マイキャラという教養

【PS5】ストリートファイター6

この項について

 先日、
hanhans.hatenablog.com
 をつらつらと書いた訳ですが、そこからの派生で、マイキャラってなんだろマイキャラってなあに。マイキャラってなんだろマイキャラってなあに。という考えが浮かんできました。
 いや、マイキャラって何かわかりますよ? でもマイキャラってなんだろう。そういうちょっと訳の分からない方向性に思考が進んでしまって、これを書いている次第です。なので着地点が分からない。あるいは着地した後にここを書き直すまであります。書き直しは要らなかった。(後日談)
 そんな良く分らない状況から、今回の話はスタートします。

マイキャラってなに?

 マイキャラというのは色々用法用量はありますが、格ゲーにおいては自分が使えるキャラが基本マイキャラになります。
 このマイキャラというものは昔からあるもので、言い方がマイキャラではないにしても、自分事で恐縮ですが、SFC版スト2で自分はブランカを持ちキャラ、マイキャラとしてやっていました。友達もそれぞれ違うキャラを使っていましたからそういう意味では、格ゲーのマイキャラという概念の起源はスト2にある、というのは無理筋ではないかと思います。実際、あの当時であの多彩な動きが出来る8キャラクター、というのは自分はこいつがいい! という趣味趣向を持つようになるには十分なものがあります。
 そういう話はさておき。
 マイキャラというのはほぼ同義としてキャラ愛があるキャラという感じになりやすいです。ただ、これは正しくありつつ間違いもある。正確に言いいだすと、マイキャラだからキャラ愛があるのか、キャラ愛があるからマイキャラなのか、という卵が先か鶏が先かの議論に突撃します。しかし、マイキャラにキャラ愛がない場合存在するので、まあ人外魔境です。
 そこまで言い出すときりがないので、きりをつけます。マイキャラとは、メインと言えるくらい使うキャラ、くらいにざっくりしておきたいと思います。

マイキャラを持つのはいいこと? わるいこと?

 マイキャラを持つことには良い面も沢山ありますし、悪い面もあるかもしれません。それについてつらつらとやっていきましょう。
 マイキャラを持つ点で一つ良い点を挙げるなら、ゲームが分かってくる、というのがあります。
 ゲームが分かってくるとは何か。これはいくらでもこじつけられますが、そのゲームに勝つ為の理を得ること、という言い方が妥当かと思います。
 格ゲーは対戦するゲームですから、当然勝利を目的としてやる。しかし、その勝負のあやゲームによる違いのあるそれを知らないで勝つことはできません。そのあやが分かることが肝要。そしてそのあやは、使うキャラによってまちまちなのです。これはキャラ単体の意味でも、そのキャラのいるゲーム全体の意味でもあります。
 リーチの長い相手に短い方はどうする? その逆は?
 攻めの強いゲームで守りのタイプのキャラはどうする? その逆は?
 投げキャラはどう戦うのか? その逆は?
 様々なあやがあり、様々な解がある。しかし、どうしたって自分のキャラが無いと解答のしようが無い。キャラを持たないと対戦が出来ないから当然です。だから人はマイキャラを持つに至り、それからゲームが分かってくる。
 これが、マイキャラを持つ理由の良い意味での一つと言えるでしょう。マイキャラはそのゲームの解に至る為の手段でもあるのです。解に至り過ぎるとナーフされたりしますが、それはさておき。
 とにかくゲームをマイキャラというナイフで切り分ける。それが格ゲーの攻略と言えるでしょう。なので、マイキャラを持たない格ゲーマーは原理的に存在しません。全使いを標榜する人もいますが、それでも元マイキャラがいることは疑う余地がありません。何か原資がないと、ランダムでするにも腕がおっつかないから、ですが、本当の全使いもいるかもしれないので、これ以上の言及は避けましょう。
 他に良い点、となると、マイキャラがいるから他のキャラに浮気が出来る、という細かいとこもあります。本命がいないと、そもそも浮気にならないので、他キャラへの浮気の楽しさも、マイキャラがいるから出来ることなのです。
 他キャラへの浮気ってそんなに楽しいものなの? と思われるかもですが、はっきり言って超楽しいです。私事ですが、GGSTで名残雪メインでやっていると、浮気しての他キャラの必殺技を無制限に打てる楽しさは堪りませんよ。ブラッドゲージ気にしなくて良いのサイコー! あと、二段ジャンプにダッシュもサイコー! という、ある意味枷のあるキャラを使っているがゆえの喜びを感じます。それが遠因で今はそこが面白いシンがメインだ、とまでなっています。正確にはメイン二人体制ですが。
 そういうのはさておき、まだありますよ、マイキャラを持つことの利点。それは、その知識がマイキャラという教養として生かされることが挙げられます。
 でたよ、藤十郎マジックが! という感じでタイトル回収です。なんとか回収できた。
 さておき、マイキャラという教養とはどういうことか。
 それは格ゲーに対する基地。ベースです。そういうものがマイキャラという教養です。あるゲームにおけるあるキャラの動き、というのは教養足りえます。例えばどう言う攻撃を持つかとか、動きの幅とか、必殺技コマンドとか、そういう基本的な知識もですが、それ以外にも上記のような、つまりリーチの長いキャラに対する短い方のキャラの戦い方、攻めの強いゲームでの守りに向いた戦い方、あるいは投げキャラの扱い方、それらセオリーがあり、つまりそれも教養です。それが分かるのはうんうん、それもまたマイキャラという教養だね! という感じになるかと思います。
 プレイするゲームで、当然色々なセオリーが全然違うのですが、それでも基本的なベースとしては、格ゲーが多彩に進化しても結構似通った部分があります。それがマイキャラの情報の延長線上にあれば、理解が早くなる。例としては上記の投げキャラのセオリーとかですね。これはもうだいぶ煮詰まっていて、どんなゲームでもかなり柔軟にその攻略を沿わせることが出来るようになっています。
 また、このマイキャラという教養によって、その格ゲーの真贋も見切ることが出来ます。このキャラでこういう動きが出来るゲームは危(やば)い! というのが格ゲーをしていればしているほど、鋭く感じられるのです。
 とはいえ、そんな格ゲーでもきっちりやる、という教養、というか所作もあります。多くの人にはたぶん分からないかもですが、そういうゲームこそ攻略していくのが楽しい、プレイして楽しいという居場所があるのです。そういうのもまた教養、尺度です.

