バトルハブだよ、武田くん!

【PS5】ストリートファイター6

唐突に『リベロの武田』ネタでリング入りしましたが

 それより皆さん、『ストリートファイター6』のランクマッチやってますか? そのランクマッチの闇に飲まれてはいませんか? そしてその辛さに無駄に消耗してはいませんか?
 そう聞いているお前はどうなんだ、でおますか? ようやっとシルバーに行けましたわ! という感じでゆるゆるとやっており、ランクマの闇などどこ吹く風です。
 何故そんなゆっくりのランク上昇幅なのにランクマで消耗せず、対戦できているか?
 と某不死身仮面顔しながら言うとすると、それはひとえにバトルハブのおかげです。バトルハブがあるから対戦のときめきを楽しめているし、ランクマに拘泥せず精神を追い詰めない。ポイントで一喜一憂していない。そういういい適当さで楽しめているのです。
 ということで今回は、バトルハブのよさについて、適当に語り散らします。
 それではいってみましょう。

一応のバトルハブ解説

 そも、バトルハブとはなんぞや、というスト6勢はいないと思いますが、それでも一応の補足をするとバトルハブとはゲーム内ゲーセンといったところです。
 そこにある筐体に座って対戦する、というとある種ベタなものに見えますが、ここでの対戦は特にランクマのようになにかその対戦で上がる数値というものはありません。ただ対戦する場なのです。他のゲームはこういう対戦場があっても大体ランクマの場なので*1、そこがちょっと違います。
 ゲーム内にあるフリーな対戦の場。それがバトルハブなのです。

バトルハブのよい点、その1 連コ出来る

 まず、バトルハブでよいといえる点は連コ出来る点です。
 そも連コとは? これは主にゲーセンで使われた言葉で、対戦後に即再戦することの隠語です。連続でコインいっこいれるから連コです。
 スト6のバトルハブは、この連コが可能な仕様となっています。後に待っている人がいなければ、延々と連コ=再戦が可能です。
 他のゲームでも再戦は可能ではあります。ですがスト6はその再戦出来るまでのタイムが他ゲーとは格段に違う。ハヤイすぎるまであるのです。2023年の格ゲーとして最速を誇っています。
 また他ゲーの仕様であったりする対戦回数などで自動で終了するのがなく、後に待つ人がいなければ延々対戦が可能です。
 これの何がいいかというと、相手と長く対戦できることです。ランクマでは大体同じくらいの相手と戦えますが、大体連戦は出来ません。スト6でも、2戦先取したら終わりです。
 その点、バトルハブでは連コ可能。つまり上手く腕前が近い人に当たれたら、2戦先取、所謂2先などと生やさしいことは言わず、5先、10先も可能だろう、ということ・・・・! モットヤリタイ! という感じで何度も挑めます。
 相手が嫌がって連戦しないとかはありますが、基本みんな対戦欲強いからバトルハブに来ているので、結構連戦してくれる印象があります。特に勝ったり負けたりと近い実力をしていると、長い夜が始まります。
 今までではこういう連戦が出来る、というのは所謂プレマ、プレイヤーマッチの領分でした。ですが、それだと野良、つまり適当に繰り出して延々戦うというのは難しかったのです。
 そこに対して、バトルハブという場所を提供してきた、というのがスト6の革新の一つと言えるのです。
 プレマでは人が来ないとできないという面がありますが、バトルハブなら集まっているサーバーに行って対戦、と言うのが可能。
 とりあえず対戦したい欲があるけどランクマ回すのは、という時に手軽に行ける場所としてバトルハブがある、というのは結構大きいと思うのです。

バトルハブのよい点、その2 腕前の違う相手が混在している

 これもランクマにはない味わいの一つです。
 スト6でもランクマはある程度腕前の近い相手と組みあう形になっています。上の方に行けばかなり混在になりますが、中間あたりまでは下の方も上の方もあんまりでない、という恰好です。
 これは当然腕前が近い相手と対戦できる、といういい面もあるんですが、逆に言うと戦績が同じくらいの相手と戦う、というので五十歩百歩というか、勢いよく勝ちまくれたり、逆にまけまくったりという振れ幅が少ないのです*2
 対して、バトルハブは相手の腕前が玉石混交。その上で、ある程度自分の腕前と近い相手は分かるものの、上あるいは下が分からない、というのがあります。一応、対戦を観戦すれば腕前が分かりますが、相手が対戦してない時に観戦は当然出来ないのもあり、腕前が分からない相手にはある程度決め打ちで対戦しないといけません。
 なので相手が格上、あるいは格下と言う場合は結構あるわけです。この闇鍋感が、個人的にいい点だと思っています。ランクマでは戦えない上、あるいは下と戦うというのも、対戦冥利というか、うんうん、それもまた対戦だね! という気がするからなんです。
 上と戦える、というのはランクマが停滞している時などではカンフル剤になる場合もあります。全く勝てそうにない、というのからどう戦うかを考えるのは、大変精神的によい時もあります。
 とはいえ、ランクマなら格上と戦ってポイントが減るのでげんなりですが、バトルハブにはポイント関係はありません。
 そして相手が嫌がらない限り、永遠じゃねえ、無限だよ。とザム台詞ができるくらいには無限にやれます。それで強くなっていくのです。
 格下と戦うというのは、価値があるのか? というのはあるでしょうし、それは単なるストレス発散なのでは? という疑惑もあるでしょうが、違うのだ!(ザ・ニンジャ面で)
 というのも先述で格下の自分が格上に挑ませてもらっています。つまり、そういう需要を自分が満たすという段階にあると理解出来れば、そういうのを無下にできない、となるのです。
 当然、ここは私の勝手な思い込みを書いているところなので、格下と戦うのは勝てて気持ちがいいのー! という面もあるのは否定しませんし、そこまで高尚な気持ちで対戦さばいてねえよ、というのも分かります。
 自分も勝てる相手に戦うのは楽しいです。戦うのが好きなんじゃねえ、勝つのが好きなんだ! というフレイザード台詞も出してしまうこともあります。
 とはいっても、そういう相手に入られた場合でも、そちらが抜けるまではやる。そういう縛りというか、気持ちは持っていたいものだと思います。
 話がギュイーンと逸れましたが、ランクマでは戦えない帯の相手との戦いも、それはそれで目線が変わってくるから、それを可能にするバトルハブはいいぞ。となるのです。

