俺たちはどうしたってゼシルウェンシーが好きなんだったって話

この項について

 この項は『シャドウバース』のストーリー、<運命相克編>の登場キャラ、ゼシルウェンシーが好きなんだって話をだらだらまとまりもなくやっていくものです。完全に初期衝動だけで書きたくて仕方ない、吐き出さないとゼシルウェンシーが好き過ぎて一歩も動けない……。という谷仮面状態なのです。なんでそのレベルで好きなのか、というのは追々語っていきますが、最初に結論的なことをあえてぶっぱすると声が良過ぎるんです。声が良過ぎるんですよゼシルウェンシーは!
 ちなみにネタバレ全開でいくので、それでもいいという方のみスクロールってください。
 ということで、それではいってみましょう。

そもそもゼシルウェンシーって誰やねん

 ゼシルウェンシーについて語るには色々前提条件があるんですが、その辺は雑に語ります。
 世界が動きを止めてしまったその世界の住人である人たちが、その元凶を打倒しよう、ということで次元を超えて別の世界にいくようになっている、というのがまずあります。これが最初の主人公たち8人です。
 その1人アリサさんが、<運命相克編>の舞台、レヴィ―ルについてから、話は始まります。その地では、巨人<タイタン>という三人の超越者がいるのですが、そのうちの1人、経済を司るタイタン、アイシィレンドリングがなにやらきな臭い、という中で、それを打倒しようと動いていく話が、<運命相克編>の大体のあらましです。
 その中でゼシルウェンシーはアイシィレンドリングの配下の殺し屋として、<運命相克編>の主人公たちの前に立ちふさがる、というか無限湧きしてくるという、シャドバのカードで言うと破壊されても再び出てくる、モルディカイさんのようなうざさを突きつけてきます。
 ゼシルウェンシーは、大体そういうキャラなのです。

何で好きなの?

 ゼシルウェンシーの良さ、というのは悪役としての良さであるわけですが、こいつのクソクソさは中々のもので、とりあえず殺し屋としてのメンタルとしては最高レベルの、人の命を何とも思わないタイプです。
 それだけならよくあるタイプなんですが、ゼシルウェンシーの場合、他人に憑依することで死を超越しているクソタレめんどくさいやつなのです。しかも、これは一人に、ではなく、魔力があるなら何人にも憑依出来る、つまりやろうと思えば何人ものゼシルウェンシーという絵面が可能というので、もうこの時点ですこぶるつきで面倒くさい相手なのが分かりますが、更にたちが悪いのが、ゼシルウェンシーを殺そうとすると、その憑依した人が死んでしまうけどゼシルウェンシーは無傷で他に憑依可能なのです。
 なので、全くのムコの一般人に大量憑依するという無茶な戦術を取って、主人公の1人をメンタルブレイクしちゃうし、他の主人公も憑依しまくりで魔力枯渇させて倒しちゃうし、憑依出来る能力で更にもう一人の主人公乗っ取っちゃうし、とやりたい放題だったのです。
 乗り移り系だとは、最終章前まではなんとなくそうだろうとは思っていたんですが、それがここまでくそ厄介になって、その上<運命相克編>の主人公たちのうつフラグを全部回収していくとは流石に思いませんでした。ここであまりにゼシルウェンシーが目立ち過ぎたため、他にいたタイタンとか、ラスボスのアイシィレンドリングとかの印象が全くない、という訳の分からない状態にすらなっています。
 さておき。
 そういう無茶な使い勝手の良さも好きな点(悪い点でもあるので痛し痒し)ですが、それ以上の魅力があります。先に言っていますが、それは声です。ゼシルウェンシーの好きな理由の9割は声だ、と言っても過言ではないのです。

だって緑川光だから

 ゼシルウェンシーの声優さんは緑川光さんです。シャドバにおいては、カードのキャラの声もやっており、<レヴィオンセイバー・アルベール>はそのかっこいい声をしっかり使った一枚で、その強さもあって好きな人の多いカードです。
 では、ゼシルウェンシーはかっこいい系なのかというと、全くそう言う事はありません。下種で卑怯のクズの殺し屋です。かっこいいというより、いやらしいというべき存在です。無限湧きですしね。
 でも、それを、緑川光声で、なのです! これは中々レアな配役ですよ! と息巻いてしまいたいくらい、ゼシルウェンシーと緑川光さんの組み合わせは慮外のものでした。
 だって、緑川光さん、つまりグリリバさんって言ったらいいもんのイメージが強いじゃないですか。わたくし、『南国少年パプワくん』直撃世代。当然、グリリバ声というのはシンタローや、スパロボでのマサキ、ガンダムWヒイロのイメージでがっつり確定させられている訳ですよ。シャドバの方でも先述のアルベールの声なので、やはりかっこいいイメージ。
 なのを、ここでゼシルウェンシーをグリリバさんで、という形をぶつけてくる訳ですよ。元々殺し屋だったけど、不死の殺し屋になってそのクズっぷりがパワーアップして手が付けられないやつを、グリリバさん! しかも、言葉がいまいち整合性がないというか言葉使いがゆれゆれで妙な危うさはあるし、ねちっこく精神面責めるの超楽しそうにやる。ギャハハとかヒヒヒな笑い方だし、最終的に笑い過ぎて咳こみながら笑うというのまでやってくれる。
 全てグリリバ声で!
 これだけで、やられてしまう人が結構いると思いますし、そこに薦めたいキャラなのですが、なにせ結構今まで積み重なったストーリーの量があるので軽々に薦められないのが難点です。<運命相克編>単体で始めても問題はないっちゃないですが、<運命相克編 最終章>はゼシルウェンシーがうつフラグ全回収するというアクロバットというかやったらあかんだろしている、お前が全部持って行ったら他の人の存在感がふわふわになるだろ! なので、話の面でも薦めにくい。
 でも、ゼシルウェンシーのグリリバさんのノリノリ具合は実際強く、グリリバさんのキャリアの中でも一等下種なタイプなのも相まって、それを押してでもやっていただきたい、とすら無茶ながら思ってしまうのです。どこかにストーリーの動画があれば、ですが、それを薦めるのは何か違う気もするので、うーん。