マイキャラを持つことは悪いことか

 マイキャラを持つことの悪い点もあるかも、とやっていましたが、ここまで書いても結局思いつきません。マイキャラを持つことは格ゲーでは圧倒的アドだからです。メリット以外に何があるよ。なのです。
 むしろ、マイキャラを決めないデメリットの方が強い。というのも、なんであれまず一人のキャラの動きを覚えることが大事なのです。
 GGSTとかはその典型で、キャラによって基礎システムでの差がある。ダッシュが無いキャラもいれば、三段ジャンプ出来るキャラもいる。軸がないとこの差で混乱してしまう。なので、まずマイキャラという軸を決めた方が断然いい。
 スト6とかは基本システムがかなりガッツリしているので、どのキャラでも基礎は覚えられるしその基礎を他キャラに活かせる。なので色んなキャラを取っ替え引っ替えでもベースは出来るかもしれません。
 とはいえ、難度の高い道です。一人のキャラを使うのと、十数名のキャラを使うのと、どちらか大変かは火を見るよりも明らか。その道がなる為には大変な何かが必要でしょう。時間か、根気か、センスか。まあ、かなりのもの好きかものぐるいかではないとしない道と言えます。
 一つに絞るというのは、それだけのリソースを一つのキャラに注げるということでもあります。そしてそのキャラの動きが脳と手に染み込めば、動きを意識せず且つ自在に扱えているという所まで行きます。そのキャラがどう動くのが理なのか、それを考えるまでもなく出来る。そう言う位置です。取っ替え引っ替えではたどり着くのが無駄に長くなるので、やらない方がいいと言えるでしょう。
 一つに打ち込む、というのは愚直ですが、最適解とも言える、と大きく言ってみたりします。

マイキャラを持とう

 結局、マイキャラを持つことの悪いことはついぞ浮かびませんでした。だれかこれは! と言うのがあったらお教え願いたい。一人の思考なので限界がありますゆえ。世間知求む。早急に!
 さておき。
 最後にマイキャラを持とう、と言うことを記載していきます。
 マイキャラは教養です。格ゲーの内部に対する切り込み口であり、どこがどう違うかを測る定規であり、何が楽しいのか分かる概略図です。
 これを持たないで格ゲーは出来ません。そもそも格ゲーは一人では出来ません。CPU戦でも、です。
 それは、マイキャラと二人で遊ぶゲームだからです。
 なので、マイキャラを決めましょう。格ゲーはそこからです。
 ……あるいは、スト6のアバターで戦えるのは、そのマイキャラをその人固有にするところまで加味してのことなのかも。
 なるほど、でかいシノギの匂いがするな! と、白龍セリフもでてきますよ。そこまで狙っているのか? マジかカプコン
 話が逸れました。さておき、マイキャラは教養。これは覚えて帰ってください。そしてマイキャラという教養を手にしてみてください。そこから、格ゲーがはじまります。
 とかなんとか書きましたが、もう一回、毛色の違うのが出来そうですのでまた縷々かと思います。近いうちに出来たらいいな。
 それではこれにて。