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なるほど
低空ネイルへの対策として垂直ジャンプを”置”いて見せ―――
この項について
この項は、江島絵里『対ありでした。~お嬢様は格闘ゲームなんてしない~』のワンワードを勝手に掘り下げて遊ぶ項となっております。癒すぞ、俺を。
ということで、今回も入りきっていってみましょう。
第11回『置く』
置くとは、置くことです。11回もしてくると大体その言い方になるだろう、と思われるでしょうが、実際置くは置くなので、置くとしか言いようがないのです。
しかし、言い様はあるのでもうちょい言いますと、ここで置くものが重要です。
何を置くか。
それは技です。
もうちょっと具体的に言うと、当たり判定を、ですね。攻撃の判定を置いておく、というのが、この場合の置くの基本的な使用例です。
と言いつつ、上記では垂直ジャンプという攻撃判定が無いのを置いて、と言っているので話はややこしい。
この場合は、垂直ジャンプ攻撃を置く、という行動を見せつつ何もしない垂直ジャンプを置いて意識を逸らす、という感覚です。これもまた、置くなので、やたらややこしいのです。
さておき、攻撃行動を置く、というのはどういう意味をしているか、というと大体二種類に分けられます。
一つが先述の攻撃判定を置いておいて、という形。これは所謂牽制というタイプの意味になります。この牽制と言う概念も中々骨の折れるやつなのですが、とにかく相手の行動の機先を制す感じで技をふる、という感じに覚えていただければ結構です。相手が跳びたい、とかダッシュしたい、というところに、ぶっ刺さるように、置く、訳ですね。通常の飛び道具もこの欄のものになります。
もう一つが、設置技、というタイプの攻撃のことです。設置技とは、触れたり時間が経っりしたら攻撃判定が出る爆弾みたいなのから、攻撃判定がしばらく持続して置かれるものまでありますが、大体相手の動きを限定させる目的で置かれる技の総称です。スト5ならユリアンのエイジスリフレクターがそれですね。そういう設置技も、置くと言われます。この系統の技は大体厄介で、対ありのπ4にも恐らくいるだろう、けどまだ見えてない感じでしょうか。
さておき。
一度話が戻りますが、垂直ジャンプを置く、というのが何故ダッシュからの攻めの対になっているか、というのがあるかと思います。これは、おそらくで話しますが、綾さんの持ちキャラの猫見書記の低空ネイル、というのがカギになってきます。
この技がどういう軌道なのか、というのがちょっと分かりませんが、分かるのは上に強くない、つまり、攻撃判定が上に出ていないのだろう、ということです。それゆえに、垂直ジャンプで上から攻撃をされると潰される、という攻撃ではないか、と推測します。そして、それゆえに横や下には中々の性能、というのも、狙いのダッシュに刺さってしまう、という模様から推測できます。
つまり、ダッシュすると相手の得意行動が刺さる、つまり当たってしまう。というのでそれを潰す選択肢を、置く。実際に見せるだけですが、これで上の方も気にしなくてはならなくなった所で、虚を突いてダッシュから攻撃。という流れなのです。実際、見事に決まっていたので有効な戦術なんだと、把握できるわけです。
このジャンプを置く、という感覚が分かってくると、格ゲーの面白さがまた違う形で、つまりあそこでジャンプしたのは、とか、そのジャンプがあったからダッシュが、とかで分かってきて、楽しくなる訳ですが、それはまた別の話。
と言う事で今回はここまでです。