さておき、それではいってみましょう。

まずキャラ決め(だが難しい)

 初心者のかたがまず最初に取り組むべきは、使用キャラを決めることです。
 使用キャラ決めないと、当然ですが格闘ゲームが始まりません。
 とはいえ、これが中々の難事。プロでも色々試行錯誤するところで、それを格ゲー初心者が、ゲームのこと分かってないのにキャラを決めろ、は暴力的ですらあります。
 こういう時、選ぶ基準が必要です。それを何処から持ってくるか。
 単純に他人の意見はありです。基本格ゲー分かってる人に聞くのはベターな方法と言えます。格ゲーわかってる知り合いがいないなら、ネットの情報を頼るのも手でしょう。
 ちゃんとした相手、情報ならまず扱いやすい強キャラを勧めてくれるでしょう。格ゲーのド初心者なら、それに乗るほうが丸い。
 インスピレーションに従うのも一つの解です。選んだのが難キャラとか弱キャラとかだと大変かもですが、それを乗り越えれば経験値は大量に入ります。折れるかもですが。
 また、対戦の動画などを見て、あの人が使っててかっこよかった、という印象のあるキャラを、というのもあり。お手本がいる、というだけで最大限に丸いとすら言えます。今の時代なら、このルートが一番かもです。
 個人的なことを最後に書くと、まず強キャラから触って、ゲームのことを分かってきたら目星をつけてたキャラに乗り換えるのでも良いと思います。
 使用キャラを変更することにペナルティはないのですから、メインキャラをコロコロも悪くはない。扱いの違いで混乱とか、キャラの習熟度が高まらないとかはありますが、格ゲーの基本を習得するためとしておけば、その辺大体なんとかなります。

ガイダンスを受けましょう

 最近の格ゲーは、GGSTのミッションモードやスト6のキャラトライアルみたいな、ガイダンスがしっかり整備されています。そこにあるものを、まずはみっちりとやることをお勧めします。
 ややかったるいとこはありますが、それらは格ゲー30年近い歴史の積み立てから考えられたものなので、その叡智をしっかり享受するべきです。
 そういうのは、トレモにて自分でやる前にそれらを浴びておけば、どうやっていけばいいか理解しやすくなります。初心者のかたがガイダンス系をちゃんとやるのは必須と言えます。やろう。

最初はCPU戦を、シロ!

 ガイダンスを受けたら対戦できる気がしてきたかもしれませんが、んなことはありません。まだまだ対戦は早い。
 そもそも、初心者のかたが対戦に行くのはお勧めしないのも私だ。
 それについては長くなるので一旦置いて、まずはでは何をするか。
 というとCPU戦です。
 何故か。
 自分が何処まで戦えるのか、というのを知る必要があるからです。
 その点で、CPU戦はうってつけ。対人戦ほど勝ちに固執しなくていい。というか対戦で負けるとぐぬー、ですがCPUに負けてもそこまでぐぬーとははならない。
 そもそも、これは勝ち負けの付くCPU戦、所謂アーケードモードとかをやる必要もないのです。トレモ、トレーニングモードでいい。
 実は結構昔から、トレモではダミーをCPUに操作させることが出来ます。CPUのレベルも選択出来ますし、そもそもHP無限で延々と殴りあうことも可能です。
 これなら、CPUに負ける! というのもない。勝敗のないどつきあいだけがそこにあります。
 これで何を手にするか、というと、その使用キャラをちゃんと動く相手に対して扱っていける、という自信です。
 トレモの単なるダミーでは、どうしても動かないから相手の咄嗟の動きとかが分からず、そうなったときに混乱してしまうものです。
 それに、コンボの練習なども相手が動いていない状態なら楽ですが、相手は動くものであり、あるいはどこでジャンプ攻撃とかが刺さるか分からない。
 その刺さったときにきっちりコンボを入れられる、というのは、やはり動いている相手にでないと中々身につかないのです。
 なので、トレモでダミーをCPU操作にして、レベルについては最低から始めていいでしょう、存分に殴りあう。これで動かせるという実感、自信を得ることが肝要なのです。

対人戦について

 個人的には初心者帯のかたは対人戦をやりまくることはないと思っています。というのも、動かし方もわからずわちゃわちゃするのが楽しい、というのならそれでもいいですが、やはりちゃんと戦って勝ちたい、となるとわちゃわちゃ以上のスキルが絶対に必要だからです。
 それにはまず、ちゃんと動かせるスキルと、ちゃんと考えていたことが出来るという自信が必要なのです。話はそれからというのが私見なのです。初心者帯は、まず動きが出来る、という客観的事実の積み立てが必要とも言えます。
 とはいえ、いつまでも練習ではいけないのもまた事実。某ガッツの台詞じゃないですが、達人になるまで実戦に出ない、というわけにもいきません。
 ならば、どこで線引きするか。
 ここでちゃぶ台をひっくり返しますが、時折対人戦をするのも必要でしょう。お前、さっきは! ですが、まあちょっと待て。
 とりあえず、対人戦は折を見て何戦か戦ってみる。そこで対戦をがちがちにやりまくる、ではなく練習のフレーバーくらいの気持ちで何戦か、GGSTならランクタワー3連戦一回とかやる。
 そういうのをちまちまやって、例えばGGSTなら今いる階層が変わるくらいに、つまり最初の段階より上に進めたら初級者になった、と考えてもいいかと思います。
 でも、初心者帯はまずは動かせることを目的にするのは変わりません。そこの自信が、畢竟格ゲー人生の最初の橋頭保なのです。

重要なのは、ゲームをすること

 長くなりましたが、そろそろオチをつけたいタイミングになってまいりました。
 最後に格ゲーをなんのためにするか、という話をしていこうかと思います。初級者帯のマインドセットという感じです。
 格ゲーはなんのためにするか。
 これは簡単ですが見失う場合もあります。
 それは何か。
 戦うことです。勝つことじゃありません。
 勝つことも、欲しいことではありますが、必ず得られる成果でもない。某レイザードの、戦うことではなく、勝つことが好きだ、という台詞は、格ゲーやっていると気持ちが理解できるところもあります。
 勝つと嬉しいのは当然です。だから勝ちに価値を求め過ぎてしまう時があります。勝つことは狙いだから、当然ではありますが。
 しかし、ただ勝つだけなら、チートを入れればいい。そういってしまうと身もふたもないのが分かるでしょう。勝ちだけを狙うのは、ある意味で正しいけど、やっぱりただで正解とはならない。
 勝ちの味を知ると、そればかりを求めたくなります。しかし、それだと、勝つ以外の意味がなくなっていくのではないか、とも思うのです。
 勝つのは正しいけど、それ以上になんで格ゲーするのか、という部分を初心者の段階から解像度を上げておく必要がある。
 そうしないと、負けが怖くなってしまう。実際、初級者帯では負ける試合の方が多いでしょう。それで勝てないことが嫌になると、そのまま格ゲーの意味すら分からなくなる。折れてしまいます。
 そうならないためには、格ゲーは戦うのがメインである、という理解をしておきたい。
 だから試合結果も重要ですが、試合内容も重要だ、という視点を持つべきなのです。勝敗だけに囚われない視点。
 これは早くからあると格ゲーの楽しさが更に増すのでお勧めです。勝ちだけではなく、負けからも吸収するものがあるとなれば、成長スピードも倍加! とか言ってみます。
 結局は、格ゲーの面白さは勝利も勿論なんだけど、そういう戦いをするそのこと自体が、対戦するというそのことが楽しいのです。そこを忘れないようにしていただきたいと思います。
 とかなんとか書いて、今回はここまで。したらな!