バトルハブのいい点、その3 観戦の自由

 バトルハブのいい点に、観戦を挙げて否を唱える人はいないと思います。今までの熱帯、ネットワーク対戦において観戦ができるゲームはあまりありませんでした。……あったっけ?
 理由はどのタイミングで見れるようにするか、というのが主なんだろうと勘はいっています。常に対戦をやっている状態なのが熱帯なので、同期が難しいんだろうな、と。
 その点に関してスト6のバトルハブは、どこからでも見れるけど試合展開が同期するまで超絶早送りになるよ! という荒業でネット観戦を可能にしました。
 試合状況に追いつけずに観戦がほんの数秒、ということもありますが、早送りさえ終われば現在行われている対戦をダイレクトに見ることは可能になっています。
 このよさは、今までの格ゲーの熱帯で観戦を熱望してたタイプの人には刺さる点ではないかと思います。自分が熱帯ダイレクトに観戦したい勢ですので、間違いはないでしょう。
 また相手が上手い系の人だ、と理解したら付きまとって観戦しまくるなどの行動も可能です。ある程度名前をメモしてリプレイ漁りもいいですが、今現在NOWの動向がみれるのもまた楽しいのです。全く名も知らぬ相手に付きまとうという行動を薦めるのは頭お菓子さんですが、そういうことも可能=自由だ。
 そういう部分もバトルハブのいい点といえるのです。

バトルハブのいい点、その4 豊富な息抜き要素

 バトルハブのよさは、対戦のラフさだけじゃねえぞ!
 ということで、バトルハブでは観戦以外にも色々息抜き要素があります。
 まずカプコンのアケゲーを出来る区画。これが月、週、日で変わる為、意外とラインナップが豊富。いつか『エイリアンVSプレデター』とか出てこないかなあ。カプコンベルトアクション最高峰といえばAVPだろうが。という過激派なことがいえるくらいには、何を出してくるか分からんところです。
 次にエクストラバトルの出来る区画。これは特殊な勝利条件やお邪魔なものが設定されたバトルが出来るところ。相手を五回ダウンさせろなど、単に体力を奪うだけで倒せる従来の対戦とは違う為、CPU相手でも結構楽しめるやつです。対人戦している人はあんまみかけませんが……。一回イベントとかで強引にやらせて楽しさを触れ回ればいいのに。
 自身のアバターを戦わせるアバターバトルの出来る区画もあります。これはワールドツアーで育てたアバターで対戦する、というので、ワールドツアーが進んでないと後れを取る修羅の巷です。偶にアバターバトルさせる施策してたりするので、ワールドツアーでガンガンに鍛えたキャラで勝手に戦え! ということなのでしょう。
 こんな風にガチガチの対戦に疲れてそういうのに手を出せる、目先の変えかたがあるのもバトルハブの魅力なのです。

バトルハブのいい点、その5 ポイントが増減しない

 バトルハブのランクマと違い、そしていい点の最大は、ポイントが増減しないところでしょう。ランクマのように流しで戦いつつ、しかしポイントは増減しない。
 結局、ポイント増減を気にしないで戦えるのが一番の推し点になります。
 ですが、そういう場所をつくり、無限に戦えるようにしたというのは慧眼です。
 昔のゲーセンではランクを気にして戦っていなかった、という風に考えれば、それも当然です。
 それでもあえてバトルハブでランクマのポイント増えないようにしたのには舌を巻きます。GGSTがポイントではなく勝敗中心で階層分けにしたのとはまた違う舌の巻きかたになります。その手があったか、と。
 プレマでは適当にぶらっと行って対戦とはいきにくいので、ぶらぶらいって適当に対戦を気楽にできる場所としてのバトルハブは、だから大変心地いいしありがたい。助かる。
 ある意味新世代のゲーセンという趣すらあるのがバトルハブ、といえます。そこにランクマ関係を持ち込まなかった、というのは声を大きくしておきたいところです。

まとめ バトルハブで対戦しよう

 とりあえず、バトルハブはゲーセン格ゲー勢なら気楽に対戦できる環境、という言いかたが出来る場所です。
 だからランクマで疲弊しているなら、バトルハブで相手を揉んだり相手に揉まれたりして、対戦格ゲーの楽しさがこういう方向にもある、というのを感じてほしいです。ランクマだけが対戦じゃねえんだ。というのをバトルハブで表した製作者には頭が下がり過ぎて股の間から太陽が見えるレベルで頭を下げたいです。
 さておき。
 ランクマでガツガツ勝利に飢えるのも、それはそれで一つのやり方ですが、バトルハブで妙に強い相手に出会ったり、同じくらいの腕前の人と根気強く連戦したり、あるいはアーケード区画で別ゲーして息抜きしたり。
 そういうランクマではおだしできないタイプの遊び方も出来るので、ランクマでガツガツするのが合わないなら、バトルハブにお越しやす。
 とダイレクトマーケティングして、今回はここまで。したらな!

*1:フリーの対戦の場なのもあるにはありますが。

*2:当然、勝ちあるいは負けに振れる場合もありますが、毎度ではない。