なんか書いとけ

 ゼシルウェンシーのいいとこ、ほぼ声、という無茶な成り立ちのキャラなんですが、言葉使いがちょっと統一性がない、ゆれている感じが乗り移りのせいで自我がふわふわしてんのかなあ、というのがあったり、殺し屋として最高にクソ野郎で怨の念しか出ない、んだけど殺し屋として完成されていているのと、それとやっぱり声が良過ぎて嫌いにはなれないという超難儀な相手です。
 グリリバ声でギャハハとかヒヒヒとかギャッハとか笑われるだけでキュンキュンくるくらい、本当にキャラクターの魅力として声が9割まである。でも、それでも残りの1割も疎かにされている訳ではない、ちゃんと殺し屋キャラとしての形がある、というので、雑作ったキャラではないのは分かる。手抜きとかでは全くない。しかし、それだけに退場が超雑だったのがどうにもやるせない。ゼシルウェンシーの退場、あれ以外だと考えられないからしょうがないっちゃそうなんですけども。
 といって、まだ最後の最後までいってないので、何かある可能性はあるんですが、確認する為にはアイシィレンドリング倒さないと……。エルフデッキ作らないと……。面倒臭い……。なので、最後の答え合わせまでは行ってないのに、この項を書いてしまうくらい、ゼシルウェンシーは良キャラなのです。中ボスキャラのくせに色々やり過ぎてましたが、ね。
 ということで、緑川光声のゲス演技がウルトラ聞きたい、という人以外には薦めにくいんですが、それでもゼシルウェンシーとグリリバ演技はシャドバ屈指の見所として屹立しているので、ワンチャンシャドバ始める人や、それを聞くだけの為に復帰しようか、という人にはおずおずと薦めたいと思います。デッキ? 構築済みのがあるから、最悪それでもやれないことはないですよ! 自分はエルフのデッキ作りたいけど面倒ということで逡巡してますがね!
 ということで、オチがついた! この項終わり!

追記

 ゼシルウェンシー、まさか本当にあのまま? という感じに、一応<運命相克編>はクリアしておりました。本当に、本当にゼシルウェンシーはあのままで終わってしまうのか。でも、次のシナリオを見て、これはまだゼシルウェンシーの可能性がある? とも。というかそもそもシャドバこのストーリーどう収めるの? ってなってますよ、ええ。ストーリーというかゼシルウェンシーの去就だけがやたら気になる……。

さらに追記

 新しいシナリオ、もしやゼシルウェンシー、またいるな? なので、ストーリーのみやろうかと思います。折角、ゼシルウェンシーのスキンを手に入れて、これで満足するしか、ないじゃないか……。と妥協満足だったのに、また出るならそりゃあストーリーやりますよ。新たなゼシルウェンシー語録が増えるのか、コピペなのか。どっちにしろ新しいやつのタヒに様が見れるならこぞってみます。

また追記

 ストーリー、やるかと言っておきながらCPU戦がめんどくて進めてなかったんですが、新弾が来てバトルスキップ出来る場所が増え、且つ年末なのもあって地道に進め始めました。まさかのあいつがゼシルウェンシーに特攻になるとは……。その発想はあっただけど。そしてゼシルウェンシーがいないだけでだいぶ情勢が変わるとは。アルさんはまだ前座って言ってますけど、ゼシルウェンシーが痛ぇ痛ぇ言っているのだけで最高です。相変わらずの緑川光独演会にしか感じられない。ゼシルウェンシーが痛ぇ痛ぇって言うだけで得られる栄養素を感じます。まだ後半にも出番がありそうで、でもその出番で……。ってなっててこのままだとゼシルウェンシーロスになりそうです。

ファイナル追記20220627

 とうとう、ゼシルウェンシーの最後の活躍とあっさりとした最期を見ました。まさかああいう風になるとは……。でも、その後でアイシィレンドリングに存在の残滓が出るとこは良かったです。あんなに食い込んでたらアイシィレンドリングやばない? でしたが、実際にヤバかったのよね。
 最後の決着も、アイシィレンドリングがゼシルウェンシーを生み出してなかったらそうはならなかった、というのでインガオホーでした。素晴らしい。
 ということで、ゼシルウェンシーの末期を見た訳ですが、やっぱりつくづくいいキャラでしたね、ゼシルウェンシー。敵役としては100点満点中1000点くらいの立ち回りでした。最終的に怒りのパワーで、ってベタなので負けてたのもよい。精神体としての側面が強いから、精神が昂ぶっている方が有利、とかあったのかもですね。
 その後でアイシィレンドリングのキャラも立って、ゼシルウェンシーが全部持っていく、とはならなかったのも良かった。そこ行くまでは本当にアイシィレンドリングのキャラが弱かったから、ゼシルウェンシーだけでいいんじゃないかな? だったのが嘘の様です。
 いやあ、良いものを見た。ということで、これで後顧の憂いもなくなったので、シャドバ止めます。
 とかなんとか。