超ド基礎から始めるストリートファイター6 第6回

【PS5】ストリートファイター6

さておき、第一声

 『ストリートファイター6』から1週間少し経過した昨今、皆さんいかがお過ごしでしょうか。私は栄えたゲーセン*1に行ってまったり本を読んでいることが多いです。偶に対戦やる気が出てやったりもしますが、そうガツガツしなくてもいい自由があります。このバトルハブの自分のタイミングで対戦モードに入れる仕様が堪らなく心地よいです。ランクマ待ち受けとかしてると、妙に忙しいというか、急かされてる感を持ってしまうのですよ。それに対してまったりゲーセンにいる感じがバトルハブにはあって、そこがよいな、と思うのです。
 変な性癖はさておき、今回はスト6の『コンボ』についても知識はある頃だろうということで、ではどう『コンボ』を入れるか、という話をしていきます。題して「YOU、跳び込んじまいなよ!」です。反射でタイトル出す癖直したいですが、これもまた私。自分を偽らず、それではいってみましょう。

ジャンプの利点の話

 『コンボ』の回で始動としてジャンプ攻撃を挙げましたが、なぜかと言えばリターンもさることながらお手軽に接近出来る手段だからという面もあります。
 前に進む、格ゲー的には前歩きと呼称しますが、というのは、実際問題としてやや遅いのは、自キャラを使ってて思う人も多いでしょう。移動速度の速い、所謂足が速いキャラもいますし、ステップで前に出ることも出来ますがが、それでもそれらだけでは前途多難です。
 何故なら相手の攻撃があるからです。ここは次回辺りにする『地上戦』の要素がありますから、ただ真っ直ぐ歩くだけでは近づけません。
 なので、近寄るには相手のまっすぐな攻撃を回避しやすいジャンプは有効な手段なのです。
 まず、相手を追い払う攻撃は、基本的にはしゃがみ攻撃、それも『下段』が使われます。これは前に移動する行動に対しては、立ちしゃがみどちらのガードでもいい攻撃としゃがみガード以外ではガード出来ない攻撃のどちらが当たりやすいか、といえば分かりやすいかと思います。少しでもガードされにくい行動を選んで打ってくる、というものなのです。
 『下段』でなくても、リーチが長い技を打ってくる場合もあります。ダルシムなどが顕著ですが、長い攻撃はそれだけで相手の前歩き、前ステップを止めやすい。ひっかけやすいんです。これにキャンセルがかかれば、申し分ない。
 この辺の機微はとりあえず次回に回しますが、とにかく『下段』やリーチのある技を『牽制』という形で振ってくる。これらは横には長いけど、上には長くないのが通例です。
 で、跳びこんでみればわかりますが、これらを結構回避しやすいのがジャンプなのです。
 そしてジャンプ攻撃を『ガード』でもさせれば、こちらが長く動く時間が出来ます。ジャンプ攻撃の隙を着地でリセットしているから、ジャンプ強攻撃などを『ガード』でもさせれば、相手は固まっていてこちらは動ける、という時間が生まれます。ヒットした時に追撃する場合とは少し違いますが、それでも有利な状況。このガードさせてこちらの方が動ける、というのが、ジャンプ攻撃の醍醐味なのです。
 なので、跳べば近づきやすい回避しやすい有利になりやすい。だから状況に困ったら跳び込んでみなよ! なのです。

ジャンプの負の側面の話

 とはいえ、ジャンプにはリスクもあります。それは、空中では『ガード』出来ないこと。そして跳んでしまえば、軌道変更も出来ないし、スピードを変えることもできない。ここに狙って攻撃されれば、全くの無力にさせられてしまうのです。これにより、『対空』という概念が生まれてきますが、そこの詳しい話は次回以降の『地上戦』とまとめてしたいと思いますので、今回は跳んだら落とされる覚悟がいる。というのだけ覚えておいてください。
 そして『対空』されると、場合によっては『起き攻め』のリスクもついてきます。そういう『対空』をうまく使ってくる相手には注意が必要です。

『対空』されるのが怖いか?

 実際、対戦動画を見ると、しっかり『対空』している人が多いかと思います。あんなに簡単に落とされるのか、ってなるかもしれません。しかしだから跳ばない方がいい、ということはありません。端的に言うと、筆者の腕前くらい、つまり中級者くらいまでは、あまりに単調にあまりに分かりやすく跳ぶばかりでなければ、跳び込むのは十分に有効な手段です。
 大体、ほとんど自動で出てるんじゃないかという所謂オート対空を備えた人は、まだ我々には雲上人なのです。初級者帯にあって高い精度で出るのは、こっちの動きがあまりに単調過ぎるか、相手に素質があるか、低ランクで初心者狩りしているかのどれかです。
 なので、最初は跳びたい! と思ったところで軽々に跳ぶのです。跳びが通じなくなってから、次の手管を考えればいいのです。まず跳んでみましょう。跳ぶぞ。

跳んだ後の展望の1 当たっていたらば

 跳んで、それからどうするんだよ。そう思われている方もいらっしゃるでしょう。これについては答えは簡単です。当たっていれば『コンボ』に、当たっていなければ『投げ』に、それぞれ向かうのが上策です。
 まずジャンプ攻撃が当たっている場合。ですが、これは実は結構レアケース。相手の『弾』や『牽制』にドンピシャだぜッ! とピシャ岡さんした時以外で当たることは多くはありません。自分がされれば分かりますが、相手の跳びに対しては素直に立ちガードしますよね?
 なら『コンボ』始動には不向きじゃないのか、という意見があるかと思いますが、それについて釈明します。
 ジャンプ攻撃からの『コンボ』はジャンプ攻撃以降の方が重要で、そのキャラの『コンボ』のベースが出やすいという側面があります。
 出がそこそこ早く、キャンセルの利いて『コンボ』としてダメージが取れる攻撃、というのは全キャラ何かしら持っているので、それを理解する為、基本『コンボ』を覚える為にはジャンプ攻撃からが一番適切なのです。ごり押しですね?

