ネタバレ?感想 野津ゆき子:中村力斗 『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』5巻

君のことが大大大大大好きな100人の彼女 5 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
君のことが大大大大大好きな100人の彼女 5 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 大体の内容「9人なら野球だ!」となったか知りませんが、でも間違いなく9人になったからやろ、の野球回などあるのが、『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』5巻なのです。
 野球回の前に、新規彼女として須藤さんが加入しましたが、加入回から変態性癖が爆裂してており、この漫画のギアがガンガン入れられているのが分かる仕儀となっています。
 そして須藤さんの告白に対してその性癖を考慮したムーブが出来、且つ彼女を愛する覚悟しかない恋太郎はやっぱ器が違うなと思いました。こいつ、頭がおかしいぜ。
 野球回については9人になったらやりたいと思っていたな! とは思うものの、羽々里さんと芽衣さんは学生じゃないしどうすんだろ、と思ったらその手ありなのかよ!? という超雑な形で全員野球でした。ですよねー! わざわざゲスト入れる余地ないし!
 野球回はそれ以外でも某ヤ人など、ギリなネタをぶっかましてきましたが、オチは綺麗についてふつくしい……。ってなりました。いい締め方でしてよ!
 この巻のもう一人の新規彼女、美杉さん回と、彼女顔合わせ、そして凪乃さんとのビューティーバトルまでは、わりと流れるようにかましてきました。なんだよビューティーバトルって!? ですがそれはこの漫画なので、ビューティーバトル! そういうのもあるのか。と井の頭五郎顔で乗り切りました。
 これもオチは綺麗で、恋太郎が異形になった以外はとてもよかったです。皆仲良いのが一番だ!
 さておき。
 今回の静ちゃんさんは、カラオケて歌うとこが良かったです。他の恋太郎ファミリー(それで今後もいくんだ!?)の面々がその歌のかわいらしさにやられる、んだけど壁に吹っ飛ばされるのは比喩ですよね!? なとこが実際に壁にぶつかって下のソファに死屍累々してたのでゲラゲラ笑ってました。リアルダメージ!
 かわいらしさにやられる。という表現でここまで荒れ荒れなのはあんま見たことないので笑うし、逆に失礼では? と思ったら恋太郎がこんなの見たら静ちゃんさん悲しくなるだろ! ってなってその辺のフォローはしていて、それ含みで笑顔になりました。悲しませない男、恋太郎。頼もしい。
 とはいえ、最終的にはカラオケ店の壁に大穴が空いたので、どんだけのパワーがあったか、という話でした。
 そんなパワーでぶつかってたらタヒんじゃわない? であり、且つぶっ飛んで落ちたらやっぱりタヒんじゃわない? でもありましたが、そこは恋太郎がなんとかしたので、無問題。いや、問題しかないやろ。
 さておき。
 こんなにあれな漫画な100カノですが、ラブの部分をちゃんとやるのも、好感度の高い一要因です。この巻でも、皆して好きだ。と改めて言う回はよござんした。こう言う甘々展開も出来るのだよなあ、って感じ入っていたら、恋太郎が2ページの3分の2を文字に使って皆の好きなとこ言い始めたとこで怖い! ってなるので、コメディに対しても手を抜かねえなあ、と感心しきりでした。
 言ってる内容ちゃんと相手の好きなとこで、そこの手抜かりもないし、彼女たちはそれでキュン! ってしてるので、そういうレイヤーで受けるのこれ!? ともなりました。そうでもあるが怖くないのこれ!?
 さておき。
 この漫画も彼女さんが二桁に到達しました。
 彼女が二桁に到達する、と言う時点で既に意味分からんのですが、それでもまだまだ彼女が増えていく、100人の彼女を出す。その意志があるのだと、いうのが本気と感じれるようになってきました。
 とはいえ、それまで連載が持つのか、なんかなし崩しで彼女の残りを一気に出して終焉とかないのか、とか思ってしまいます。
 でも、それはそれで伝説になるな、とも。どの道、その域まで付き合う気になっているので、本当に100人の彼女が出てくるその日を待ち望みつつ、今回はここまで。
 したらな!