超ド基礎から始める『ストリートファイター6』 第1回

【PS5】ストリートファイター6

第一声

 皆様、今日もゲーム生活いかがお過ごしでしょうか。筆者はシアトリズムに時間を吸われています。地味にボリュームが多いんだよな……。
 さておき。
 そろそろ『ストリートファイター6』の発売ですが、それに先立ちまして自分の考えの基軸をちゃんと整理する為に、その過程としてこの”超ド基礎から始める『ストリートファイター6』”をやっていこうという腹積もりとなりました。
 ということで、今回から何回かに分けて、何回になるかは分からんですが、とにかく『ストリートファイター6』を超ド基礎から内容を記載していくというシリーズとしてやっていこうかと思います。
 本当に基礎の基礎からなので、そういうのはわーっとるわ! チュートリアルあるやろ! という方向けではないとは、先に断っておきます。
 とりあえず、自分の中でスト6をどう位置付けているか、あるいは格ゲーの何が分かっていて何が分かっていないのか、そういう自問自答から発されたシリーズなので、スト6から入ってくる方向け、になればいいなを形にしていきたいと思います。男なら、やってやれだ!(CVうえだゆうじ
 それではいってみましょう。

第一回 動こう(方向操作とボタン操作)

 さて、スト6超ド基礎の最初は、まず動こうというのがテーマです。ド基礎もド基礎で、そんなの赤子の手をひねるよりも楽な作業かもですが、だからこそ逆に一度整理してみよう、という方針がこの超ド基礎の話なので、そういうのを理解して読み進めていただきたいと思います。
 ということで、まずは動きの基本である、方向操作とボタン操作についてまとめていきたいと思います。基本的にチュートリアルと被りますが、それはそれ、これはこれ! の精神です。
 取り敢えずスト6DEMO版、体験版をDLして、プレイ出来るようにしておくとベターです。そこでやりながら読んでいっていただけると助かる、といったところです。

方向操作

 方向操作は、ゲームパッドなら十字キー、アーケードスティックつまりレバー式のやつならレバー、あるいはキーボードやレバーレスなら上下左右の入力要素がボタンに振り分けられているでしょう。そういう方向の操作について書いていきます。

前後操作

 方向要素は基本は8方向。まず、相手がいる方に向かわせる前方向と相手から離れる動きになる後ろ方向に分かれます。前後ろの移動は行動の基礎なので、きっちり確認してください。
 この前と後ろの更なる要素として、前に素早く2回方向を入れると前に一定距離素早く移動する『ダッシュ』、後ろ方向に素早く2回方向を入れると後ろに素早く移動する『バックダッシュ』が出ます。これらは歩くより素早く移動出来る代わりに『ダッシュ』している間は後述のガードやジャンプなどは出来ない、と覚えておくといいでしょう。
 また、通常の前後移動をしているところをよく『地上』と呼称します。地上戦という時はこの状態での攻防についてになります。反対というか対になるジャンプ中を『空中』と呼称するのと併せて覚えていただきたいと思います。

上下要素

 次に上方向のジャンプ、下方向のしゃがみがあります。
 ジャンプは前要素のある斜め前で『前ジャンプ』、後ろ要素のある斜め後ろで『バックジャンプ』、純粋に上だけで『垂直ジャンプ』、とそれぞれ呼称されます。
 『前ジャンプ』が相手の方に飛びこむので攻撃的なジャンプ。『バックジャンプ』が相手から離れる防御的なジャンプになります。『垂直ジャンプ』は、どちらかというと対応の為の防御的なジャンプです。
 ジャンプは基本的に『地上』にいる相手の攻撃をかわしやすく、飛び道具、よく言われる呼称として『弾』、もかわせる行動なので、更にジャンプからの攻撃が当たれば、大ダメージも取りに行ける、とメリットの多い行動です。
 しかし、ジャンプの軌道は変えることができない場合が多く、またガードも出来ないのできちりと対処されると飛び込みが成立しない上にダメージを受ける、という事態になります。ここの駆け引きを『対空』といいますが、細かいことは今回は抜きで、取り敢えずジャンプは接近として有効だが落とされる場合がある、とだけ覚えてください。
 下要素はしゃがみの状態になります。この状態は、姿勢が低くなるので一部の攻撃を回避出来たりしますが、それよりもこの状態で出せる攻撃、所謂『下段』攻撃をする為、あるいは後述の『しゃがみガード』をする為にしゃがみ状態になることになります。なので、基本としては後ろ斜め下以外は使わないです。なんですが、次回やる予定のコマンド入力ではむしろ頻出です。とはいえ、今回はそこは無視して話を進めます。