跳んだ後の展望の2 『ガード』されていたらば

 『ガード』されていたらどうするか。これは一番よくあるパターンです。この時は前述通り、『投げ』を狙っていくことになります。
 『投げ』は崩しの代表格の選手です。なにせ『ガード』が出来ません。それを、ジャンプ攻撃の有利な時間を活用して狙えば、有効な行動になるのです。と、書きつつ『投げ』についてしっかり内容やっていないのに今気づきましたが、とりあえず『ガード』を崩せる要素で、近寄るということは『投げ』を狙うことと同義というのだけ覚えておいてください。
 しかし、『投げ』も万能ではありません。距離を詰めないと投げられないのと、『投げ抜け』が存在します。なので、距離を詰めつつ、いかに『投げ抜け』されないようにするか、というのが懸案となります。
 ではどうするか。
 それが所謂シミー、『投げ抜け』誘いとなります。
 シミーとは相手の『投げ抜け』ミスの『投げ』スカりモーションを誘って反撃するという手法です。
 先述通り、『投げ』は近くないと相手を捕らえられません。そして、『投げ抜け』は『投げ』と同コマンド、正しくは同時押し。なので、相手が『投げ抜け』を狙うように仕向け、しかし投げ間合い外にいることにより出る『投げ』スカりモーションを殴る、という話です。『投げ抜け』したくなるように動いて刺す、と言う感じです。
 なんでシミーって言うかって? ググれ(レイトン教授顔で)。ググってでなかったらすまん。
 さておき。
 シミーのやり方はいたって単純で、ジャンプ攻撃からなら少し下がってみる、という方法です。ここで相手が『投げ抜け』をミスって『投げ』スカりをすれば殴る、という感じです。この殴るというのは殴りやすい技、少し前に移動する技などが適任です。最初は下がって『投げ抜け』ミスされても何もできないかもしれません。ここについてはある程度の癖付けする為にトレモを活用するといいでしょう。ガード後の設定で『投げ』となにもしないを記録で作り、それを再生してジャンプ攻撃から狙ってみる、というのが良いかと思います。
 このシミーと『投げ』で、基本として相手を崩していく、というのがジャンプ攻撃をガードされた時の行動になります。
 とはいえ、相手もただ選択を迫られるだけではなく、無敵付きの『OD必殺技』とかで割り込んだりしてきます。そこの辺りは所謂読みあいなので、局面局面で考えていく、という展開になります。この辺は『起き攻め』と近いところがあるので、詳しくはその話をするときにでも。
 とりあえず、跳び込んで『ガード』されたらシミーと『投げ』で崩していく、という基本は覚えておいてください。

跳んだ後の展望の3 攻撃を出さないって手もある

 跳び込みから攻撃を出す、というのは基本的には常にしていいんですが、偶に違うことがしたくなるのもまた人情。なのでジャンプ攻撃を出さないという手管を二つ紹介しましょう。
 一つが、ジャンプから何もしないで『投げ』に行くというもの。所謂スカし投げと言うやつです。相手が攻撃が来る! と身構えているところを堂々と投げるという、剛の選択肢です。攻撃を『ガード』させてない分リスキー度が上がりますが、アクセントとしてはありです。
 もう一つが、着地からすぐ『下段』攻撃を出す手法。所謂スカし下段というやつです。『コンボ』の話の時に出るのが早い『下段』からの『コンボ』の話はしましたが、これもあるからその話をしました。とはいえ、『投げ』より防衛されやすいので、これもまたアクセントです。

跳び込む時に何を出す?

 跳び込みから何を出すか、というのは結構状況判断がいるので一概には言えませんが、とりあえず下方向にキャラの手足が伸びているのは大体その方向に攻撃が当たるようになっています。そして出来れば強攻撃の方がいいので、自分のキャラのジャンプ攻撃で向いている技を確認するようにしましょう。
 後、相手も跳んでるー!? という場合は初心者、初級者帯では頻発します。そういうことが多いな、と思った場合は下ではなく横に手足が伸びている技を、それも出るのが早い弱系統で出すのを心掛けるといいかと思います。相手も跳ぶさ、自分が跳ぶんだもの。の精神で、出るのが早い攻撃で叩き落しましょう。

まとめ

 とりあえず、初心者、初級者帯ならガンガン跳んで大丈夫。しっかり対応されるならされてから考えればいい。YOU、跳び込んじゃいないよ! という話でした。上級者ならいざ知らず、自分の腕前がまだまだで、それで勝ちにくいなら、跳んでみるのは一つ解だと思います。通用しない相手が出てから考える、で問題ないんですよ。

*1:混んでいるバトルハブのルームの俗称