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この項について
昨今の私の格ゲー楽しい感に多大な影響を与えている江島絵里『対ありでした。~お嬢様は格闘ゲームなんてしない~』のワンワードを取り上げて、適当に語るだけの項です。面白いぞ、適当に言葉を語る世界は! 久しぶりですが、2巻も出たのでウハウハザブーンとやっていきまっしょい。確認も楽でいいね
ということでそれでは言ってみましょう。
第12回「トレモ」
昨日も途中からトレモこもってたけどどんな感じ?
トレモとは。トレーニングモードの略です。
ではトレーニングモードとは? これはその名の通り、トレーニングをするモードです。ピコグラム案件ですが、でもそれ以上に言える言葉があるのでしょうか? 色んな事を試す場所、とでも言えばいいですか? 海はタヒにますか? 山はタヒにますか?
などというのはさておき。
トレモの歴史、というのは中々に古い物があります。今では格ゲーとはきってもきれない、というかあるのが当然のものです。
ですが、これが実装され始めたのは格ゲーが出てからそれなりに時が経ってからです。特に家庭用に追加されるものでしたが、それでもトレモが正式に実装され始めたのはPS時代くらいになっています。
それまでは、家庭用でもトレーニングモードは無かったわけですし、そもそものアーケードゲーはかなり後代、2010年代までトレモは実装されていませんでした。アーケードではどうしてか、というのは憶測含みですが、単に金がとれるものだと思われてなかったからでしょう。この辺の金絡みの話になると長くなるので、ここでは軽く、インカム、お金がとれないのはアーケードではいかんことだった、としておきます。
さておき、となると当然、色々なことは実戦からしか知る由がありませんでした。なので、今より攻略精度というのは荒かった時代でもあります。スト2とかも、そもそもコマンド操作の段階からプレイヤーの錬度が荒かったので、昇竜拳がとんでもなく高難度でしたし、スクリューなんて夢……。ってレベルでした。それが今では立ちスクリューがデフォみたいな時代ですから、隔世の感といったところです。
やや逸れてますのでさておき。
そんな中でトレーニングモードが入った家庭用、というのは画期的でした。それまでの家庭用格ゲーの存在は、ある意味では練習用というところがありました。スーファミ時代ですから、どうしてもアーケードとの性能差はあります。どうしても実地に比べると駄目な部分も多かった。しかし一応、疑似的にトレモみたいなことは、2Pをガード方向に固定するなどすれば可能と言えば可能でした。筆者などは2Pのコントローラーを足で踏んでガードした状態にしたりしていましたし、ゲーム出来ない場合でもコントローラーで昇竜コマンドを反復、実際できているのかどうかはさておいて、していました。当然、対戦の形でやっているから時間切れするし、体力は回復しないし、なので練習するのは大変だったのです。
それが、無制限の時間で無制限の体力で! となれば、テンションが上がらない人はいるでしょうか? いや、ない。といっても、初期のトレモは『GG』みたいにダミーの体力が有限で回復が無いから倒したら一回仕切り直しだったり、ダミーがほぼ立ちんぼうだったりもありました。今と比べれば、当然のように今一だったのです。
しかし、そのトレモも今では細かく設定出来ます。攻撃のタイミングでガードしてくれますし、ダミーの動きもこちらの操作を覚えさせることが可能です。ガードやカウンターをランダムにすることでヒット確認、カウンター確認の練習も出来る。仕切り直しのスタート地点すら変えられます。このおかげで、格ゲーのスキルは日進月歩ならぬ分進時歩レベルで体得できるようになりました。昔からすると、考えられないレベルの、長足の進歩となっています。時代!
と、つらつら書いてきましたが、特にオチが思いつきませんので、さてどうしたものか。個人的なトレモランキングとかしたいですが、それがいえる程やっている、とは思わないので、本当にどうしたものか。
ああ、好きで言うと、初期トレモは『鉄拳2』、中期トレモは『GGXX』、現在は『スト5』といったところです。これで分かっていただける人がどれだけこの項を読むのか、という気もしますが、でもですね、本当に『鉄拳2』のトレモってあの時期としてはレベル高かったんですよ、っていうのを迷彩にしつつ、この項をするっと終えようと思います。
したらな!