方向要素の最重要。それは『ガード』

 方向要素の最重要。それは『ガード』です。防御技術は格ゲーにおいて最重要ですが、スト6でも当然最重要です。究極するとどうあってもそこにいきつくものである『ガード』を知っておきましょう。
 『ガード』はスト6では二種類です。一つが『立ちガード』、もう一つが『しゃがみガード』です。ゲームによっては『空中ガード』もありますが、スト6はジャンプ中のガードは出来ません。一部ガード行動を持つキャラがいるかもですが、とりあえず今のところはない模様です。
 さておき、ガードです。ガードはほぼボタンだけで出る『通常技』の全てをガード時ダメージ無しとする行動です。次回予定の方向操作が必要なコマンド技、呼称としては『必殺技』ですが、それのダメージもほんの少しで済ませることが出来ます。
 またこのガードでは、攻撃を食らった時よりこちらの硬直が短いというのもあります。それにより、通常食らっていると攻撃がつながる連続技、つまり『コンボ』でも、『ガード』なら攻撃と攻撃の隙間が生まれる、というのもあります。厳密に言うと、『ガード』されてても『連続ガード』になる、というのはあるんですが、でも『ガード』してたから助かった、というのはよくあることです。そこは細かいところであり、『フレーム』関係の話になるのですが、込み入っているのもあってちょっと先の話になります。とりあえず『フレーム』という概念がある、程度で覚えていただけると幸いです。
 さておき。
 斯様に、『ガード』は重要テクニックです。しかし、どうするか、というとただ方向を相手の方と反対側、つまり後ろに入れるだけです。『立ちガード』が後ろ、『しゃがみガード』が後ろ斜め下だけでいいです。これで通常技を食らわず、必殺技もダメージが少なくなります。簡単ですね?
 ですが、ここにもちゃんと面倒なとこはあります。それが、『立ちガード』が『下段』攻撃を『ガード』出来ず『しゃがみガード』が『中段』攻撃を『ガード』出来ない、という制約です。
 まず、『下段』はしゃがんだ状態から出す技、特にしゃがみ蹴り攻撃にその役を担っています。『下段』攻撃はスト6ではハードノックダウンになるしゃがみ強キックなどもあり、軽々しく食らえないものです。これらをちゃんと『しゃがみガード』するのは『ガード』の基本。だから取り敢えず『しゃがみガード』、という考えで問題ないです。
 その『しゃがみガード』でガード出来ないのが、『中段』攻撃です。これはジャンプからの攻撃と、キャラ毎にある『地上』で出す『中段』技などで、『しゃがみガード』にリスクを与えてきます。これには『立ちガード』で対処していきます。『中段』に相当する技は予兆が、ジャンプ攻撃でも『中段』攻撃でもあるので、そこを見るのがポイントです。
 この上で、ガード不能な『投げ』もあります。この辺の話もいずれやりたいですが、今回は『ガード』の崩し方の一つに『投げ』がある、というだけに済ませておきます。

方向操作まとめ

 前要素で進み、後ろ要素で退く。上要素で跳び、下要素でしゃがむ。後ろは『ガード』もあるので、非常に重要。大体そういう話でした。
 次はボタン操作についてカカッと。

ボタン操作

 方向操作は上記が基本です。それに対する両輪の片側、ボタン操作の基本も記載しておきます。
 ボタン操作は、おおよそ攻撃の為の操作になります。
 スト6では、クラシック操作なら『通常技』がパンチ類、P系統と、キック類、K系統がそれぞれ弱中強の3つの強度の合計6ボタン制。『必殺技』も強度違いで色々出来ます。
 モダン操作なら弱中強の『通常技』3つと『必殺技』ボタンの4ボタン制となっています。クラシックよりモダンの方が出せる技が少なくなっていると言えます*1
 クラシックとモダンに共通する、弱中強の話からしましょう。弱中強の差は、基本的に威力と技の出る早さと隙の大きさです。弱は出るのは早く隙は少なく、しかし威力は低い。強は出るのが遅く隙も大きく、しかし威力が高い。中がその中間というイメージでしょうか。技によってその辺のあわいが違ってくる、出の早い強攻撃とかもありますが、大体先述のイメージで考えていいと思います。また、攻撃は立ち、しゃがみ、ジャンプと基本3種です。キャラによって、方向要素とボタンの特殊技があります。
 クラシックの特徴の『通常技』のP系統とK系統の差は、かなりキャラによって変わってきます。先述の3種に6種なので18種が基本。かなり多い。これに特殊技もあるので、モダンより多彩な動きが出来る反面、どういう攻撃が出るかはモダンより情報量が多い。攻撃によって『キャンセル』*2可能かどうかもあるので、覚えるのが大変なところはあります。
 モダンの特徴のワンボタン『必殺技』は、ボタンだけの他に方向要素と組み合わせるものもあります。どれがどの技を出すか、というのは予め知っておきたいところです。一応、コマンド入力でも出ますが、コマンドが重複してPとKの違いの場合は片方しか出ません。ついでに言うと、『必殺技』の強度、弱中強というのは一つに限定されています。強度で性能が変わる『必殺技』もあるので、そこも、3×3の9種になる『通常技』と同じで制約となっています。
 クラシックとモダンで地味に違っている点として、同時押しで出る行動があります。クラシックでは弱P弱K同時押しで『投げ』、中P中K同時押しで『ドライブパリィ』、強P強K同時押しで『ドライブインパクト』の3つはモダンでは『投げ』*3以外は他のボタンにそれらを割り振らないと出ないようになっています。コントローラーならメイン4つは正面で、残りはLRボタンに割り振る、という感じにしないといけません。そこは注意が要ります。

ボタン操作まとめ

 クラシックなら6ボタン、モダンなら4ボタンが基本。
 クラシックは覚えることが多い。代わりに動きは多彩に。
 モダンは攻撃が少なくて覚えるのと操作が楽だけど、動きは少し狭い。
 同時押し系はモダンだとボタン割り振り必須。
 大体そういう話でした。

そんなこんなで

 今回はド基礎として方向操作とボタン操作についての話でした。ここにちょっと応用のコマンド操作と同時押し操作が出てくるのですが、そこは次回に回していきたいと思います。
 ということで今回はこの辺りで。
 したらな!

*1:方向要素と一緒にボタンを押すことでフォローされている場合もありますが、それでも少ない

*2:通常技の隙を消しつつ必殺技を出せるテクニック

*3:モダンでは弱と中同時押し